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まっこリ〜ナのカフェボンボン
大の本好き&現役編集者の「まっこり〜ナ」さんが、Hon-Cafeで、特別連載をしてくださることになりました! 開くと幸せな気持ちになれる、ラブパワーあふれる本を、Cafeのメニューになぞらえて毎月セレクトしてくださいますよー。更新は毎月第3火曜日。どうぞお見逃しなく!
お気に入りの赤い椅子

私の最近のお気に入りは、リトルミィの赤い椅子。ムーミンの仲間、リトルミイの形をした椅子に一目惚れして、衝動買いをしてしまいました。背もたれになっているミイの顔は、かなり憎たらしくて何かを企んでるよう。脚には先のとがった黒い靴をはいていて、本当にキュートなんです。子供用だから残念ながら座ることはできないんですけど、読みかけの本を置いておくのにぴったり。
振り返るとミイがこっちを睨んでて、ニヤリとしてしまう。部屋がぱあっと明るくなりました。

今月の月替わりメニューは、ブラッドオレンジ・ジュース。シチリア島が原産という太陽の恵みの象徴のような果実。滴り落ちる赤い果汁のように刺激的で鮮烈な生き方。それを全て包み込む大らかな愛。美しい人生の達人が教えてくれる、そんな味わい深い本をご紹介します。オリジナルメニューでもラブに溢れた本をセレクトしています。

まっこリ〜ナイメージ
まっこリ〜ナ Profile

編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
今月は……「官能的なルビー色の果肉。絞り立てのブラッドオレンジを飲みほして」


価格:¥1,470
女優・加賀まりこのひたむきな愛

とんがって本気
著者:加賀 まりこ / 出版社:新潮社


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加賀まりこさんの自伝を手にとったのは、実はちょっと落ち込んでいたとき。たくさんの元気をもらえそうな気がして読み始めました。こざっぱりしてキュートな語り口から飛び出す、色鮮やかな人生の断片。売れっ子アイドル時代、すべての仕事をキャンセルして訪れた、パリでの刺激的な一人暮らし。ベルリッツに通い、男の子たちとカフェで待ち合わせ。あのトリュフォー監督やサガンと友達になり、サンローランの家にも招かれた。若くして手にした大金を一気に使い果たすべく、豹の毛皮のコートを買った。それは当時の日本円で600万円だった!
生涯の友、安井かずみさんとの深い友情や、5年間の結婚生活、年下の人との大恋愛と別れなどが、どんな局面をも包み込む大らかな愛で語られていきます。

率直で突き詰めたまりこさんの気持ちが、私の弱っていた心にズンズン入ってきて胸に痛く、しばしば読むのを中断しなければならないほどでした。
恋の始まりの時期、親しさの度合いがこれから深まろうとするときに訪れるとっておきの場所は、京都の紫野にある小さなお寺。簡素な庭を黙って見つめながら、感応し合える何かが二人にあるかどうかを確かめるひととき。魂の部分で感じることだからこそ、ドキドキするほど官能的ですよね。そのお寺を訪れるためにだけ、京都に行ってみたいと思います。

元気な気持ちが戻ってきたときにもう一度読み返して、またじんときました。
断然、今年のイチ押しです。


価格:¥1,200
シンプルでどこか官能的な、5つのラブストーリー

デッドエンドの思い出
著者:よしもと ばなな / 出版社:文藝春秋


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ここ一月ぐらいの間、ばななさんの本ばかり読んでいるので、今年の春は彼女の静かで力強い世界とともにある感じなのです。あらためてじっくり触れた小説やエッセイは、不思議なほど心にすーっとしみ渡るものがありました。
『キッチン』からもう17年。私自身にも色々なことが起こって、以前は何気なく読み過ごしてしまったことに心が敏感に反応していくんですよね。

婚約者との愛が壊れてしまって呆然としたり、5年間も思い続けた男性への恋を実らせようとする主人公の気持ちが、とても痛々しく切ない。5つのストーリーにはどこかしら官能的な雰囲気があって、その柔らかさが愛の再生への予感につながっていく気がします。
山あり谷ありのドラマティックな展開があるわけではないけれど、これぞ正真正銘のラブストーリー。著者自身も「これまで書いた作品の中でいちばん好き」な作品だそうです。
・カフェオレな本  「カフェオレな本」一覧へ >>


価格:
¥1,680
本好き必見!旅する本屋さんの日々雑記

松浦弥太郎随筆集 くちぶえサンドイッチ
著者:松浦 弥太郎 / 出版社:DAI‐X出版


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著者の松浦さんが経営する書店カウブックスは、目黒川のほとりにあります。日々の事がらを綴った軽やかな文章を読んでいると、もともと出好きの私はすぐにも外に出かけたくなって、旅先でも仕事はできるわ、なんて身軽な気持ちになるんです。
川沿いの桜がまだつぼみの頃、カウブックスに寄ってみました。お店に飛び込んできて熱いコーヒーを注文する人もいて、街角の本屋さんは生き生きとした憩いの場所のような佇まいを持っていました。

サンフランシスコの本屋巡りの話、朝から晩までいつも弾いているギターのこと、娘さんと二人きりで過ごした一週間の出来事・・・
文章には品のいい静けさが漂っているのですが、青空の下、どこまでもどこまでも歩いていってしまいそうな突拍子のなさが何より魅力です。

・エスプレッソな本  「エスプレッソな本」一覧へ >>


価格:
¥1,672
文豪ヘミングウェイの奔放な愛の物語

エデンの園
著者:沼沢 洽治 / 出版社:集英社


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初夏のような陽気が続き、強い日差しにくらっとして気だるさを感じるようでした。そんなとき、濃密な愛の空気に満ちた物語が読みたくなるのはなぜでしょう。『エデンの園』は、何度も読み返しては、そっと心にしまっている大切な本です。
この本の原稿は、強い男の代名詞・ヘミングウェイの死後に発見されました。ヘミングウェイのイメージを裏切る官能的な愛の物語は、当時、大きな話題となったようです。

作家のデイヴィッドと美しいキャサリンは、ハネムーン中。南仏のローヌ河近くのホテルに滞在し、お互いの愛を確かめ合う甘い日々。たっぷりと朝食をとった後、自転車に乗って青い海まで一緒に走る。釣りをしたり泳いだり。散歩の途中でカフェに寄り、海を眺めながらアペリティフを味わう、怠惰で健康的な生活。けれど、そんな愛情に満ちたシンプルな日々に、少しずつ不安な気配が忍び込む。キャサリンは夫と男女の役割を交換することに固執し、次第に夫婦相似形になることに熱中し始める。マリータという美女の出現によって、奇妙な三角関係が生じていく。

金髪の美しい髪をバサリと切って、少年のように変身するキャサリンは、何ともエロティック。不倫、レズビアンと発展していく奔放なストーリーと、南仏やスペインでの異国的な生活。外国文学の醍醐味たっぷりの小説をお楽しみください。

・甘いココアな本  「甘いココアな本」一覧へ >>


価格:
¥1,365
ふたりで作って食べる「いえごはん」幸せレシピ55品!

ふたりのハッピーメニュー
著者:ケンタロウ / 出版社:講談社


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「また彼とケンカしちゃった・・・」そんなとき、「たまには僕が彼女においしいものを作ってあげよう!」そんなとき、ぜひこの甘いムード漂う本を開いてみてください。粋なメニューの数々はメイン料理からスイーツまで幅広い品揃え。カンタンで楽しいレシピの一等ステキなところは、すごく見栄えがよいこと!
鯛のカルパッチョも彩りカレーもいちごのクレープも、ケンタロウさんの手にかかると魔法のように色が可愛い。料理への率直な思いがこめられたエッセイも楽しいですよ。美味しいものを作って食べる時間を愛おしく感じるためにぜひ。

オリジナルメニュー一覧へ

BackNumber
2012年05月−「謎めいて。芳醇に香るヴィンテージ・ワインのような本」
2012年04月−「自然とともに。白い花のエルダーフラワー・ジュースのような本 」
2012年03月−「散歩日和。春を探しに焼きたてのマフィンをかごに詰めて」
2012年02月−「いにしえの都。若草が香る鶯もちのような本」
2012年01月−「木の話。森で味わう深煎りのコーヒーのような本」
2011年12月−「本の迷宮。エレガントなカフェ・ロマーノのような本」
2011年11月−「空を見上げて。夕焼け色のカンパリ・オレンジのような本」
2011年10月−「キュートな絵本。甘いホット・ファッジ・サンデーのときめき」
2011年09月−「日本のふるさとへ。素朴でやさしい味わいの栗もちのような本」
2011年08月−「今日もふらりと。公園のベンチに座ってソフトクリームでひと休み」
2011年07月−「永遠の夏。昼下がりのライチジュースのような本」
2011年06月−「電車日和。駅のスタンドのコーヒーが旅の始まり」
2011年05月−「かぐわしい夏。絞り立てのマンゴージュースのような本」
2011年04月−「大切な言葉。深い余韻を残すエスプレッソマキアートのような本」
2011年03月−「おみせ大好き。縁日の綿あめのようなノスタルジックな本」
2011年02月−「日本の粋。和の心あふれる桜もちのような本」
2011年01月−「見る喜びに満ちて。心浮き立つシャンパン・サングリアのような本」
2010年12月−「思いを届けて。遥かな国の便りを待ちながらクリスマス・ティーを」
2010年11月−「ラブリー・ガール。甘い夢をのせたカップケーキのような本」
2010年10月−「緑あふれる本。庭の木陰でクリームティーを楽しみながら」
2010年09月−「夜のファンタジー。秋の匂いがするメープルミルクティーのような本」
2010年08月−「少年たちの物語。甘酸っぱいミックスベリーティーのような本」
2010年07月−「見果てぬ夢。眠れない夜にのむ白ビールのような本」
2010年06月−「島のごちそう。夏の午後のパインソルベのような本」
2010年05月−「世界は広い。異国の風が香るミント・ジュレップのような本」
2010年04月−「道を極める本。傍らには気を静めるオレンジピール・ティーを」
2010年03月−「ビバ!ミュージック。泡がきらめくハイボールのような本」
2010年02月−「青春の輝き。夢がはじけるライムソーダのような本」
2010年01月−「ぼくのコレクション。フランボワーズリキュールで至福の時を」
2009年12月−「無償の愛。真っ白なスノーボールクッキーのような本」
2009年11月−「短編をよむ快楽。ビターなチョコレート・ブラウニーのような本」
2009年10月−「地図を広げて。町角でほおばるドーナツのような本」
2009年09月−「たどりつく場所。運命を占うコーヒーのような本」
2009年08月−「光と影を映す版画の世界。スパイシーなチャイのような本」
2009年07月−「大人の寓話。ノスタルジアな思い出がつまったラムネのような本」
2009年06月−「都市の風景。街の灯りを映すジン・ライムのような本」
2009年05月−「小さな島の物語。夏の喜びがつまったマーマレードのような本」
2009年04月−「旅はつづく。乾いた風に混じるチコリコーヒーの匂いを感じる本」
2009年03月−「オーラが輝く人。芳香を放つリモンチェッロのような本」
2009年02月−「Boy Meets Girlのときめき。さわやかなダイキリのような本」
2009年01月−「怖い物語。マシュマロ入りのホットココアでぬくもりを」
2008年12月−「少女の夢。ふんわり甘いマドレーヌのような本」
2008年11月−「聖夜にちなんで。幸運のお菓子ミンス・パイと心温まる本を」
2008年10月−「アメリカの風景。日曜日のチョコレートサンデーのような本」
2008年09月−「水辺の物語。水の波紋のような花茶のゆらめきとともに」
2008年08月−「和を慈しむ。日本情緒あふれるみつまめのような本」
2008年07月−「毎日が夏休み。夏の思い出の味がする、いちごのかき氷のような本」
2008年06月−「自然のインスピレーション。清々しく香るオレンジティーのような本」
2008年05月−「初夏の夜の匂い。新鮮なミントの葉が香るモヒートのような本」
2008年04月−「ファンタジックな贈り物。カフェ・コレットのように深い味わいの本」
2008年03月−「豊かなイメージの喚起。太陽の光を浴びたサン・ティーのような本」
2008年02月−「愛され続けて。バターの風味豊かでスイートなマフィンのような本」
2008年01月−「懐かしい思い出の味。カラメルソースが優しく甘いプリンのような本」
2007年12月−「極上の日本文学に酔う。豊かな芳香に満ちたカルヴァドスのような本」
2007年11月−「大切な人への贈り物に。ハートを描いたカプチーノのように心温まる本」
2007年10月−「北欧から届いた便り。フィンランドの素朴なお菓子・プッラのような本」
2007年09月−「旅心を誘われて。秋の香りを運ぶお酒、ジャック・ローズのような本」
2007年08月−「ハンモックに揺られながら読む。夏の果実のシャーベットのような本」
2007年07月−「さわやかな風に吹かれて。夏の庭で飲む葡萄ジュースのような本」
2007年06月−「もし猫と話せたら。夢溢れる空想の物語はハニーミルクのように優しい」
2007年05月−「愛の言葉の響き。サングリアのように甘く、生き生きとした詩の一節を」
2007年04月−「忘れられない愛。ハート色をしたイチゴのクリームソーダになぞらえて」
2007年03月−「春を告げるレシピ。お祝いの喜びに溢れた復活祭のお菓子のような本」
2007年02月−「昔を知る喜び。傍らには沖縄伝統の真っ白な泡のブクブクー茶を」
2007年01月−「音楽への扉が開く音。それはスパークリング・ワインのコルクの音のよう」
2006年12月−「幸せの予感に満ちて。ビターな香りを運ぶココアカプチーノのような本」
2006年11月−「冬のパリへ。ベビー・シャンパンの生まれたての泡に乾杯」
2006年10月−「叙情溢れる物語。異国的な香りたちこめるアールグレイのような本」
2006年09月−「恋愛のアフォリズム。甘酸っぱさが優しいクランベリーソーダのような本」
2006年08月−「ご馳走の歓び。幸福の味がするヴィシソワーズのような本」
2006年07月−「遠い夏。思い出は懐かしいバニラ・アイスの甘さとともに」
2006年06月−「いつも一緒に。心を優しく鎮めるラベンダー・ティーのような本」
2006年05月−「緑の木陰でひと休み。泡ガラスで冷たい麦茶をどうぞ」
2006年04月−「極上の短編の味わい。それは複雑に香るフルーツ・ティーのよう」
2006年03月−「ピュアな魂の物語。かぐわしい野生の黒すぐりの果汁のような本」
2006年02月−「花の色と香りで春を先取り。心華やぐローズヒップティーのような本」
2006年01月−「日本の良きたたずまいを思う。初春の読書に気持ちも新たにお抹茶を」
2005年12月−「冬の夜の静けさ。深い感動をコーヒー・グロッグの温かさとともに」
2005年11月−「究極の美に浸る喜び。贅沢なミモザのような本」
2005年10月−「自由気ままな旅へ。異国の地で飲む一杯のカプチーノから」
2005年09月−「季節が移ろう気配。メープルプディングで秋の深まりを感じる本を」
2005年08月−「愛と絶望の炸裂。そのきらめきは色が弾けるフルーツパンチのよう」
2005年07月−「私のパラダイス。その心地よさはカフェオレフロートの冷たい舌触り」
2005年06月−「夢と奇跡を巻き起こす。ミラクルな甘さのキャラメルラテのような本」
2005年05月−「楽園の神秘に思いを馳せる。コナコーヒーの深い香りを感じながら」
2005年04月−「果汁の一滴一滴がもたらす愛と美。濃厚なざくろジュースのような本」
2005年03月−「南風が吹き、光に包まれる季節。青空の下の読書には辛口の白ワイン」
2005年02月−「心の奥の記憶が甦る。夏の日のレモネードのような本」
2005年01月−「果実の香りは最高のアロマ。泡が輝くロゼ・シャンパンのような本」
2004年11月−「心からくつろいで。さわやかな香りを運ぶジャスミン・ティー。」
2004年10月−「豊かな人生の彩り。その独特の味わいは、桂花陳酒の香りのよう」
2004年09月−「身を焦がす情熱。カフェ・マッキャートのように濃い、人生の軌跡」
2004年08月−「甘くせつない郷愁。バナナ・ジュースのやさしい記憶に身を任せて」
2004年07月−「空と海と大地に宿る命。体を潤すグアバ・ジュースのような本」
2004年05月−「柔らかく無垢な眼差し。香り高いココナッツ・カプチーノのような本」
2004年04月−「官能的なルビー色の果肉。絞り立てのブラッドオレンジを飲みほして」
2004年02月−「本を開くと溢れる愛。カルーア・ミルクで心に休息を。」
2004年01月−「一匙のジャムは心の癒し。冬の夢へ誘うロシアン・ティーのような本」
2003年12月−「濃厚な甘さとほろ苦さ。あつあつのホットチョコレートのような本」
2003年11月−「待ち遠しいクリスマス。本の傍らには聖夜の定番・エッグノッグを」
2003年10月−「どこか懐かしい蜂蜜の味。とろりと甘いハニーカフェラテのような本」
2003年09月−「見ているだけで幸せ。華やかなハイビスカス・ティーのような本。」



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