沖縄からの嬉しい便り
ある女の子から可愛らしい葉書が届きました。彼女は、沖縄にすむ知人の娘さんです。お転婆でお洒落で、いつも真っ黒に日焼けして、それはもう元気いっぱいの小学2年生の女の子。英語はペラペラだし、話していると大人っぽくてまだ8才だとはどうしても思えない。そんな彼女に、以前、カフェボンボンでもご紹介した『ペアパンダ』の本をプレゼントしたのです。沖縄の動物園には、パンダはいないので、特に珍しがって喜んでくれるのではと思って。
彼女からの葉書には、いくつものハートマークと一緒に、「とってもうれしかったです」という気持ちが、色とりどりのマジックの大きな文字で書かれていました。文字にはやっぱりまだ小学生らしい幼さがあって、本当に可愛らしい。きっと、時間をかけて、とてもていねいに書いてくれたんだろうなあ。本を喜んでくれたことももちろんですが、こんなふうに心がちゃんと伝わるお便りが届いたことに、何よりじんときました。
ふだんは、パソコンやケータイのメールで、素早くすませてしまうやりとり。でも、しっかりと気持ちを伝えるには、手紙や葉書を相手に届けたい。便せんやカードを選んで、切手を貼って、ポストに入れる。その人のいる場所から相手の居場所へ、実際に手紙が旅をしてくるなんて、相当、ロマンチックですよね。その複雑な手続きが、ただ単に「送信」ボタンに置き換えられただけではない何かがきっとあるはず。お便りを受け取った瞬間の思いがけない嬉しさは、ずっと心に残っていくものですから。
さて、今月の月替わりメニューは、カフェ・マッキャート。エスプレッソに少量のミルクをたらした熱い飲みものは、絶妙なバランスをもった大人の味。美しく情熱的なあの人の生き方が、まっすぐに届いて、心の底からあなたを大きく揺さぶります。
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●まっこリ〜ナ Profile
編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
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