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まっこリ〜ナのカフェボンボン
大の本好き&現役編集者の「まっこり〜ナ」さんが、Hon-Cafeで、特別連載をしてくださることになりました! 開くと幸せな気持ちになれる、ラブパワーあふれる本を、Cafeのメニューになぞらえて毎月セレクトしてくださいますよー。更新は毎月第3火曜日。どうぞお見逃しなく!
眠る前に読む本は・・・

どんなに疲れているときでも、眠る前に本を読まないと落ち着いて眠れません。ほんの数ページでバタンキューだったとしても、安眠には欠かせない儀式みたいなもの。あまりドラマチックな展開のストーリーだと目が冴えてしまうので、淡々として、心あたたまるものがいちばんです。
繰り返し読んでいるのは、武田百合子さんの『富士日記』。富士山麓の別荘での家族三人の生活、親しい友人や地元の人たちとの交流が、天真爛漫な百合子さんの目を通して描かれています。「率直な心で生きていかなきゃあ」という気持ちを、明日につなげていくことができる本なんですよね。
今回、ご紹介している山田詠美さんの『ご新規熱血ポンちゃん』も、明日への活力に満ちた本。編集者や作家の友人たちとの熱い日々が、スパイスの効いた美味しい料理やお酒と共に綴られていて、なんだかおなかのあたりがあったかくなってくるんです。この本を読んでいた数日間、ポンちゃん効果で、とてもいい気持ちで眠りにつくことができました。

さて、今月の月替わりメニューは、ロゼ・シャンパン。南国のフルーツのように華やかな色と香りで、一年の幕開けにふさわしい本をご紹介します。


まっこリ〜ナイメージ
まっこリ〜ナ Profile

編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
今月は……「果実の香りは最高のアロマ。泡が輝くロゼ・シャンパンのような本」


価格:¥1,680
メキシコの恋人たちの物語は激しく甘い

木版画のマリア
著者:ダゴベルト・ヒルフ,山田 蘭 / 出版社:角川書店


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本の帯には「メキシコの愛を描く官能の短編集」とあって、想像をこえためくるめく世界が展開されていそう。各短編の冒頭の部分だけ拾ってみると、「おれはスポーツ・コートを2着持っている」、「おれはエルパソという街にいる」、「イーチェルはいつだっておれを励ましてくれる」・・・。出だしからパンチがきいていて、私はすぐに「おれ」がどんなにタフで野性的なのか、アントニオ・バンジェラスとサルマ・ハエックあたりを思い浮かべながらあれこれ想像し始めていました。

ストーリーに実際に登場する男たちは、いきがっていても愛する人に無器用だったり、仕事に疲れ果てていたりして、ちっともかっこよくはない。でも、その内面はとてもナイーブで女をすごく愛している。ここに出てくるメキシコの女たちは、美しく大胆で欲望に忠実。そして、愛らしい。

私がいちばん好きなのは『叫び』。建設作業員として働く男とその家族の一夜が描かれている。連日40度の酷暑の中で仕事をし、疲れ果てて男が家に帰ると、子どもたちは大騒ぎ。上の階から聞こえるメキシコのテレビ番組、犬の鳴き声、車の騒音。男は思わず食事の支度をする妻に当たり散らしてしまう。怒鳴り返す妻。でも、夕食をとるうち家族の緊張がそっとゆるんで、子どもたちの笑い声が戻ってくる。子どもに添い寝をする妻にやさしく話かける男。汗でべどべとだからだめよ、と言う妻に、夫は何も気にしなくたってかまやしない。妻の答えは、「かまうわよ。あたし、あんたを愛してるんだもの」。この一言に短編の全てが集約されている気がしました。ぎらぎらと焼けつく太陽の熱さと喧噪の中で生まれた、純粋で詩的なストーリーに浸ってみてください。


価格:¥1,365
今日も中央線に乗って町に繰り出せ!

ご新規熱血ポンちゃん
著者:山田 詠美 / 出版社:新潮社


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山田詠美さんの大人気の最新エッセイが登場。ケータイもテレビも持たないポンちゃんの日常はといえば、とことん飲む、美味しく作る、楽しく騒ぐ。そして、本を読みふける。そう、とてもシンプルな毎日です。そんな生活を形作っているのは、ポンちゃんシリーズでもおなじみの友人たちと家族。仲間に会いたくなれば、中央線に乗って西荻や吉祥寺まで繰り出して行く。さびしいクリスマスを過ごす友人たちをわが家によんで、心のこもった料理でもてなし、お正月は実家に帰って家族と過ごすポンちゃん。そんな生活の基本中の基本みたいなことをちゃんとしている人って、じつは結構少ないのでは? ポンちゃんのパンチと愛情のきいたエッセイは、年の始めに読むのにぴったり。
・カフェオレな本  「カフェオレな本」一覧へ >>


価格:
¥2,520
不思議な魅力にあふれたミステリーの傑作

月が昇るとき
著者:グラディス・ミッチェル,好野 理恵 / 出版社:晶文社


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運河の町で、満月の夜に発生する切り裂き魔による連続殺人事件をめぐるミステリーですが、一風変わっているのが、この町に住む13歳の少年の目を通して事件が語られていること。まだおとなでもなく、もう小さなこどもでもない少年の冒険心や恐怖心が、詩情豊かな感性でいきいきと描かれています。もっとも印象に残るのは、少年の心のあふれんばかりの愛情。少年は両親を失い、弟と共に兄夫婦と暮らしているのですが、一緒に事件を解決する2歳年下の弟への愛情や兄夫婦と甥っ子への愛情、そして下宿人の美しく優しいクリスティーナへの恋心と憧れが作品全体を包み込み、ミステリーだけにとどまらない、詩的な作品となっています。

・甘いココアな本  「甘いココアな本」一覧へ >>


価格:
¥1,680
愛情いっぱいの宝物を見せて

パリの手作りおくりもの
著者:ジュウ・ドゥ・ポゥム / 出版社:ジュウ・ドゥ・ポゥム


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パリのアーティストたちが、自分の子どものために手作りしたプレゼントの本。プレゼントは、もちろん夢がいっぱいで、あたたかい手触りのもの。パパとママにもらった手作りの贈り物と一緒にいる子どもたちの表情が、最高に可愛い。手作りのお絵描き用のテーブルで、ママと一緒にチョークを握りしめている小さな男の子。お出かけ用の日よけつきのかごの横で、幸せそうににっこり笑う赤ちゃん。パパがプラムの木やリンゴの木の枝で作ってくれたガラガラは、口に入れても安全なんだって。身近な素材に、家族の思い出の品が生かされていたりと、世界でたったひとつだけの宝物になっています。

・アイリッシュな本  「アイリッシュな本」一覧へ >>


価格:
¥1,470
強烈に面白くも無気味なストーリー

アイムソーリー、ママ
著者:桐野 夏生 / 出版社:集英社


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お金がほしかったら躊躇なく盗む。むかつくとすぐ殺す。反省なんてしない。逃げ続ければれいいんだから。女の顔をした悪魔アイ子の物語は、児童福祉施設の保育士だった美佐江の焼死事件から始まります。かつてその施設で育ったアイ子の悲惨な生い立ち、悪意に満ちた人々との生活から、どれほどに邪悪な人間が形作られてしまうのか。次々とアイ子が起こしてきた事件は、何の救いもなく恐ろしい限りですが、まわりの人間のこれまたとんでもない個性が面白く、怖いものみたさのように、ストーリーに引っ張られて一気に読んでしまいます。かなり強烈!!


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BackNumber
2012年05月−「謎めいて。芳醇に香るヴィンテージ・ワインのような本」
2012年04月−「自然とともに。白い花のエルダーフラワー・ジュースのような本 」
2012年03月−「散歩日和。春を探しに焼きたてのマフィンをかごに詰めて」
2012年02月−「いにしえの都。若草が香る鶯もちのような本」
2012年01月−「木の話。森で味わう深煎りのコーヒーのような本」
2011年12月−「本の迷宮。エレガントなカフェ・ロマーノのような本」
2011年11月−「空を見上げて。夕焼け色のカンパリ・オレンジのような本」
2011年10月−「キュートな絵本。甘いホット・ファッジ・サンデーのときめき」
2011年09月−「日本のふるさとへ。素朴でやさしい味わいの栗もちのような本」
2011年08月−「今日もふらりと。公園のベンチに座ってソフトクリームでひと休み」
2011年07月−「永遠の夏。昼下がりのライチジュースのような本」
2011年06月−「電車日和。駅のスタンドのコーヒーが旅の始まり」
2011年05月−「かぐわしい夏。絞り立てのマンゴージュースのような本」
2011年04月−「大切な言葉。深い余韻を残すエスプレッソマキアートのような本」
2011年03月−「おみせ大好き。縁日の綿あめのようなノスタルジックな本」
2011年02月−「日本の粋。和の心あふれる桜もちのような本」
2011年01月−「見る喜びに満ちて。心浮き立つシャンパン・サングリアのような本」
2010年12月−「思いを届けて。遥かな国の便りを待ちながらクリスマス・ティーを」
2010年11月−「ラブリー・ガール。甘い夢をのせたカップケーキのような本」
2010年10月−「緑あふれる本。庭の木陰でクリームティーを楽しみながら」
2010年09月−「夜のファンタジー。秋の匂いがするメープルミルクティーのような本」
2010年08月−「少年たちの物語。甘酸っぱいミックスベリーティーのような本」
2010年07月−「見果てぬ夢。眠れない夜にのむ白ビールのような本」
2010年06月−「島のごちそう。夏の午後のパインソルベのような本」
2010年05月−「世界は広い。異国の風が香るミント・ジュレップのような本」
2010年04月−「道を極める本。傍らには気を静めるオレンジピール・ティーを」
2010年03月−「ビバ!ミュージック。泡がきらめくハイボールのような本」
2010年02月−「青春の輝き。夢がはじけるライムソーダのような本」
2010年01月−「ぼくのコレクション。フランボワーズリキュールで至福の時を」
2009年12月−「無償の愛。真っ白なスノーボールクッキーのような本」
2009年11月−「短編をよむ快楽。ビターなチョコレート・ブラウニーのような本」
2009年10月−「地図を広げて。町角でほおばるドーナツのような本」
2009年09月−「たどりつく場所。運命を占うコーヒーのような本」
2009年08月−「光と影を映す版画の世界。スパイシーなチャイのような本」
2009年07月−「大人の寓話。ノスタルジアな思い出がつまったラムネのような本」
2009年06月−「都市の風景。街の灯りを映すジン・ライムのような本」
2009年05月−「小さな島の物語。夏の喜びがつまったマーマレードのような本」
2009年04月−「旅はつづく。乾いた風に混じるチコリコーヒーの匂いを感じる本」
2009年03月−「オーラが輝く人。芳香を放つリモンチェッロのような本」
2009年02月−「Boy Meets Girlのときめき。さわやかなダイキリのような本」
2009年01月−「怖い物語。マシュマロ入りのホットココアでぬくもりを」
2008年12月−「少女の夢。ふんわり甘いマドレーヌのような本」
2008年11月−「聖夜にちなんで。幸運のお菓子ミンス・パイと心温まる本を」
2008年10月−「アメリカの風景。日曜日のチョコレートサンデーのような本」
2008年09月−「水辺の物語。水の波紋のような花茶のゆらめきとともに」
2008年08月−「和を慈しむ。日本情緒あふれるみつまめのような本」
2008年07月−「毎日が夏休み。夏の思い出の味がする、いちごのかき氷のような本」
2008年06月−「自然のインスピレーション。清々しく香るオレンジティーのような本」
2008年05月−「初夏の夜の匂い。新鮮なミントの葉が香るモヒートのような本」
2008年04月−「ファンタジックな贈り物。カフェ・コレットのように深い味わいの本」
2008年03月−「豊かなイメージの喚起。太陽の光を浴びたサン・ティーのような本」
2008年02月−「愛され続けて。バターの風味豊かでスイートなマフィンのような本」
2008年01月−「懐かしい思い出の味。カラメルソースが優しく甘いプリンのような本」
2007年12月−「極上の日本文学に酔う。豊かな芳香に満ちたカルヴァドスのような本」
2007年11月−「大切な人への贈り物に。ハートを描いたカプチーノのように心温まる本」
2007年10月−「北欧から届いた便り。フィンランドの素朴なお菓子・プッラのような本」
2007年09月−「旅心を誘われて。秋の香りを運ぶお酒、ジャック・ローズのような本」
2007年08月−「ハンモックに揺られながら読む。夏の果実のシャーベットのような本」
2007年07月−「さわやかな風に吹かれて。夏の庭で飲む葡萄ジュースのような本」
2007年06月−「もし猫と話せたら。夢溢れる空想の物語はハニーミルクのように優しい」
2007年05月−「愛の言葉の響き。サングリアのように甘く、生き生きとした詩の一節を」
2007年04月−「忘れられない愛。ハート色をしたイチゴのクリームソーダになぞらえて」
2007年03月−「春を告げるレシピ。お祝いの喜びに溢れた復活祭のお菓子のような本」
2007年02月−「昔を知る喜び。傍らには沖縄伝統の真っ白な泡のブクブクー茶を」
2007年01月−「音楽への扉が開く音。それはスパークリング・ワインのコルクの音のよう」
2006年12月−「幸せの予感に満ちて。ビターな香りを運ぶココアカプチーノのような本」
2006年11月−「冬のパリへ。ベビー・シャンパンの生まれたての泡に乾杯」
2006年10月−「叙情溢れる物語。異国的な香りたちこめるアールグレイのような本」
2006年09月−「恋愛のアフォリズム。甘酸っぱさが優しいクランベリーソーダのような本」
2006年08月−「ご馳走の歓び。幸福の味がするヴィシソワーズのような本」
2006年07月−「遠い夏。思い出は懐かしいバニラ・アイスの甘さとともに」
2006年06月−「いつも一緒に。心を優しく鎮めるラベンダー・ティーのような本」
2006年05月−「緑の木陰でひと休み。泡ガラスで冷たい麦茶をどうぞ」
2006年04月−「極上の短編の味わい。それは複雑に香るフルーツ・ティーのよう」
2006年03月−「ピュアな魂の物語。かぐわしい野生の黒すぐりの果汁のような本」
2006年02月−「花の色と香りで春を先取り。心華やぐローズヒップティーのような本」
2006年01月−「日本の良きたたずまいを思う。初春の読書に気持ちも新たにお抹茶を」
2005年12月−「冬の夜の静けさ。深い感動をコーヒー・グロッグの温かさとともに」
2005年11月−「究極の美に浸る喜び。贅沢なミモザのような本」
2005年10月−「自由気ままな旅へ。異国の地で飲む一杯のカプチーノから」
2005年09月−「季節が移ろう気配。メープルプディングで秋の深まりを感じる本を」
2005年08月−「愛と絶望の炸裂。そのきらめきは色が弾けるフルーツパンチのよう」
2005年07月−「私のパラダイス。その心地よさはカフェオレフロートの冷たい舌触り」
2005年06月−「夢と奇跡を巻き起こす。ミラクルな甘さのキャラメルラテのような本」
2005年05月−「楽園の神秘に思いを馳せる。コナコーヒーの深い香りを感じながら」
2005年04月−「果汁の一滴一滴がもたらす愛と美。濃厚なざくろジュースのような本」
2005年03月−「南風が吹き、光に包まれる季節。青空の下の読書には辛口の白ワイン」
2005年02月−「心の奥の記憶が甦る。夏の日のレモネードのような本」
2005年01月−「果実の香りは最高のアロマ。泡が輝くロゼ・シャンパンのような本」
2004年11月−「心からくつろいで。さわやかな香りを運ぶジャスミン・ティー。」
2004年10月−「豊かな人生の彩り。その独特の味わいは、桂花陳酒の香りのよう」
2004年09月−「身を焦がす情熱。カフェ・マッキャートのように濃い、人生の軌跡」
2004年08月−「甘くせつない郷愁。バナナ・ジュースのやさしい記憶に身を任せて」
2004年07月−「空と海と大地に宿る命。体を潤すグアバ・ジュースのような本」
2004年05月−「柔らかく無垢な眼差し。香り高いココナッツ・カプチーノのような本」
2004年04月−「官能的なルビー色の果肉。絞り立てのブラッドオレンジを飲みほして」
2004年02月−「本を開くと溢れる愛。カルーア・ミルクで心に休息を。」
2004年01月−「一匙のジャムは心の癒し。冬の夢へ誘うロシアン・ティーのような本」
2003年12月−「濃厚な甘さとほろ苦さ。あつあつのホットチョコレートのような本」
2003年11月−「待ち遠しいクリスマス。本の傍らには聖夜の定番・エッグノッグを」
2003年10月−「どこか懐かしい蜂蜜の味。とろりと甘いハニーカフェラテのような本」
2003年09月−「見ているだけで幸せ。華やかなハイビスカス・ティーのような本。」



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