世界にたったひとつの地図
この秋は、待ち遠しい映画がめじろ押しですが、なかでも一番楽しみだった『エリザベスタウン』を試写会で見てきました。失意のどん底から次第に立ち直っていく青年ドリューを演じたオーランド・ブルームは、期待通り本当に魅力的。大好きなキルスティン・ダンスト演じるクレアも、みずみずしくとてもキュートでした。
特に印象に残ったのは、クレアが、ドリューに渡したお手製のドライブマップ。ドリューは、イラストあり写真ありのこのマップに従って、アメリカを横断していきます。お勧めの名所や会うべき人も事細かに指示してあって、風景や心象に合わせた音楽まである。まさに世界にたったひとつの素敵な地図。この地図からいろんなことが始まりそうな予感がしますよね。「地図」って、人の見方によって意味を変えられるものだから、旅の案内だけでなく、人生の道筋までも変える力のあるものなのではと思います。そこで、今回は、そんな大きな可能性を秘めた、地図の本をセレクトすることに決めました。数ある地図やガイドブックのなかでも、とびきりユニークで楽しい本をご紹介します。
今月の月替わりメニューは、シンプルなカプチーノ。見知らぬ国の街角で、地図を片手にカプチーノを一杯飲んで、ほっと一息。あなたの旅心を誘う一冊をどうぞ。
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●まっこリ〜ナ Profile
編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
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