夏休みの文庫本
この季節になると、書店の店頭にも本格的な夏がやってきます。ずらりと並べられた100冊の文庫。今年はどんな本が新しく加わったのでしょう。人気作家の作品を飾る斬新な絵柄のカバー、名作にふさわしいシンプルで美しいカバー。いつも変わらない懐かしい顔ぶれを見つけると、今年もちゃんと夏休みがやってきたようなほっとした気持ちになります。
初めて川端康成や遠藤周作の作品に触れたときの鮮烈な記憶は、中学生だった頃、夏休みに出会った「新潮文庫の100冊」とともにあります。『老人と海』や『赤毛のアン』などは、31年もの間ずっと「新潮文庫の100冊」に選ばれ続けているそうです。各出版社の100冊のセレクトの違いも面白いですね。
さて、今月の月替わりメニューは、夏の定番、バニラ・アイス。懐かしい味と冷たい舌触りが、遠い夏の記憶を呼び覚ましてくれます。夏休みにじっくりと読むのにふさわしい名作を、文庫本にこだわってセレクトしました。
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●まっこリ〜ナ Profile
編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
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