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まっこリ〜ナのカフェボンボン
大の本好き&現役編集者の「まっこり〜ナ」さんが、Hon-Cafeで、特別連載をしてくださることになりました! 開くと幸せな気持ちになれる、ラブパワーあふれる本を、Cafeのメニューになぞらえて毎月セレクトしてくださいますよー。更新は毎月第3火曜日。どうぞお見逃しなく!
ページから音楽が聞こえてくる

あけましておめでとうございます。
今年の私の買い初めは、洋服や靴ではなく意外にもブラジル音楽のCDでした。アルバムのタイトルは、日曜日という意味の『Domingo』。CDと同じ書名の本で知って以来、聴いてみたくて仕方なかったのです。

カタエーノ・ヴェローゾとガル・コスタのけだるい声と親密な空気は、静かなお正月の午後をたちまち包み込んで、夏の昼下がりに一変させてしまうようでした。繰り返し聴いているうち、冬の雨の日にでもしっくりくることがわかったのですけど、やっぱり真夏の暑さのなかで聴いてみたい。まだ年が始まったばかりだというのに夏が待ち遠しいのです。

一冊の本がきっかけで、ある音楽を知りとても好きになる。音楽から本を知ることもあります。本と音楽の間にある扉をいつもノックして、行ったり来たりしたいものです。

今月の月替わりメニューは、新春にふさわしいスパークリング・ワイン。本の扉を開けて、ページから聞こえてくる音楽の世界を楽しんでください。


まっこリ〜ナイメージ
まっこリ〜ナ Profile

編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
今月は……「音楽への扉が開く音。それはスパークリング・ワインのコルクの音のよう」


価格:¥1,953
玉手箱のような架空の絵本

本の本
著者:横山 犬男,寺田 順三 / 出版社:ワールドコム


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本の装丁などで人気のイラストレーター・寺田順三氏の描く架空の本。寺田氏が「こんな絵本があったら」と思う本30冊が、美しい絵になった。絵本の横に書かれているのは、物語の冒頭の部分だけ。絵本の始まりは物語の扉。あなたは扉の向こうをのぞいてみることができる。でも、そこに広がっている世界は、真夏の海なのか雪の降る冬の景色なのか人によってそれぞれに違う。世界を想像するのはあなた自身だから。この世に存在しない本についての本という発想が秘密めいていて、それ自体が宝物のようだ。

30冊の本はすべて音楽にまつわる物語となっている。ローリング・ストーンズのキース・リチャーズやジャズ・ピアニストのセロニアス・モンクなど、さまざまなミュージシャンや曲が発想の下敷きになって登場する。物語の粗筋を書いたのは、寺田氏の友人でレコード店の店長でもある横山犬男氏だ。彼の書くレコードやCDのコメントがとても素敵だというのも納得だ。

『雨を汚したのは誰?』『砂漠の町の冷たい土間で』『波の音が聞こえるレコード』……。本のタイトルがまた想像力を刺激する。本を開けば、それぞれの本が奏でる音楽が聞こえてきそうな楽しい雰囲気に満ちた本だ。プレゼントにもらったらすごーく嬉しいと思います。


価格:¥1,680
一冊まるごと日曜日の本

domingo―music for sunday lovers
著者:堀内 隆志,村主 智,ケペル木村,小山 雅徳,片岡 知子 / 出版社:プチグラパブリッシング


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日曜日は特別な日だった。子どものころは家族の誰より早起きして、好きな服をひとりで選んだりしていた。おとなになるにつれて、金曜日や土曜日の値打ちが上がって日曜日の影が薄くなっていたかもしれない。だけど、この本を読んでいると、あの輝くように嬉しくて、なぜかほんの少しやるせない日曜日だけが、本当の休日って気がしてくる。

そんな日曜日を愛する人のために作られたのがこの本。日曜日に聴きたい音楽が集められている。「domingo」は、スペイン語、ポルトガル語で日曜日を意味する語。なんといっても「サンデー・ラバーズ」って言葉がいいな。『Domingo』というタイトルのブラジル音楽のレコードから話が始まって、ブラジル音楽を中心にさまざまなジャンルのディスクを紹介したレヴューブックとなっている。

同じ日曜日にしても晴れと曇りなら聴きたい曲も違う。雨の日はなおさらだ。この本はそんな要求にも応えてくれる。巻頭ページのホンマタカシ氏の撮り下ろしの写真も私がこの本を好きな理由のひとつだ。遠い国の青い空と日曜日。そこにはどんな音楽が流れているだろう。
・カフェオレな本  「カフェオレな本」一覧へ >>


価格:
¥1,575
古い鳩時計のある、銀座の小さな文具店のこと

ボールペンとえんぴつのこと―銀座の小さな文具店
著者:宇井野 京子 / 出版社:木楽舎


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銀座の大通りの裏の路地を入ると、とても小さな文具店がある。店の名前は「五十音」。一度聞いたら決して忘れない素敵な名前だ。ボールペンとえんぴつを愛する店主の宇井野さんの好みがはっきりと反映された、個性的な品揃えの店だ。

初めて「五十音」に行ったときから、鳩時計のあるこの店が大好きになった。この場所を選んだ理由や、どんなふうに文具店を始めたのかを知りたいなあと思っていた。エッセイには、店を始めたきっかけや、子どものころの文房具の思い出や、えんぴつやボールペンへの思いが率直に綴られている。珍しいボールペンや美しい万年筆、懐かしい分度器や虫めがねなどの写真も楽しい。

とくにえんぴつやふで箱は、小さいときからずっと一緒に過ごしてきたものだから、その思い出はとても私的なものだ。そんな個人的な思いをガラスの陳列棚に並べられたボールペンや万年筆に託して、私は気に入った一本を手に取ってみる。文房具を見つめて過ごした濃密な時間があっという間に過ぎたことを、鳩時計の音が教えてくれた。


・アイリッシュな本  「アイリッシュな本」一覧へ >>


価格:
¥1,470
京の暗闇にひそむ魔、妖しい幻を紡ぐ奇譚集

きつねのはなし
著者:森見 登美彦 / 出版社:新潮社


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きつねのお面が描かれた奇妙に妖しい表紙に魅かれて買った。京都の骨董店を舞台にした物語が、摩訶不思議な世界に読者を誘い込む。4篇の奇譚集は時や空間を超えて少しずつ重なりあっている。表題作の『きつねのはなし』がいちばん印象的だった。狐面の男との奇妙な取り引きや、夢とも現実とも知れない幻燈の妖しい世界は、京の都の暗闇にならばあってもおかしくはない、そんな気がした。きらびやかな町のすぐ裏にある濃い闇に、少しだけ近づいた。著者の森見氏はまだ20代の若さ。もっと先の方、奥の方にある闇に近づいて、その正体を読者に見せてくれるのが楽しみだ。

・エスプレッソな本  「エスプレッソな本」一覧へ >>


価格:
¥1,470
人生のリハーサルはいつまで続く? 人気歌人のほろ苦エッセイ

本当はちがうんだ日記
著者:穂村 弘 / 出版社:集英社


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ダイエットが必要ないまは仮の姿。本当の私になったらあのジーンズを買おう。その日はそんなに遠い先じゃないわ。そんなふうに思うことがよくある。買い物中はとくに。誰でもそう感じるときはありますよね? だから、歌人・穂村氏の「まだ人生のリハーサルで本番じゃない、素敵レベルが低いのはそのためなのだ」というせっぱつまったような、それでいて真剣勝負を先延ばしにしているような感覚に共感を覚えるんじゃないかと思います。

いまはこんなにも苦いエスプレッソも、本当の風味を味わえる日がいつかきっと来るだろう。そうなんだけど、でも、ぶっつけ本番でうまくいくことだってあるじゃない。リハーサルから本番へ。その微妙な境界線でおたおたするホムラさん。危なっかしい足取りだとしても、着実に前に進んでいるんだなあと思えるところが著者の魅力なのでしょうね。

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BackNumber
2012年05月−「謎めいて。芳醇に香るヴィンテージ・ワインのような本」
2012年04月−「自然とともに。白い花のエルダーフラワー・ジュースのような本 」
2012年03月−「散歩日和。春を探しに焼きたてのマフィンをかごに詰めて」
2012年02月−「いにしえの都。若草が香る鶯もちのような本」
2012年01月−「木の話。森で味わう深煎りのコーヒーのような本」
2011年12月−「本の迷宮。エレガントなカフェ・ロマーノのような本」
2011年11月−「空を見上げて。夕焼け色のカンパリ・オレンジのような本」
2011年10月−「キュートな絵本。甘いホット・ファッジ・サンデーのときめき」
2011年09月−「日本のふるさとへ。素朴でやさしい味わいの栗もちのような本」
2011年08月−「今日もふらりと。公園のベンチに座ってソフトクリームでひと休み」
2011年07月−「永遠の夏。昼下がりのライチジュースのような本」
2011年06月−「電車日和。駅のスタンドのコーヒーが旅の始まり」
2011年05月−「かぐわしい夏。絞り立てのマンゴージュースのような本」
2011年04月−「大切な言葉。深い余韻を残すエスプレッソマキアートのような本」
2011年03月−「おみせ大好き。縁日の綿あめのようなノスタルジックな本」
2011年02月−「日本の粋。和の心あふれる桜もちのような本」
2011年01月−「見る喜びに満ちて。心浮き立つシャンパン・サングリアのような本」
2010年12月−「思いを届けて。遥かな国の便りを待ちながらクリスマス・ティーを」
2010年11月−「ラブリー・ガール。甘い夢をのせたカップケーキのような本」
2010年10月−「緑あふれる本。庭の木陰でクリームティーを楽しみながら」
2010年09月−「夜のファンタジー。秋の匂いがするメープルミルクティーのような本」
2010年08月−「少年たちの物語。甘酸っぱいミックスベリーティーのような本」
2010年07月−「見果てぬ夢。眠れない夜にのむ白ビールのような本」
2010年06月−「島のごちそう。夏の午後のパインソルベのような本」
2010年05月−「世界は広い。異国の風が香るミント・ジュレップのような本」
2010年04月−「道を極める本。傍らには気を静めるオレンジピール・ティーを」
2010年03月−「ビバ!ミュージック。泡がきらめくハイボールのような本」
2010年02月−「青春の輝き。夢がはじけるライムソーダのような本」
2010年01月−「ぼくのコレクション。フランボワーズリキュールで至福の時を」
2009年12月−「無償の愛。真っ白なスノーボールクッキーのような本」
2009年11月−「短編をよむ快楽。ビターなチョコレート・ブラウニーのような本」
2009年10月−「地図を広げて。町角でほおばるドーナツのような本」
2009年09月−「たどりつく場所。運命を占うコーヒーのような本」
2009年08月−「光と影を映す版画の世界。スパイシーなチャイのような本」
2009年07月−「大人の寓話。ノスタルジアな思い出がつまったラムネのような本」
2009年06月−「都市の風景。街の灯りを映すジン・ライムのような本」
2009年05月−「小さな島の物語。夏の喜びがつまったマーマレードのような本」
2009年04月−「旅はつづく。乾いた風に混じるチコリコーヒーの匂いを感じる本」
2009年03月−「オーラが輝く人。芳香を放つリモンチェッロのような本」
2009年02月−「Boy Meets Girlのときめき。さわやかなダイキリのような本」
2009年01月−「怖い物語。マシュマロ入りのホットココアでぬくもりを」
2008年12月−「少女の夢。ふんわり甘いマドレーヌのような本」
2008年11月−「聖夜にちなんで。幸運のお菓子ミンス・パイと心温まる本を」
2008年10月−「アメリカの風景。日曜日のチョコレートサンデーのような本」
2008年09月−「水辺の物語。水の波紋のような花茶のゆらめきとともに」
2008年08月−「和を慈しむ。日本情緒あふれるみつまめのような本」
2008年07月−「毎日が夏休み。夏の思い出の味がする、いちごのかき氷のような本」
2008年06月−「自然のインスピレーション。清々しく香るオレンジティーのような本」
2008年05月−「初夏の夜の匂い。新鮮なミントの葉が香るモヒートのような本」
2008年04月−「ファンタジックな贈り物。カフェ・コレットのように深い味わいの本」
2008年03月−「豊かなイメージの喚起。太陽の光を浴びたサン・ティーのような本」
2008年02月−「愛され続けて。バターの風味豊かでスイートなマフィンのような本」
2008年01月−「懐かしい思い出の味。カラメルソースが優しく甘いプリンのような本」
2007年12月−「極上の日本文学に酔う。豊かな芳香に満ちたカルヴァドスのような本」
2007年11月−「大切な人への贈り物に。ハートを描いたカプチーノのように心温まる本」
2007年10月−「北欧から届いた便り。フィンランドの素朴なお菓子・プッラのような本」
2007年09月−「旅心を誘われて。秋の香りを運ぶお酒、ジャック・ローズのような本」
2007年08月−「ハンモックに揺られながら読む。夏の果実のシャーベットのような本」
2007年07月−「さわやかな風に吹かれて。夏の庭で飲む葡萄ジュースのような本」
2007年06月−「もし猫と話せたら。夢溢れる空想の物語はハニーミルクのように優しい」
2007年05月−「愛の言葉の響き。サングリアのように甘く、生き生きとした詩の一節を」
2007年04月−「忘れられない愛。ハート色をしたイチゴのクリームソーダになぞらえて」
2007年03月−「春を告げるレシピ。お祝いの喜びに溢れた復活祭のお菓子のような本」
2007年02月−「昔を知る喜び。傍らには沖縄伝統の真っ白な泡のブクブクー茶を」
2007年01月−「音楽への扉が開く音。それはスパークリング・ワインのコルクの音のよう」
2006年12月−「幸せの予感に満ちて。ビターな香りを運ぶココアカプチーノのような本」
2006年11月−「冬のパリへ。ベビー・シャンパンの生まれたての泡に乾杯」
2006年10月−「叙情溢れる物語。異国的な香りたちこめるアールグレイのような本」
2006年09月−「恋愛のアフォリズム。甘酸っぱさが優しいクランベリーソーダのような本」
2006年08月−「ご馳走の歓び。幸福の味がするヴィシソワーズのような本」
2006年07月−「遠い夏。思い出は懐かしいバニラ・アイスの甘さとともに」
2006年06月−「いつも一緒に。心を優しく鎮めるラベンダー・ティーのような本」
2006年05月−「緑の木陰でひと休み。泡ガラスで冷たい麦茶をどうぞ」
2006年04月−「極上の短編の味わい。それは複雑に香るフルーツ・ティーのよう」
2006年03月−「ピュアな魂の物語。かぐわしい野生の黒すぐりの果汁のような本」
2006年02月−「花の色と香りで春を先取り。心華やぐローズヒップティーのような本」
2006年01月−「日本の良きたたずまいを思う。初春の読書に気持ちも新たにお抹茶を」
2005年12月−「冬の夜の静けさ。深い感動をコーヒー・グロッグの温かさとともに」
2005年11月−「究極の美に浸る喜び。贅沢なミモザのような本」
2005年10月−「自由気ままな旅へ。異国の地で飲む一杯のカプチーノから」
2005年09月−「季節が移ろう気配。メープルプディングで秋の深まりを感じる本を」
2005年08月−「愛と絶望の炸裂。そのきらめきは色が弾けるフルーツパンチのよう」
2005年07月−「私のパラダイス。その心地よさはカフェオレフロートの冷たい舌触り」
2005年06月−「夢と奇跡を巻き起こす。ミラクルな甘さのキャラメルラテのような本」
2005年05月−「楽園の神秘に思いを馳せる。コナコーヒーの深い香りを感じながら」
2005年04月−「果汁の一滴一滴がもたらす愛と美。濃厚なざくろジュースのような本」
2005年03月−「南風が吹き、光に包まれる季節。青空の下の読書には辛口の白ワイン」
2005年02月−「心の奥の記憶が甦る。夏の日のレモネードのような本」
2005年01月−「果実の香りは最高のアロマ。泡が輝くロゼ・シャンパンのような本」
2004年11月−「心からくつろいで。さわやかな香りを運ぶジャスミン・ティー。」
2004年10月−「豊かな人生の彩り。その独特の味わいは、桂花陳酒の香りのよう」
2004年09月−「身を焦がす情熱。カフェ・マッキャートのように濃い、人生の軌跡」
2004年08月−「甘くせつない郷愁。バナナ・ジュースのやさしい記憶に身を任せて」
2004年07月−「空と海と大地に宿る命。体を潤すグアバ・ジュースのような本」
2004年05月−「柔らかく無垢な眼差し。香り高いココナッツ・カプチーノのような本」
2004年04月−「官能的なルビー色の果肉。絞り立てのブラッドオレンジを飲みほして」
2004年02月−「本を開くと溢れる愛。カルーア・ミルクで心に休息を。」
2004年01月−「一匙のジャムは心の癒し。冬の夢へ誘うロシアン・ティーのような本」
2003年12月−「濃厚な甘さとほろ苦さ。あつあつのホットチョコレートのような本」
2003年11月−「待ち遠しいクリスマス。本の傍らには聖夜の定番・エッグノッグを」
2003年10月−「どこか懐かしい蜂蜜の味。とろりと甘いハニーカフェラテのような本」
2003年09月−「見ているだけで幸せ。華やかなハイビスカス・ティーのような本。」



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