アリスと紙芝居
不思議の国のアリス。いちばん最近読んだのは、ムーミンの作者トーベ・ヤンソンが挿絵を描いたアリスです。いままで見たことのない印象的なアリスの絵を見ながら、私が出会った初めてのアリスのことを思い出しました。それは子どものころ大切にしていた紙芝居の『不思議の国のアリス』です。
舞台の木の枠が大きな本格的な紙芝居でした。アリスの挿絵はさまざまな人が描いているけれど、私にとってアリスといえば、紙いっぱいに描かれたあのブルーのリボンの金髪の女の子。アリスが急に大きくなったり小さくなったりするのが好きでした。わくわくする紙芝居の始まりの、物語の最初の方が気に入っていたのでしょう。奇想天外な話の展開も紙芝居に合っていたのかもしれません。懐かしい紙芝居は、ずっと昔に人にあげてしまって手元にはないけれど……。
さて、今月の月替わりメニューは、北欧フィンランドの伝統的なお菓子プッラ。カルダモンの香りのする甘くてお美味しい菓子パンです。そして、フィンランドといえばムーミンを生んだトーベ・ヤンソン。プッラはムーミンのお話にも登場します。焼き立てのプッラの香りにのせて、ヤンソンの素晴らしい作品をお楽しみください。
ひとつお知らせです。女性情報誌『ChouChou(シュシュ)』で、ブックレビューを担当することになりました。よかったらそちらもご覧になってみてくださいね!
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●まっこリ〜ナ Profile
編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
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