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まっこリ〜ナのカフェボンボン
大の本好き&現役編集者の「まっこり〜ナ」さんが、Hon-Cafeで、特別連載をしてくださることになりました! 開くと幸せな気持ちになれる、ラブパワーあふれる本を、Cafeのメニューになぞらえて毎月セレクトしてくださいますよー。更新は毎月第3火曜日。どうぞお見逃しなく!
エキサイティングな落語の夜

昨夜、久しぶりに落語を聞いてきました。その余韻に浸りながら原稿を書いています。春風亭昇太さんと林家たい平さんの二人会だったのですが、おかしくておかしくて、文字通りおなかの皮がよじれちゃうぐらい笑いました。あんまり笑うと、頭が熱くなり体はぐったりするものですね。

昇太さん、たい平さんとも『笑点』でもおなじみの大人気の落語家さんです。『笑点』の大喜利でもふたりの面白さはよくわかりますが、生で聞く落語はまた格別です。話術の巧みさや声の艶は、直に聞いてこそ伝わるということを実感しました。時事ネタで観客を湧かせた「枕」から本題に入る流れも絶妙。スペクタクルな演出も道具もない一枚の座布団の上から、たった一人の人間が発する熱いエネルギーに圧倒されました。落語に魅せられた素晴らしい夜でした。

さて、今月の月替わりメニューは、ハートを描いたカプチーノ。カプチーノの泡にハートや木の葉、動物の顔などを描いたカプチーノは、デザインカプチーノとも呼ばれているようです。素朴な可愛い模様を見れば心にぽっと灯がともり笑顔になる。寒い季節にはとくに嬉しい心配りです。そんなハートのカプチーノのように心温まる、贈り物にもぴったりの本をセレクトしました。



まっこリ〜ナイメージ
まっこリ〜ナ Profile

編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
今月は……「大切な人への贈り物に。ハートを描いたカプチーノのように心温まる本」


価格:¥1,890
青い海に輝く命のきらめきを描いた、感動的な絵本

貝の子プチキュー
著者:茨木 のり子,山内 ふじ江 / 出版社:福音館書店


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『倚りかからず』をはじめとする数々の詩で、読む人に深い感動を与えてきた詩人の茨木のり子さん。その茨木さんが生前ひとつの童話を残していた。それは小さな貝の子を主人公にした海の物語で、茨木さんが詩を書き始める前に書いたものだそうだ。童話は美しい絵に彩られ、一冊の絵本となった。

小さな貝の子どもプチキューは、波の声に誘われて海へと旅に出る。大きな海が広がっていることも、自分が海の子であることも知らずにいた小さなプチキューが生まれて初めて海へ入り、透きとおった水のなかを一歩一歩進んでいく。見たことのない不思議な生きものたちと出会いさまざまな体験をする。水のあたたかさと冷たさも知る。

無数の生命を育む海の豊かさと、どこまでも深い静けさの両面を感じる本だ。その海に小さな貝の子の命もゆだねられているのだと思った。プチキューが出会った色鮮やかな魚や珊瑚、波間から見える星月夜が万華鏡のようにきらめいて、生き生きと心に残った。


価格:¥1,575
グリム童話の名作を画集のように美しい絵本で

ブレーメンの音楽隊
著者:ヤーコプ・グリム,ヴィルヘルム・グリム,リスベート・ツヴェルガー / 出版社:ビーエル出版


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『ブレーメンの音楽隊』といえば、ロバの背中に犬が乗り、その上に猫、てっぺんにオンドリのシルエットが真っ先に思い浮かぶ。仲良しの動物たちを象徴する印象的な絵だ。年老いて働くことができなくなった動物たちが、ブレーメンの町の音楽隊に入ろうとブレーメンを目指すストーリーにいつも心引かれてきた。幼稚園のときに『ブレーメンの音楽隊』のオペレッタの催しに出て以来この物語が大好きになり、読むたびに幼なじみに再会したような懐かしさを感じる。

オーストリア人のリスベート・ツヴェルガーが挿絵を描いた『ブレーメンの音楽隊』は、一冊の美しい画集のようだ。ツヴェルガーの絵は、夢の世界に遊ぶように幻想的でありながらリアリティーがある。年老いたロバや犬の静かな表情からはあきらめと悲しみが伝わってくる。この物語でいちばん好きなのは、最後にみんなが一緒にくらすところだ。ツヴェルガーの絵本でもやはり最後の1ページがいい。リュートや太鼓が置かれた緑の庭をいつまでも眺めていたい。ブレーメンでなくても幸せはここにある、そんなあたたかさに溢れている。
・アイリッシュな本  「アイリッシュな本」一覧へ >>


価格:
¥2,100
可愛い子鹿の絵物語は、どこまでも謎めいて

AZUCHI あたまいっぱいの鹿
著者:赤木 仁 / 出版社:リトル・モア


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ページをめくるのが怖いような、シュールで謎に満ちた本だ。バンビが描かれた表紙は昔の絵本のように素朴なのに、「可愛い」バンビには頭がいっぱいある。この絵物語を描いたのは、画家・赤木仁。彼の世界にひとたび足を踏み入れると、二度と戻ってはこれないような不気味さがある。鹿の正体を知りたくて後をついていきたいけれど、本当は知らないほうがいいんじゃないかとためらってしまう。

赤木仁さんは、長年、多頭の鹿をモチーフに描き続けてきた。私が初めて赤木さんの絵を知ったのは1999年に新宿伊勢丹で催された個展のときだ。それ以来、5つの頭を持つ赤い鹿と裸足の女の子の絵のポストカードを額に入れてずっと飾っている。赤い鹿と茶色の鹿はなにが違うのだろうか。そんな疑問もたぶん謎のままのほうがいい。

・カフェオレな本  「カフェオレな本」一覧へ >>


価格:
¥1,680
名カメラマンたちが切り取った、懐かしい東京の風景

名作写真と歩く、昭和の東京
著者:川本 三郎 / 出版社:平凡社


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東京の風景を写したのは、土門拳、木村伊兵衛、森山大道、荒木経惟など日本を代表するカメラマンたち。時代の先端の風景を撮った名作写真が並ぶなか、外国人カメラマンの写真はまた独特だ。報道カメラマンのロバート・キャパは東京駅のホームで寄り添うカップルを、フランスの名カメラマン、アンリ・カルティエ=ブレッソンは日比谷で待ち合わせする若い男女を写した。どちらの写真の男女も粋なお洒落をしてとてもシックだ。異国のカメラマンが、日本の男女を魅力的にとらえた素敵な写真を残してくれたことが嬉しい。

1962年に撮影された平川幸児の作品「六本木からの眺め」。高い建物のない東京の町に、東京タワーだけが雲を突き抜けてまっすぐに建っている。その頃の東京には広々とした空がひろがっていたのだろう。まだ空は青かったんだろうな。それだから『上を向いて歩こう』という歌だって生まれたのかもしれない。人はいつも目に映る景色に刺激を受けたり癒されたりしながら生きていく。名カメラマンたちが写した東京、昭和を象徴する風景を見ながらそう思った。

・日本茶な本  「日本茶な本」一覧へ >>


価格:
¥798
自分で編みたい、お洒落で小粋なニットのショール

はじめてでも編める女の子ショールケープ・ボレロ・ポンチョ
著者:Sachiyo Fukao / 出版社:雄鶏社


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今年もニットのショールが大人気。気に入った色と質感の毛糸を選んで、好きなデザインのショールを自分で編んでみるのはいかがでしょう。かぎ針編み、棒針編みの基本レッスンから載っているので、ビギナーの人でも大丈夫。ショールやケープ、ポンチョなど、どれもロマンチックで可愛いデザインのものばかりだ。私は、雪の結晶のようなモチーフを編みつないだ「丸モチーフのケープ」が気にっています。

女の子が暖かそうなショールをまとうと、雰囲気が柔らいで表情もやさしく見える。冬の光に透けたショールの色と髪の色が微妙に混ざり合ってきれいに輝くのが好きです。

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BackNumber
2012年05月−「謎めいて。芳醇に香るヴィンテージ・ワインのような本」
2012年04月−「自然とともに。白い花のエルダーフラワー・ジュースのような本 」
2012年03月−「散歩日和。春を探しに焼きたてのマフィンをかごに詰めて」
2012年02月−「いにしえの都。若草が香る鶯もちのような本」
2012年01月−「木の話。森で味わう深煎りのコーヒーのような本」
2011年12月−「本の迷宮。エレガントなカフェ・ロマーノのような本」
2011年11月−「空を見上げて。夕焼け色のカンパリ・オレンジのような本」
2011年10月−「キュートな絵本。甘いホット・ファッジ・サンデーのときめき」
2011年09月−「日本のふるさとへ。素朴でやさしい味わいの栗もちのような本」
2011年08月−「今日もふらりと。公園のベンチに座ってソフトクリームでひと休み」
2011年07月−「永遠の夏。昼下がりのライチジュースのような本」
2011年06月−「電車日和。駅のスタンドのコーヒーが旅の始まり」
2011年05月−「かぐわしい夏。絞り立てのマンゴージュースのような本」
2011年04月−「大切な言葉。深い余韻を残すエスプレッソマキアートのような本」
2011年03月−「おみせ大好き。縁日の綿あめのようなノスタルジックな本」
2011年02月−「日本の粋。和の心あふれる桜もちのような本」
2011年01月−「見る喜びに満ちて。心浮き立つシャンパン・サングリアのような本」
2010年12月−「思いを届けて。遥かな国の便りを待ちながらクリスマス・ティーを」
2010年11月−「ラブリー・ガール。甘い夢をのせたカップケーキのような本」
2010年10月−「緑あふれる本。庭の木陰でクリームティーを楽しみながら」
2010年09月−「夜のファンタジー。秋の匂いがするメープルミルクティーのような本」
2010年08月−「少年たちの物語。甘酸っぱいミックスベリーティーのような本」
2010年07月−「見果てぬ夢。眠れない夜にのむ白ビールのような本」
2010年06月−「島のごちそう。夏の午後のパインソルベのような本」
2010年05月−「世界は広い。異国の風が香るミント・ジュレップのような本」
2010年04月−「道を極める本。傍らには気を静めるオレンジピール・ティーを」
2010年03月−「ビバ!ミュージック。泡がきらめくハイボールのような本」
2010年02月−「青春の輝き。夢がはじけるライムソーダのような本」
2010年01月−「ぼくのコレクション。フランボワーズリキュールで至福の時を」
2009年12月−「無償の愛。真っ白なスノーボールクッキーのような本」
2009年11月−「短編をよむ快楽。ビターなチョコレート・ブラウニーのような本」
2009年10月−「地図を広げて。町角でほおばるドーナツのような本」
2009年09月−「たどりつく場所。運命を占うコーヒーのような本」
2009年08月−「光と影を映す版画の世界。スパイシーなチャイのような本」
2009年07月−「大人の寓話。ノスタルジアな思い出がつまったラムネのような本」
2009年06月−「都市の風景。街の灯りを映すジン・ライムのような本」
2009年05月−「小さな島の物語。夏の喜びがつまったマーマレードのような本」
2009年04月−「旅はつづく。乾いた風に混じるチコリコーヒーの匂いを感じる本」
2009年03月−「オーラが輝く人。芳香を放つリモンチェッロのような本」
2009年02月−「Boy Meets Girlのときめき。さわやかなダイキリのような本」
2009年01月−「怖い物語。マシュマロ入りのホットココアでぬくもりを」
2008年12月−「少女の夢。ふんわり甘いマドレーヌのような本」
2008年11月−「聖夜にちなんで。幸運のお菓子ミンス・パイと心温まる本を」
2008年10月−「アメリカの風景。日曜日のチョコレートサンデーのような本」
2008年09月−「水辺の物語。水の波紋のような花茶のゆらめきとともに」
2008年08月−「和を慈しむ。日本情緒あふれるみつまめのような本」
2008年07月−「毎日が夏休み。夏の思い出の味がする、いちごのかき氷のような本」
2008年06月−「自然のインスピレーション。清々しく香るオレンジティーのような本」
2008年05月−「初夏の夜の匂い。新鮮なミントの葉が香るモヒートのような本」
2008年04月−「ファンタジックな贈り物。カフェ・コレットのように深い味わいの本」
2008年03月−「豊かなイメージの喚起。太陽の光を浴びたサン・ティーのような本」
2008年02月−「愛され続けて。バターの風味豊かでスイートなマフィンのような本」
2008年01月−「懐かしい思い出の味。カラメルソースが優しく甘いプリンのような本」
2007年12月−「極上の日本文学に酔う。豊かな芳香に満ちたカルヴァドスのような本」
2007年11月−「大切な人への贈り物に。ハートを描いたカプチーノのように心温まる本」
2007年10月−「北欧から届いた便り。フィンランドの素朴なお菓子・プッラのような本」
2007年09月−「旅心を誘われて。秋の香りを運ぶお酒、ジャック・ローズのような本」
2007年08月−「ハンモックに揺られながら読む。夏の果実のシャーベットのような本」
2007年07月−「さわやかな風に吹かれて。夏の庭で飲む葡萄ジュースのような本」
2007年06月−「もし猫と話せたら。夢溢れる空想の物語はハニーミルクのように優しい」
2007年05月−「愛の言葉の響き。サングリアのように甘く、生き生きとした詩の一節を」
2007年04月−「忘れられない愛。ハート色をしたイチゴのクリームソーダになぞらえて」
2007年03月−「春を告げるレシピ。お祝いの喜びに溢れた復活祭のお菓子のような本」
2007年02月−「昔を知る喜び。傍らには沖縄伝統の真っ白な泡のブクブクー茶を」
2007年01月−「音楽への扉が開く音。それはスパークリング・ワインのコルクの音のよう」
2006年12月−「幸せの予感に満ちて。ビターな香りを運ぶココアカプチーノのような本」
2006年11月−「冬のパリへ。ベビー・シャンパンの生まれたての泡に乾杯」
2006年10月−「叙情溢れる物語。異国的な香りたちこめるアールグレイのような本」
2006年09月−「恋愛のアフォリズム。甘酸っぱさが優しいクランベリーソーダのような本」
2006年08月−「ご馳走の歓び。幸福の味がするヴィシソワーズのような本」
2006年07月−「遠い夏。思い出は懐かしいバニラ・アイスの甘さとともに」
2006年06月−「いつも一緒に。心を優しく鎮めるラベンダー・ティーのような本」
2006年05月−「緑の木陰でひと休み。泡ガラスで冷たい麦茶をどうぞ」
2006年04月−「極上の短編の味わい。それは複雑に香るフルーツ・ティーのよう」
2006年03月−「ピュアな魂の物語。かぐわしい野生の黒すぐりの果汁のような本」
2006年02月−「花の色と香りで春を先取り。心華やぐローズヒップティーのような本」
2006年01月−「日本の良きたたずまいを思う。初春の読書に気持ちも新たにお抹茶を」
2005年12月−「冬の夜の静けさ。深い感動をコーヒー・グロッグの温かさとともに」
2005年11月−「究極の美に浸る喜び。贅沢なミモザのような本」
2005年10月−「自由気ままな旅へ。異国の地で飲む一杯のカプチーノから」
2005年09月−「季節が移ろう気配。メープルプディングで秋の深まりを感じる本を」
2005年08月−「愛と絶望の炸裂。そのきらめきは色が弾けるフルーツパンチのよう」
2005年07月−「私のパラダイス。その心地よさはカフェオレフロートの冷たい舌触り」
2005年06月−「夢と奇跡を巻き起こす。ミラクルな甘さのキャラメルラテのような本」
2005年05月−「楽園の神秘に思いを馳せる。コナコーヒーの深い香りを感じながら」
2005年04月−「果汁の一滴一滴がもたらす愛と美。濃厚なざくろジュースのような本」
2005年03月−「南風が吹き、光に包まれる季節。青空の下の読書には辛口の白ワイン」
2005年02月−「心の奥の記憶が甦る。夏の日のレモネードのような本」
2005年01月−「果実の香りは最高のアロマ。泡が輝くロゼ・シャンパンのような本」
2004年11月−「心からくつろいで。さわやかな香りを運ぶジャスミン・ティー。」
2004年10月−「豊かな人生の彩り。その独特の味わいは、桂花陳酒の香りのよう」
2004年09月−「身を焦がす情熱。カフェ・マッキャートのように濃い、人生の軌跡」
2004年08月−「甘くせつない郷愁。バナナ・ジュースのやさしい記憶に身を任せて」
2004年07月−「空と海と大地に宿る命。体を潤すグアバ・ジュースのような本」
2004年05月−「柔らかく無垢な眼差し。香り高いココナッツ・カプチーノのような本」
2004年04月−「官能的なルビー色の果肉。絞り立てのブラッドオレンジを飲みほして」
2004年02月−「本を開くと溢れる愛。カルーア・ミルクで心に休息を。」
2004年01月−「一匙のジャムは心の癒し。冬の夢へ誘うロシアン・ティーのような本」
2003年12月−「濃厚な甘さとほろ苦さ。あつあつのホットチョコレートのような本」
2003年11月−「待ち遠しいクリスマス。本の傍らには聖夜の定番・エッグノッグを」
2003年10月−「どこか懐かしい蜂蜜の味。とろりと甘いハニーカフェラテのような本」
2003年09月−「見ているだけで幸せ。華やかなハイビスカス・ティーのような本。」



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