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まっこリ〜ナのカフェボンボン
大の本好き&現役編集者の「まっこり〜ナ」さんが、Hon-Cafeで、特別連載をしてくださることになりました! 開くと幸せな気持ちになれる、ラブパワーあふれる本を、Cafeのメニューになぞらえて毎月セレクトしてくださいますよー。更新は毎月第3火曜日。どうぞお見逃しなく!
荒野の果てにあるもの

映画「イントゥ・ザ・ワイルド」の感動さめやらぬまま原稿を書いています。ショーン・ペン監督が実話をもとに映画化した渾身の最新作は、私の2008年ベスト映画です。

たったひとりアラスカの荒野を目指す若者の軌跡をたどったストーリー。優秀でハンサムな22歳の若者クリスが、家族も名前もキャリアも捨てて放浪の旅に出ます。クリスが追い求めたのは、荒野の果てにある究極の自由。それはアラスカの厳しい自然のなかで初めて得られるはずのもの。クリスがそう信じた自由の代償の重さに打ちのめされました。

どこまでもまっすぐなハイウェイをドライブするアメリカ映画独特のシーンが私は大好きなのですが、「イントゥ・ザ・ワイルド」もまた、旅の途中でさまざまな人たちと出会いながら移動し続けるロードムービーでもあります。

クリスを演じたエミール・ハーシュが素晴らしい! 強い意志を秘め憂いを帯びた眼差しに心が揺さぶられっぱなしでした。見る前とあとで何かが変わる、そんな映画です。

さて、今月の月替わりメニューは、ミンス・パイ。ドライフルーツなどの入ったイギリスの伝統的なクリスマスのお菓子です。クリスマスからの12日間1つずつ食べると幸運が訪れると言われているそうです。幸運を運ぶお菓子とともに、心ときめく本をどうぞ。


まっこリ〜ナイメージ
まっこリ〜ナ Profile

編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
今月は……「聖夜にちなんで。幸運のお菓子ミンス・パイと心温まる本を」


価格:¥1,260
クーニーの絵が素晴らしい、ある家族のクリスマス

とびきりすてきなクリスマス
著者:リー キングマン / 出版社:岩波書店


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アメリカのマサチューセッツ州の小さな村にすむ、フィンランドからの移民家族のクリスマスを描いた物語。お父さんとお母さん、10人の子供たちが、裕福ではないけれど幸せにくらす家。クリスマスが待ち遠しい10歳の男の子エルッキは、森にモミの木を探しにいく手伝いをしたり、兄弟たちにクリスマスプレゼントを手作りしたり、家族の役に立ちたいと一生懸命です。

リンゴの木のある家、家族が集う台所、揺り椅子でミトンを編むお母さん。素朴て温かい家庭の雰囲気が伝わる情景ですが、特に心に残るのは、サウナの蒸し風呂に入るなど北欧らしい習慣。アメリカに根を下ろして暮らしながらも、故郷の言葉や習慣を大切にしている様子がよくわかります。

この家族にとって、クリスマスは一年でいちばん大事な日。ツリーを飾り、コーヒー・パンやミンス・パイを焼き、心のこもったプレゼントを贈る。家族そろってこの日を祝うことに勝る幸せはない。ツリーのてっぺんに飾る銀紙の星のように輝く、心温まるクリスマスです。バーバラ・クーニーの描く雪景色やもみの木の絵が素晴らしい。箱入りの赤い装丁が美しい一冊。


価格:¥1,365
キリスト誕生を描いた、心に残る絵本の傑作

クリスマスのものがたり
著者:フェリクス・ホフマン / 出版社:福音館書店


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スイスの有名な絵本作家のフェリクス・ホフマンが、キリストの誕生を描いた絵本。クリスマスとは、そもそも、イエス・キリストの生誕をお祝いする日。天使ガブリエルのマリアへのお告げ、馬小屋でのイエス誕生、三人の賢者たちの訪れなど有名な場面は思い浮かんでも、忘れていたり知らない場面もあるかもしれません。もうすぐクリスマスシーズンのこの季節、原点にかえって、キリスト誕生の物語をあらためて読んでみるのはいかがでしょう。

聖書を下敷きにした本書のイエス誕生の物語は、シンプルで圧倒的な力を持っています。ホフマンの絵が、骨太な物語に美しい流れをもたらし、強い感銘を与えます。天使ガブリエルの受胎告知を聞く若々しいマリア、イエスを胸に抱く穏やかな表情のマリア。ホフマンの聖母マリアは、私のイメージとはずいぶん異なっているけれど、黒髪の初々しい聖母マリアはとても新鮮です。

キリスト生誕を描いた絵本のなかでも傑作といわれる本書をぜひどうぞ。
・エスプレッソな本  「エスプレッソな本」一覧へ >>


価格:
¥540
古書の世界を舞台にした官能的な小説

月魚
著者:三浦 しをん / 出版社:角川書店


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古書業界を舞台にした、若き古書店の主人とその友人の物語。老舗古書店の三代目・真志喜は、書物とともに孤独に生きる美しい若者。真志喜を見守る友人の瀬名垣もまた、男らしく魅力的な青年だ。本を嗅ぎ分ける才能と運にも恵まれている。共に古書を愛し同じ業界で助け合いながら仕事をする二人だが、幼い日に起きたある事件がきっかけでお互いの心に大きな傷を負っていた……。

美青年二人の濃密な関係とともに、古書業界の舞台裏が実に面白く描かれている。人の手から手へと渡り、長い年月愛され続ける古書の世界は、本当に奥深い。

月明かりに照らされた古書の店、着物姿で佇む真志喜を取り巻く気配は、現代の物語なのに、まるで幽玄の世界のよう。二人の若者の友情を超えた強い感情は、著者があえて言葉にしないからこそ官能的でもある。三浦しをんの著書のなかでも特に好きな作品です。


・フレッシュジュースな本  「フレッシュジュースな本」一覧へ >>


価格:
¥1,890
熱い風が吹き抜ける、アメリカの旅

彼はメンフィスで生まれた
著者:安西 水丸 / 出版社:阪急コミュニケーションズ


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イラストレーターの安西水丸と写真家の小平尚典が、アメリカを二人で旅をして生まれた本。安西氏がアメリカに興味をもったきっかけは、フォークアートだそうだ。安西氏がどんなフォークアートと出会うのか楽しみに読んだ。

ディープサウスのサバナから、アトランタ、メンフィスへ。西へ向かうルート66。イエローストーン国立公園の原始林。安西氏が若いころデザインスタジオで働いていたというニューヨークもはずせない。

各地にゆかりのアメリカ映画や音楽に思いを馳せながらつづったエッセイは、旅の喜びがあふれている感じがする。イラストレーターと写真家のアメリカ好きが伝わってくる。雄大な景色や青空は、日本の景色とこうも違うものか。アメリカのエッセンスがとことんつまったフォト&エッセイだ。


・アイリッシュな本  「アイリッシュな本」一覧へ >>


価格:
¥630
抱腹絶倒の男の人生相談

ブロンソンならこう言うね
著者:ブロンソンズ / 出版社:筑摩書房


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チャールズ・ブロンソンをご存知ですか? その昔「う〜ん、マンダム」というセリフのCMが流行し、日本でも大ブレイクしたアメリカのアクション映画俳優なんです。野性的で男くさい。個性的なルックスは表紙の絵を参考に。そんなブロンソンを大尊敬するイラストレーターのみうらじゅんと俳優の田口トモロヲが「ブロンソンズ」を結成。「ブロンソンならきっとこう答えるね」と、お互いの悩みにブロンソンになりきって答え合う。

「若い恋人に本気で怒ってしまうんです」「肉欲を超える方法を教えてください」「ワイルドな中流で生きるには?」など、ちょっと恥ずかしい男の悩みに誠実に答えるブロンソンがまぶしい。二人の憧れはブロンソンの男気。「人生とは男気を磨く修行である」。そんな教えを胸に秘め、軟弱文科系の男たちが男気あふれる生き方を目指す。みうらじゅんが描くブロンソンのイラスト満載の画期的な人生相談本。


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2012年05月−「謎めいて。芳醇に香るヴィンテージ・ワインのような本」
2012年04月−「自然とともに。白い花のエルダーフラワー・ジュースのような本 」
2012年03月−「散歩日和。春を探しに焼きたてのマフィンをかごに詰めて」
2012年02月−「いにしえの都。若草が香る鶯もちのような本」
2012年01月−「木の話。森で味わう深煎りのコーヒーのような本」
2011年12月−「本の迷宮。エレガントなカフェ・ロマーノのような本」
2011年11月−「空を見上げて。夕焼け色のカンパリ・オレンジのような本」
2011年10月−「キュートな絵本。甘いホット・ファッジ・サンデーのときめき」
2011年09月−「日本のふるさとへ。素朴でやさしい味わいの栗もちのような本」
2011年08月−「今日もふらりと。公園のベンチに座ってソフトクリームでひと休み」
2011年07月−「永遠の夏。昼下がりのライチジュースのような本」
2011年06月−「電車日和。駅のスタンドのコーヒーが旅の始まり」
2011年05月−「かぐわしい夏。絞り立てのマンゴージュースのような本」
2011年04月−「大切な言葉。深い余韻を残すエスプレッソマキアートのような本」
2011年03月−「おみせ大好き。縁日の綿あめのようなノスタルジックな本」
2011年02月−「日本の粋。和の心あふれる桜もちのような本」
2011年01月−「見る喜びに満ちて。心浮き立つシャンパン・サングリアのような本」
2010年12月−「思いを届けて。遥かな国の便りを待ちながらクリスマス・ティーを」
2010年11月−「ラブリー・ガール。甘い夢をのせたカップケーキのような本」
2010年10月−「緑あふれる本。庭の木陰でクリームティーを楽しみながら」
2010年09月−「夜のファンタジー。秋の匂いがするメープルミルクティーのような本」
2010年08月−「少年たちの物語。甘酸っぱいミックスベリーティーのような本」
2010年07月−「見果てぬ夢。眠れない夜にのむ白ビールのような本」
2010年06月−「島のごちそう。夏の午後のパインソルベのような本」
2010年05月−「世界は広い。異国の風が香るミント・ジュレップのような本」
2010年04月−「道を極める本。傍らには気を静めるオレンジピール・ティーを」
2010年03月−「ビバ!ミュージック。泡がきらめくハイボールのような本」
2010年02月−「青春の輝き。夢がはじけるライムソーダのような本」
2010年01月−「ぼくのコレクション。フランボワーズリキュールで至福の時を」
2009年12月−「無償の愛。真っ白なスノーボールクッキーのような本」
2009年11月−「短編をよむ快楽。ビターなチョコレート・ブラウニーのような本」
2009年10月−「地図を広げて。町角でほおばるドーナツのような本」
2009年09月−「たどりつく場所。運命を占うコーヒーのような本」
2009年08月−「光と影を映す版画の世界。スパイシーなチャイのような本」
2009年07月−「大人の寓話。ノスタルジアな思い出がつまったラムネのような本」
2009年06月−「都市の風景。街の灯りを映すジン・ライムのような本」
2009年05月−「小さな島の物語。夏の喜びがつまったマーマレードのような本」
2009年04月−「旅はつづく。乾いた風に混じるチコリコーヒーの匂いを感じる本」
2009年03月−「オーラが輝く人。芳香を放つリモンチェッロのような本」
2009年02月−「Boy Meets Girlのときめき。さわやかなダイキリのような本」
2009年01月−「怖い物語。マシュマロ入りのホットココアでぬくもりを」
2008年12月−「少女の夢。ふんわり甘いマドレーヌのような本」
2008年11月−「聖夜にちなんで。幸運のお菓子ミンス・パイと心温まる本を」
2008年10月−「アメリカの風景。日曜日のチョコレートサンデーのような本」
2008年09月−「水辺の物語。水の波紋のような花茶のゆらめきとともに」
2008年08月−「和を慈しむ。日本情緒あふれるみつまめのような本」
2008年07月−「毎日が夏休み。夏の思い出の味がする、いちごのかき氷のような本」
2008年06月−「自然のインスピレーション。清々しく香るオレンジティーのような本」
2008年05月−「初夏の夜の匂い。新鮮なミントの葉が香るモヒートのような本」
2008年04月−「ファンタジックな贈り物。カフェ・コレットのように深い味わいの本」
2008年03月−「豊かなイメージの喚起。太陽の光を浴びたサン・ティーのような本」
2008年02月−「愛され続けて。バターの風味豊かでスイートなマフィンのような本」
2008年01月−「懐かしい思い出の味。カラメルソースが優しく甘いプリンのような本」
2007年12月−「極上の日本文学に酔う。豊かな芳香に満ちたカルヴァドスのような本」
2007年11月−「大切な人への贈り物に。ハートを描いたカプチーノのように心温まる本」
2007年10月−「北欧から届いた便り。フィンランドの素朴なお菓子・プッラのような本」
2007年09月−「旅心を誘われて。秋の香りを運ぶお酒、ジャック・ローズのような本」
2007年08月−「ハンモックに揺られながら読む。夏の果実のシャーベットのような本」
2007年07月−「さわやかな風に吹かれて。夏の庭で飲む葡萄ジュースのような本」
2007年06月−「もし猫と話せたら。夢溢れる空想の物語はハニーミルクのように優しい」
2007年05月−「愛の言葉の響き。サングリアのように甘く、生き生きとした詩の一節を」
2007年04月−「忘れられない愛。ハート色をしたイチゴのクリームソーダになぞらえて」
2007年03月−「春を告げるレシピ。お祝いの喜びに溢れた復活祭のお菓子のような本」
2007年02月−「昔を知る喜び。傍らには沖縄伝統の真っ白な泡のブクブクー茶を」
2007年01月−「音楽への扉が開く音。それはスパークリング・ワインのコルクの音のよう」
2006年12月−「幸せの予感に満ちて。ビターな香りを運ぶココアカプチーノのような本」
2006年11月−「冬のパリへ。ベビー・シャンパンの生まれたての泡に乾杯」
2006年10月−「叙情溢れる物語。異国的な香りたちこめるアールグレイのような本」
2006年09月−「恋愛のアフォリズム。甘酸っぱさが優しいクランベリーソーダのような本」
2006年08月−「ご馳走の歓び。幸福の味がするヴィシソワーズのような本」
2006年07月−「遠い夏。思い出は懐かしいバニラ・アイスの甘さとともに」
2006年06月−「いつも一緒に。心を優しく鎮めるラベンダー・ティーのような本」
2006年05月−「緑の木陰でひと休み。泡ガラスで冷たい麦茶をどうぞ」
2006年04月−「極上の短編の味わい。それは複雑に香るフルーツ・ティーのよう」
2006年03月−「ピュアな魂の物語。かぐわしい野生の黒すぐりの果汁のような本」
2006年02月−「花の色と香りで春を先取り。心華やぐローズヒップティーのような本」
2006年01月−「日本の良きたたずまいを思う。初春の読書に気持ちも新たにお抹茶を」
2005年12月−「冬の夜の静けさ。深い感動をコーヒー・グロッグの温かさとともに」
2005年11月−「究極の美に浸る喜び。贅沢なミモザのような本」
2005年10月−「自由気ままな旅へ。異国の地で飲む一杯のカプチーノから」
2005年09月−「季節が移ろう気配。メープルプディングで秋の深まりを感じる本を」
2005年08月−「愛と絶望の炸裂。そのきらめきは色が弾けるフルーツパンチのよう」
2005年07月−「私のパラダイス。その心地よさはカフェオレフロートの冷たい舌触り」
2005年06月−「夢と奇跡を巻き起こす。ミラクルな甘さのキャラメルラテのような本」
2005年05月−「楽園の神秘に思いを馳せる。コナコーヒーの深い香りを感じながら」
2005年04月−「果汁の一滴一滴がもたらす愛と美。濃厚なざくろジュースのような本」
2005年03月−「南風が吹き、光に包まれる季節。青空の下の読書には辛口の白ワイン」
2005年02月−「心の奥の記憶が甦る。夏の日のレモネードのような本」
2005年01月−「果実の香りは最高のアロマ。泡が輝くロゼ・シャンパンのような本」
2004年11月−「心からくつろいで。さわやかな香りを運ぶジャスミン・ティー。」
2004年10月−「豊かな人生の彩り。その独特の味わいは、桂花陳酒の香りのよう」
2004年09月−「身を焦がす情熱。カフェ・マッキャートのように濃い、人生の軌跡」
2004年08月−「甘くせつない郷愁。バナナ・ジュースのやさしい記憶に身を任せて」
2004年07月−「空と海と大地に宿る命。体を潤すグアバ・ジュースのような本」
2004年05月−「柔らかく無垢な眼差し。香り高いココナッツ・カプチーノのような本」
2004年04月−「官能的なルビー色の果肉。絞り立てのブラッドオレンジを飲みほして」
2004年02月−「本を開くと溢れる愛。カルーア・ミルクで心に休息を。」
2004年01月−「一匙のジャムは心の癒し。冬の夢へ誘うロシアン・ティーのような本」
2003年12月−「濃厚な甘さとほろ苦さ。あつあつのホットチョコレートのような本」
2003年11月−「待ち遠しいクリスマス。本の傍らには聖夜の定番・エッグノッグを」
2003年10月−「どこか懐かしい蜂蜜の味。とろりと甘いハニーカフェラテのような本」
2003年09月−「見ているだけで幸せ。華やかなハイビスカス・ティーのような本。」



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