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まっこリ〜ナのカフェボンボン
大の本好き&現役編集者の「まっこり〜ナ」さんが、Hon-Cafeで、特別連載をしてくださることになりました! 開くと幸せな気持ちになれる、ラブパワーあふれる本を、Cafeのメニューになぞらえて毎月セレクトしてくださいますよー。更新は毎月第3火曜日。どうぞお見逃しなく!
2008年のベスト本は?

今年もたくさんの本をご紹介させていただきました。みなさんに気に入っていただいた本があれば嬉しいです。私自身も心に残った本が何冊もあります。特に印象深かった本を、今年発売になったものに限って挙げてみますと『ティファニーで朝食を』『愛の幻滅』『幻影の書』の3冊でしょうか。

トルーマン・カポーティの『ティファニーで朝食を』は、村上春樹さんの新訳が話題になりました。映画でオードリー・ヘップバーンが演じたヒロインのイメージとは違った、奔放で生き生きとしたホリーがぐっと表に引き出されていてすごく新鮮でした。ティファニーカラーの装丁もいいですしね。

『愛の幻滅』は、妻子ある年上の男とのままならぬ恋を描いた、田辺聖子さんの恋愛小説。恋に落ちた女ごころも男ごころも愛おしい。この小説の不思議なところは、「ここがすごく良かったよね」と誰かと話したい本とはどこか違うということ。心に静かにしまっておきたい種類の小説です。

ポール・オースター待望の長編小説『幻影の書』は、この秋発売になったばかり。今回ご紹介しているので参考になさってくださいね。

挙げた3冊のうち2冊の書名に「幻」という字が入っていてちょっと驚きました。まぼろし、うたかた、夢、そんな世界に惹かれているのかもしれません。

さて、今月の月替わりメニューは、マドレーヌ。しっとりとやさしい味の焼き菓子です。マドレーヌのように誰からも愛される女の子の物語を選びました。


まっこリ〜ナイメージ
まっこリ〜ナ Profile

編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
今月は……「少女の夢。ふんわり甘いマドレーヌのような本」


価格:¥1,680
9歳の少女の輝く一年を描いた傑作

マイマイ新子
著者:高樹 のぶ子 / 出版社:マガジンハウス


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9歳の少女・新子にはつむじが2つある。1つは頭のてっぺんに、もう1つは額の真上にある。額のつむじがマイマイ。マイマイは新子の気持ちに合わせて立ち上がる。暖かくなったりムズムズしたりする。新子はとびきり元気な女の子だから、マイマイもびんびん跳ね上がる。

舞台は昭和30年。6人家族の新子の家は、田んぼや畑の真ん中にある。山から流れる小川の上には、おじいちゃんが作ってくれた、藤づるで編んだハンモックがある。ここはおじいちゃんと新子2人だけの秘密の場所。妹にも教えない。おじいちゃんの考え方はちょっと変わっていて、面白いことを色々新子に教えてくれる。友達との秘密もある。防空壕を勇ましく探検したり、映画館に忍び込んだりする。これは大人には言えない。だけどいつも秘密は秘密のままで終わらなくて、新子の心にせつない気持ちを残すのだ。

昭和30年は、高度経済成長の始まりの年。戦争の影はまだ色濃く残っているけれど、時代の変化を予感させる出来事が新子のまわりにも起きる。新子もそういう気配を感じながら生きている。でもまだ、もう少し、新子は新子のまま、天真爛漫な9歳の少女でいられるだろう。麦畑でかくれんぼして、藤づるのハンモックで昼寝をして……。家族の絆、子ども同士、さまざまなつながりのなかで、喜んだり怒ったりしながら成長する、心豊かな少女。新子に出会えてよかった。


価格:¥672
おてんば少女と勇敢な少年の友情物語

点子ちゃんとアントン
著者:エーリヒ ケストナー / 出版社:岩波書店


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ドイツが生んだおてんば娘・点子ちゃんと、お母さん思いの少年アントンの友情物語。『飛ぶ教室』や『エーミールと探偵たち』で有名なエーリヒ・ケストナーの名作です。

点子ちゃんは裕福な家庭のひとり娘。お父さんは会社の社長さんですし、大きなお屋敷には、住み込みのメイドさんや養育係の女性までいるのですが、家では点子ちゃんはいつもひとりぼっち。くせ者の養育係が、なぜか夜な夜な点子ちゃんを連れて家を抜け出しても、両親は忙しすぎて気づかない。このお話は、ちょっとさびしい思いをしている点子ちゃんと大人たちの家族の物語でもある。

点子ちゃんと対照的な環境にあるのが友達のアントン。小さなアパートに住んで病気のお母さんの看病をしながら学校に通う。お母さんの代わりに毎日料理をして、夜も働いて家賃を払う。けんかも強くていつだって点子ちゃんをかばってくれる。こんな健気でかっこいい男の子いるかしら。勇敢で友だち思いの点子とアントン。読むたびに二人の友情に胸が熱くなります。

映画版もすごく楽しいので、DVDなどでご覧になってみてください。
・エスプレッソな本  「エスプレッソな本」一覧へ >>


価格:
¥2,415
待望の長編小説は、めくるめく面白さ!

幻影の書
著者:ポール・オースター / 出版社:新潮社


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大きな悲劇に見舞われ生きる気力を失った主人公が、ある古い喜劇映画を見て死の淵から救われる。映画の主役は、ヘクター・マンという南米出身のコメディアン俳優。サイレント映画時代に映画監督、俳優として一連の作品を残したヘクターは、突然失踪、消息不明のまま死んだと思われていた。しかし、主人公が謎に包まれたヘクターの足跡をたどるうち、主人公とヘクターの運命が交錯する日がやってくる……。

ストーリーの中に、ヘクターの魅力的な映画が入れ子のように盛り込まれ、ヘクター自身の驚くべき生涯が徐々に明らかになる。ハンサムな風貌、映画への情熱、女たちへの愛と悲しみ。物語の面白さは、人を魅了してやまないヘクターその人に尽きる。

ミステリアスで驚くべき展開をみせる物語は、ポール・オースターの真骨頂。ドラマチックなストーリーこそ小説の醍醐味と感じさせる一冊。


・甘いココアな本  「甘いココアな本」一覧へ >>


価格:
¥1,575
新年にふさわしい美しい晴れ着の本

ソルビム―お正月の晴れ着
著者:ピョン キジャ / 出版社:セーラー出版


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新年に読むのにぴったりな絵本を。韓国や朝鮮の旧暦のお正月、「ソルビム」とよばれる晴れ着を着る女の子のお話です。ソルビムはお母さんがこの日のために心を込めて縫ってくれたもの。お正月に身につけるものをすべて新調するのだそう。新しいチマ・チョゴリを身につける女の子のいそいそとした気持ちが伝わってきます。

深紅の絹のチマにセットンチョゴリ、赤い花の刺繍の足袋ポソン。華やかな髪飾りに暖かい帽子。手の込んだ刺繍や飾りがほどこされた衣装や装身具は美しいだけでなく、子どもの幸せを願う親の気持ちが込められています。

色鮮やかな衣装や可愛らしい装身具の絵に見入ってしまう。お隣の国の新年の習慣を美しい絵本で知ることができる嬉しい一冊です。


・日本茶な本  「日本茶な本」一覧へ >>


価格:
¥1,890
コーヒーが好きなら読んでみて!

コーヒー「こつ」の科学
著者:石脇 智広 / 出版社:柴田書店


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家やオフィスに入ったとき、コーヒーの匂いが漂っていると、ほっとくつろいだ気分になります。不思議ですよね。癒し効果もあるコーヒーですが、美味しく淹れるのはなかなかむずかしくってという人も多いのではないでしょうか。

ちょっとした工夫やコツを知りたいし、自分が好きな味も見つけたい。そんなコーヒーにまつわる疑問に明快かつていねいに答えたのが本書。コーヒー研究家の石脇博士の科学的な根拠に基づいた解説が面白く、ガイドブックとして最適です。

コーヒー豆の種類や成分などの基本知識に始まり、抽出方法や保存法、焙煎、流通、オーガニックコーヒーのこと。美味しいコーヒーに行き着くために、知っておきたいあれこれをイラストつきのQ&A形式で解説。コーヒー初心者も愛好家も楽しめる一冊をどうぞ。


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2012年05月−「謎めいて。芳醇に香るヴィンテージ・ワインのような本」
2012年04月−「自然とともに。白い花のエルダーフラワー・ジュースのような本 」
2012年03月−「散歩日和。春を探しに焼きたてのマフィンをかごに詰めて」
2012年02月−「いにしえの都。若草が香る鶯もちのような本」
2012年01月−「木の話。森で味わう深煎りのコーヒーのような本」
2011年12月−「本の迷宮。エレガントなカフェ・ロマーノのような本」
2011年11月−「空を見上げて。夕焼け色のカンパリ・オレンジのような本」
2011年10月−「キュートな絵本。甘いホット・ファッジ・サンデーのときめき」
2011年09月−「日本のふるさとへ。素朴でやさしい味わいの栗もちのような本」
2011年08月−「今日もふらりと。公園のベンチに座ってソフトクリームでひと休み」
2011年07月−「永遠の夏。昼下がりのライチジュースのような本」
2011年06月−「電車日和。駅のスタンドのコーヒーが旅の始まり」
2011年05月−「かぐわしい夏。絞り立てのマンゴージュースのような本」
2011年04月−「大切な言葉。深い余韻を残すエスプレッソマキアートのような本」
2011年03月−「おみせ大好き。縁日の綿あめのようなノスタルジックな本」
2011年02月−「日本の粋。和の心あふれる桜もちのような本」
2011年01月−「見る喜びに満ちて。心浮き立つシャンパン・サングリアのような本」
2010年12月−「思いを届けて。遥かな国の便りを待ちながらクリスマス・ティーを」
2010年11月−「ラブリー・ガール。甘い夢をのせたカップケーキのような本」
2010年10月−「緑あふれる本。庭の木陰でクリームティーを楽しみながら」
2010年09月−「夜のファンタジー。秋の匂いがするメープルミルクティーのような本」
2010年08月−「少年たちの物語。甘酸っぱいミックスベリーティーのような本」
2010年07月−「見果てぬ夢。眠れない夜にのむ白ビールのような本」
2010年06月−「島のごちそう。夏の午後のパインソルベのような本」
2010年05月−「世界は広い。異国の風が香るミント・ジュレップのような本」
2010年04月−「道を極める本。傍らには気を静めるオレンジピール・ティーを」
2010年03月−「ビバ!ミュージック。泡がきらめくハイボールのような本」
2010年02月−「青春の輝き。夢がはじけるライムソーダのような本」
2010年01月−「ぼくのコレクション。フランボワーズリキュールで至福の時を」
2009年12月−「無償の愛。真っ白なスノーボールクッキーのような本」
2009年11月−「短編をよむ快楽。ビターなチョコレート・ブラウニーのような本」
2009年10月−「地図を広げて。町角でほおばるドーナツのような本」
2009年09月−「たどりつく場所。運命を占うコーヒーのような本」
2009年08月−「光と影を映す版画の世界。スパイシーなチャイのような本」
2009年07月−「大人の寓話。ノスタルジアな思い出がつまったラムネのような本」
2009年06月−「都市の風景。街の灯りを映すジン・ライムのような本」
2009年05月−「小さな島の物語。夏の喜びがつまったマーマレードのような本」
2009年04月−「旅はつづく。乾いた風に混じるチコリコーヒーの匂いを感じる本」
2009年03月−「オーラが輝く人。芳香を放つリモンチェッロのような本」
2009年02月−「Boy Meets Girlのときめき。さわやかなダイキリのような本」
2009年01月−「怖い物語。マシュマロ入りのホットココアでぬくもりを」
2008年12月−「少女の夢。ふんわり甘いマドレーヌのような本」
2008年11月−「聖夜にちなんで。幸運のお菓子ミンス・パイと心温まる本を」
2008年10月−「アメリカの風景。日曜日のチョコレートサンデーのような本」
2008年09月−「水辺の物語。水の波紋のような花茶のゆらめきとともに」
2008年08月−「和を慈しむ。日本情緒あふれるみつまめのような本」
2008年07月−「毎日が夏休み。夏の思い出の味がする、いちごのかき氷のような本」
2008年06月−「自然のインスピレーション。清々しく香るオレンジティーのような本」
2008年05月−「初夏の夜の匂い。新鮮なミントの葉が香るモヒートのような本」
2008年04月−「ファンタジックな贈り物。カフェ・コレットのように深い味わいの本」
2008年03月−「豊かなイメージの喚起。太陽の光を浴びたサン・ティーのような本」
2008年02月−「愛され続けて。バターの風味豊かでスイートなマフィンのような本」
2008年01月−「懐かしい思い出の味。カラメルソースが優しく甘いプリンのような本」
2007年12月−「極上の日本文学に酔う。豊かな芳香に満ちたカルヴァドスのような本」
2007年11月−「大切な人への贈り物に。ハートを描いたカプチーノのように心温まる本」
2007年10月−「北欧から届いた便り。フィンランドの素朴なお菓子・プッラのような本」
2007年09月−「旅心を誘われて。秋の香りを運ぶお酒、ジャック・ローズのような本」
2007年08月−「ハンモックに揺られながら読む。夏の果実のシャーベットのような本」
2007年07月−「さわやかな風に吹かれて。夏の庭で飲む葡萄ジュースのような本」
2007年06月−「もし猫と話せたら。夢溢れる空想の物語はハニーミルクのように優しい」
2007年05月−「愛の言葉の響き。サングリアのように甘く、生き生きとした詩の一節を」
2007年04月−「忘れられない愛。ハート色をしたイチゴのクリームソーダになぞらえて」
2007年03月−「春を告げるレシピ。お祝いの喜びに溢れた復活祭のお菓子のような本」
2007年02月−「昔を知る喜び。傍らには沖縄伝統の真っ白な泡のブクブクー茶を」
2007年01月−「音楽への扉が開く音。それはスパークリング・ワインのコルクの音のよう」
2006年12月−「幸せの予感に満ちて。ビターな香りを運ぶココアカプチーノのような本」
2006年11月−「冬のパリへ。ベビー・シャンパンの生まれたての泡に乾杯」
2006年10月−「叙情溢れる物語。異国的な香りたちこめるアールグレイのような本」
2006年09月−「恋愛のアフォリズム。甘酸っぱさが優しいクランベリーソーダのような本」
2006年08月−「ご馳走の歓び。幸福の味がするヴィシソワーズのような本」
2006年07月−「遠い夏。思い出は懐かしいバニラ・アイスの甘さとともに」
2006年06月−「いつも一緒に。心を優しく鎮めるラベンダー・ティーのような本」
2006年05月−「緑の木陰でひと休み。泡ガラスで冷たい麦茶をどうぞ」
2006年04月−「極上の短編の味わい。それは複雑に香るフルーツ・ティーのよう」
2006年03月−「ピュアな魂の物語。かぐわしい野生の黒すぐりの果汁のような本」
2006年02月−「花の色と香りで春を先取り。心華やぐローズヒップティーのような本」
2006年01月−「日本の良きたたずまいを思う。初春の読書に気持ちも新たにお抹茶を」
2005年12月−「冬の夜の静けさ。深い感動をコーヒー・グロッグの温かさとともに」
2005年11月−「究極の美に浸る喜び。贅沢なミモザのような本」
2005年10月−「自由気ままな旅へ。異国の地で飲む一杯のカプチーノから」
2005年09月−「季節が移ろう気配。メープルプディングで秋の深まりを感じる本を」
2005年08月−「愛と絶望の炸裂。そのきらめきは色が弾けるフルーツパンチのよう」
2005年07月−「私のパラダイス。その心地よさはカフェオレフロートの冷たい舌触り」
2005年06月−「夢と奇跡を巻き起こす。ミラクルな甘さのキャラメルラテのような本」
2005年05月−「楽園の神秘に思いを馳せる。コナコーヒーの深い香りを感じながら」
2005年04月−「果汁の一滴一滴がもたらす愛と美。濃厚なざくろジュースのような本」
2005年03月−「南風が吹き、光に包まれる季節。青空の下の読書には辛口の白ワイン」
2005年02月−「心の奥の記憶が甦る。夏の日のレモネードのような本」
2005年01月−「果実の香りは最高のアロマ。泡が輝くロゼ・シャンパンのような本」
2004年11月−「心からくつろいで。さわやかな香りを運ぶジャスミン・ティー。」
2004年10月−「豊かな人生の彩り。その独特の味わいは、桂花陳酒の香りのよう」
2004年09月−「身を焦がす情熱。カフェ・マッキャートのように濃い、人生の軌跡」
2004年08月−「甘くせつない郷愁。バナナ・ジュースのやさしい記憶に身を任せて」
2004年07月−「空と海と大地に宿る命。体を潤すグアバ・ジュースのような本」
2004年05月−「柔らかく無垢な眼差し。香り高いココナッツ・カプチーノのような本」
2004年04月−「官能的なルビー色の果肉。絞り立てのブラッドオレンジを飲みほして」
2004年02月−「本を開くと溢れる愛。カルーア・ミルクで心に休息を。」
2004年01月−「一匙のジャムは心の癒し。冬の夢へ誘うロシアン・ティーのような本」
2003年12月−「濃厚な甘さとほろ苦さ。あつあつのホットチョコレートのような本」
2003年11月−「待ち遠しいクリスマス。本の傍らには聖夜の定番・エッグノッグを」
2003年10月−「どこか懐かしい蜂蜜の味。とろりと甘いハニーカフェラテのような本」
2003年09月−「見ているだけで幸せ。華やかなハイビスカス・ティーのような本。」



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