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まっこリ〜ナのカフェボンボン
大の本好き&現役編集者の「まっこり〜ナ」さんが、Hon-Cafeで、特別連載をしてくださることになりました! 開くと幸せな気持ちになれる、ラブパワーあふれる本を、Cafeのメニューになぞらえて毎月セレクトしてくださいますよー。更新は毎月第3火曜日。どうぞお見逃しなく!
朝の儀式

自宅や仕事場で、みなさんがパソコンの電源を入れてから最初にすることは何ですか? まずメールをチェックするという人が多いと思いますが、そのあとは? 

私は毎朝、メールチェックをしたあとは、真っ先に大好きな野球選手のオフィシャルサイトに直行です。福岡ソフトバンクホークスの多村仁選手、斉藤和巳選手のブログを読み、応援の気持ちを新たにします。ハードなトレーニングに励む選手たちの前向きなブログは朝にぴったり。元気をもらえるんです。多村選手も斉藤投手も現在はリハビリ中で残念なのですが、一日も早い快復を祈りつつ……。

それから、スポーツ紙のサイトを見て、知人のブログをいくつか開いて、というのが毎朝の習慣です。一種の儀式のようなもので、見ないと落ち着かない。お風呂に入るとき、体を洗う順番が決まっているのと同じような感じですね。

そしてこの「HON−Cafe」もみなさんのルーティーンのひとつに入っていれば嬉しいです。

さて、今月の月替わりメニューは、チコリコーヒー。青い花の咲くハーブ、チコリの根から作るコーヒーです。苦みのあるコーヒーは、名前の響きも味も異国風。旅先の記憶を運んできます。


まっこリ〜ナイメージ
まっこリ〜ナ Profile

編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
今月は……「旅はつづく。乾いた風に混じるチコリコーヒーの匂いを感じる本」


価格:¥1,470
鮮やかな旅の記憶

遠くの声に耳を澄ませて
著者:宮下 奈都 / 出版社:新潮社


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短編「日をつなぐ」を読んで以来、宮下奈都の新作が出るのを待っていた。「日をつなぐ」の印象を裏切ることなく、本書では12の短編がくさりのようにつながって、広がりと厚みを増した。静かな日常が濃密な空気に包まれていく。

雑誌「旅」に連載されたものだが、登場人物みんなが旅に出るというわけではない。実際には訪れたことのない異国の地が、忘れえぬ鮮やかな印象を残すこともある。主人公たちは、祖父から聞いた話や息子から時折届く絵はがきの中で旅をする。あるいは、出張先で耳にした懐かしい方言の響きの中で過去を旅する。

いちばん気に入ったのは、最初の作品「アンデスの声」。地方でOLとして働く若い主人公と祖父の物語だ。どこか遠い国の赤い花の光景が主人公と祖父をつなぐ。読み終えて涙が止まらなかった。この一編がほかの作品とつながっていく心地よさがたまらない。

旅とは、滞っているものを流し去り、前へ進むための小休止なのかもしれない。メロディを奏でる前の休符みたいなもの。「ああ、希望を持って生きていきたいな」本書にはそう思わせる力がある。


価格:¥460
サガンの名作を新訳で

悲しみよ こんにちは
著者:フランソワーズ サガン / 出版社:新潮社


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南仏の海を舞台にした17歳のセシルの愛と悲しみの物語。サガンの伝説の名作が新訳で装いも新たに登場した。セシルの弾けるような若々しさがより際立つようで新鮮だった。

パリに住む生意気で可愛くやせっぽちのセシルは、大好きなパパとその若いガールフレンドのエルザとともに海辺の別荘でひと夏を過ごす。新しく出会ったボーイフレンドとの恋やヨット遊びに明け暮れる日々、地中海の太陽に焼かれた肌は小麦色に輝いていた。プレイボーイのパパは友だちのようにいつも愉快で、この上なく自由! 完璧なヴァカンスのはずだった……。

40歳の父親と美しいアンヌの本気の恋、セシルの若い恋や嫉妬に熱く胸が焦がれる思いがする。セシルといえば、映画版『悲しみよ こんにちは』のジーン・セバーグが思い浮かぶ。新訳になってもやっぱりそのイメージは変わらない。

この小説を書いたとき、サガンは18歳。サガンとセシルはどんなふうに重なるのだろう。それはもうすぐ公開になるサガンの人生を描いた映画『サガンー悲しみよ こんにちはー』で確かめてみたい。
・甘いココアな本  「甘いココアな本」一覧へ >>


価格:
¥540
どの香りがお好き?

コイノカオリ
著者:角田 光代 / 出版社:角川書店


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『遠くの声に耳を澄ませて』で触れた「日をつなぐ」を収めた恋愛小説アンソロジー。角田光代、島本理生、栗田有起、生田沙代、宮下奈都、井上荒野の短編を収録する。

テーマは恋の香り。恋から立ち上る匂いは人それぞれ違う。とても私的で切ないものだ。恋に落ちた時だけひときわ強く感じる匂いもある。自分でさえふだん意識することはなくて、こんな匂いだよなんて説明するのもむずかしい。ハチミツの野性的な香り、湯気を上げる豆のスープの匂い。今をときめく人気女性作家たちが描く恋の形には、そんなさまざまな香りが散りばめられている。

アンソロジーの面白さは、今まで読んだことのない作家の作品と出会えること。気に入れば、他の作品を読むとっかかりになる。私は、栗田有起の「泣きっつらにハニー」と宮下奈都の「日をつなぐ」にぐっときました。


・カフェオレな本  「カフェオレな本」一覧へ >>


価格:
¥1,890
素朴な絵が可愛いチェコのお話

黒ねこミケシュのぼうけん
著者:ヨゼフ・ラダ / 出版社:岩波書店


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人間のことばをしゃべる黒ねこのミケシュがなんとも愛らしい物語。くつ屋さんに飼われているミケシュは、人間のことばを覚えてうまくおしゃべりするんだけど、悪口なんかは言わないところが好き。『長靴をはいた猫』のまねをして、長靴はいてスケートしたり、学校に行ったり。ミケシュはいつも村の子どもたちの人気者。「ぼくは、くつ屋さんのうちのミケシュというものです!」なんてちゃんとあいさつするんだから。

ユーモラスな絵とお話の著者は、チェコの国民的画家のヨゼフ・ラダ。ミケシュが暮らすナシノキ村は、ラダが生まれ育ったボヘミアの農村を舞台にしている。農村地帯の素朴で大らかな生活が、ミケシュたちを通して伝わってくる。

くつ屋の息子ペピークや友だちのブタやヤギはもちろん、ミケシュが村の人々や子どもたちに愛し愛されているから、この物語を読むとほうっとする。


・日本茶な本  「日本茶な本」一覧へ >>


価格:
¥1,575
星空を旅する

星座を見つけよう
著者:H・A・レイ / 出版社:福音館書店


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月齢カレンダーを眺めては、月の満ち欠けが気になって、毎晩空を見上げます。でも、夜空にまたたいている星のことはなかなかよくわかりません。なんせ多すぎて。そんなときにこの本を開いてみると……。

星についてのいろはがすごくわかりやすく書いてある。光年や星座について、著者独特の方法で解説しているので、楽しくとっつきやすい。星を眺めるのに欠かせない季節ごとの「星図」、ロマンチックなギリシア神話も紹介されている。

この本を作ったのは『おさるのジョージ』の作者H.A.レイ。レイは若い頃、第一次世界大戦に従軍していた時も、星座の本を片手に夜空を見上げていたそうだ。星をこよなく愛するレイが、50年以上も前に心を込めて作った本が、星を見ることの楽しさとロマンをいまも教えてくれる。


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BackNumber
2012年05月−「謎めいて。芳醇に香るヴィンテージ・ワインのような本」
2012年04月−「自然とともに。白い花のエルダーフラワー・ジュースのような本 」
2012年03月−「散歩日和。春を探しに焼きたてのマフィンをかごに詰めて」
2012年02月−「いにしえの都。若草が香る鶯もちのような本」
2012年01月−「木の話。森で味わう深煎りのコーヒーのような本」
2011年12月−「本の迷宮。エレガントなカフェ・ロマーノのような本」
2011年11月−「空を見上げて。夕焼け色のカンパリ・オレンジのような本」
2011年10月−「キュートな絵本。甘いホット・ファッジ・サンデーのときめき」
2011年09月−「日本のふるさとへ。素朴でやさしい味わいの栗もちのような本」
2011年08月−「今日もふらりと。公園のベンチに座ってソフトクリームでひと休み」
2011年07月−「永遠の夏。昼下がりのライチジュースのような本」
2011年06月−「電車日和。駅のスタンドのコーヒーが旅の始まり」
2011年05月−「かぐわしい夏。絞り立てのマンゴージュースのような本」
2011年04月−「大切な言葉。深い余韻を残すエスプレッソマキアートのような本」
2011年03月−「おみせ大好き。縁日の綿あめのようなノスタルジックな本」
2011年02月−「日本の粋。和の心あふれる桜もちのような本」
2011年01月−「見る喜びに満ちて。心浮き立つシャンパン・サングリアのような本」
2010年12月−「思いを届けて。遥かな国の便りを待ちながらクリスマス・ティーを」
2010年11月−「ラブリー・ガール。甘い夢をのせたカップケーキのような本」
2010年10月−「緑あふれる本。庭の木陰でクリームティーを楽しみながら」
2010年09月−「夜のファンタジー。秋の匂いがするメープルミルクティーのような本」
2010年08月−「少年たちの物語。甘酸っぱいミックスベリーティーのような本」
2010年07月−「見果てぬ夢。眠れない夜にのむ白ビールのような本」
2010年06月−「島のごちそう。夏の午後のパインソルベのような本」
2010年05月−「世界は広い。異国の風が香るミント・ジュレップのような本」
2010年04月−「道を極める本。傍らには気を静めるオレンジピール・ティーを」
2010年03月−「ビバ!ミュージック。泡がきらめくハイボールのような本」
2010年02月−「青春の輝き。夢がはじけるライムソーダのような本」
2010年01月−「ぼくのコレクション。フランボワーズリキュールで至福の時を」
2009年12月−「無償の愛。真っ白なスノーボールクッキーのような本」
2009年11月−「短編をよむ快楽。ビターなチョコレート・ブラウニーのような本」
2009年10月−「地図を広げて。町角でほおばるドーナツのような本」
2009年09月−「たどりつく場所。運命を占うコーヒーのような本」
2009年08月−「光と影を映す版画の世界。スパイシーなチャイのような本」
2009年07月−「大人の寓話。ノスタルジアな思い出がつまったラムネのような本」
2009年06月−「都市の風景。街の灯りを映すジン・ライムのような本」
2009年05月−「小さな島の物語。夏の喜びがつまったマーマレードのような本」
2009年04月−「旅はつづく。乾いた風に混じるチコリコーヒーの匂いを感じる本」
2009年03月−「オーラが輝く人。芳香を放つリモンチェッロのような本」
2009年02月−「Boy Meets Girlのときめき。さわやかなダイキリのような本」
2009年01月−「怖い物語。マシュマロ入りのホットココアでぬくもりを」
2008年12月−「少女の夢。ふんわり甘いマドレーヌのような本」
2008年11月−「聖夜にちなんで。幸運のお菓子ミンス・パイと心温まる本を」
2008年10月−「アメリカの風景。日曜日のチョコレートサンデーのような本」
2008年09月−「水辺の物語。水の波紋のような花茶のゆらめきとともに」
2008年08月−「和を慈しむ。日本情緒あふれるみつまめのような本」
2008年07月−「毎日が夏休み。夏の思い出の味がする、いちごのかき氷のような本」
2008年06月−「自然のインスピレーション。清々しく香るオレンジティーのような本」
2008年05月−「初夏の夜の匂い。新鮮なミントの葉が香るモヒートのような本」
2008年04月−「ファンタジックな贈り物。カフェ・コレットのように深い味わいの本」
2008年03月−「豊かなイメージの喚起。太陽の光を浴びたサン・ティーのような本」
2008年02月−「愛され続けて。バターの風味豊かでスイートなマフィンのような本」
2008年01月−「懐かしい思い出の味。カラメルソースが優しく甘いプリンのような本」
2007年12月−「極上の日本文学に酔う。豊かな芳香に満ちたカルヴァドスのような本」
2007年11月−「大切な人への贈り物に。ハートを描いたカプチーノのように心温まる本」
2007年10月−「北欧から届いた便り。フィンランドの素朴なお菓子・プッラのような本」
2007年09月−「旅心を誘われて。秋の香りを運ぶお酒、ジャック・ローズのような本」
2007年08月−「ハンモックに揺られながら読む。夏の果実のシャーベットのような本」
2007年07月−「さわやかな風に吹かれて。夏の庭で飲む葡萄ジュースのような本」
2007年06月−「もし猫と話せたら。夢溢れる空想の物語はハニーミルクのように優しい」
2007年05月−「愛の言葉の響き。サングリアのように甘く、生き生きとした詩の一節を」
2007年04月−「忘れられない愛。ハート色をしたイチゴのクリームソーダになぞらえて」
2007年03月−「春を告げるレシピ。お祝いの喜びに溢れた復活祭のお菓子のような本」
2007年02月−「昔を知る喜び。傍らには沖縄伝統の真っ白な泡のブクブクー茶を」
2007年01月−「音楽への扉が開く音。それはスパークリング・ワインのコルクの音のよう」
2006年12月−「幸せの予感に満ちて。ビターな香りを運ぶココアカプチーノのような本」
2006年11月−「冬のパリへ。ベビー・シャンパンの生まれたての泡に乾杯」
2006年10月−「叙情溢れる物語。異国的な香りたちこめるアールグレイのような本」
2006年09月−「恋愛のアフォリズム。甘酸っぱさが優しいクランベリーソーダのような本」
2006年08月−「ご馳走の歓び。幸福の味がするヴィシソワーズのような本」
2006年07月−「遠い夏。思い出は懐かしいバニラ・アイスの甘さとともに」
2006年06月−「いつも一緒に。心を優しく鎮めるラベンダー・ティーのような本」
2006年05月−「緑の木陰でひと休み。泡ガラスで冷たい麦茶をどうぞ」
2006年04月−「極上の短編の味わい。それは複雑に香るフルーツ・ティーのよう」
2006年03月−「ピュアな魂の物語。かぐわしい野生の黒すぐりの果汁のような本」
2006年02月−「花の色と香りで春を先取り。心華やぐローズヒップティーのような本」
2006年01月−「日本の良きたたずまいを思う。初春の読書に気持ちも新たにお抹茶を」
2005年12月−「冬の夜の静けさ。深い感動をコーヒー・グロッグの温かさとともに」
2005年11月−「究極の美に浸る喜び。贅沢なミモザのような本」
2005年10月−「自由気ままな旅へ。異国の地で飲む一杯のカプチーノから」
2005年09月−「季節が移ろう気配。メープルプディングで秋の深まりを感じる本を」
2005年08月−「愛と絶望の炸裂。そのきらめきは色が弾けるフルーツパンチのよう」
2005年07月−「私のパラダイス。その心地よさはカフェオレフロートの冷たい舌触り」
2005年06月−「夢と奇跡を巻き起こす。ミラクルな甘さのキャラメルラテのような本」
2005年05月−「楽園の神秘に思いを馳せる。コナコーヒーの深い香りを感じながら」
2005年04月−「果汁の一滴一滴がもたらす愛と美。濃厚なざくろジュースのような本」
2005年03月−「南風が吹き、光に包まれる季節。青空の下の読書には辛口の白ワイン」
2005年02月−「心の奥の記憶が甦る。夏の日のレモネードのような本」
2005年01月−「果実の香りは最高のアロマ。泡が輝くロゼ・シャンパンのような本」
2004年11月−「心からくつろいで。さわやかな香りを運ぶジャスミン・ティー。」
2004年10月−「豊かな人生の彩り。その独特の味わいは、桂花陳酒の香りのよう」
2004年09月−「身を焦がす情熱。カフェ・マッキャートのように濃い、人生の軌跡」
2004年08月−「甘くせつない郷愁。バナナ・ジュースのやさしい記憶に身を任せて」
2004年07月−「空と海と大地に宿る命。体を潤すグアバ・ジュースのような本」
2004年05月−「柔らかく無垢な眼差し。香り高いココナッツ・カプチーノのような本」
2004年04月−「官能的なルビー色の果肉。絞り立てのブラッドオレンジを飲みほして」
2004年02月−「本を開くと溢れる愛。カルーア・ミルクで心に休息を。」
2004年01月−「一匙のジャムは心の癒し。冬の夢へ誘うロシアン・ティーのような本」
2003年12月−「濃厚な甘さとほろ苦さ。あつあつのホットチョコレートのような本」
2003年11月−「待ち遠しいクリスマス。本の傍らには聖夜の定番・エッグノッグを」
2003年10月−「どこか懐かしい蜂蜜の味。とろりと甘いハニーカフェラテのような本」
2003年09月−「見ているだけで幸せ。華やかなハイビスカス・ティーのような本。」



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