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まっこリ〜ナのカフェボンボン
大の本好き&現役編集者の「まっこり〜ナ」さんが、Hon-Cafeで、特別連載をしてくださることになりました! 開くと幸せな気持ちになれる、ラブパワーあふれる本を、Cafeのメニューになぞらえて毎月セレクトしてくださいますよー。更新は毎月第3火曜日。どうぞお見逃しなく!
落語に風景が見える

林家たい平さんの独演会に行ってきました。明るくてパワフル、流れるような語り口の落語に聞き惚れました。今回つくづく感じたのは、落語は想像力だということ。たい平さんの言葉を聴き、表情としぐさを見て、情景を一心に思い描く。想像から生まれる情景が、豊かであればあるほど面白い。これが落語の醍醐味なんだと思います。

情感たっぷりな語り口に、江戸の町のにぎやかな風景がありありと浮かんできます。落語の世界の主人公たちが行き交う道、長屋への帰り道や、湯上がりに飲みに繰り出す通りからは、いったいどんな風景が見えていたのでしょう。

そんなわけで、今月は、町の風景を映し出した本を選びました。落語の中の風景が、東京の町のどこかに、まだ残っているかもしれません。

月替わりメニューは、ジン・ライム。フレッシュなライムを絞ったジン・ベースのカクテルです。きりりと冷えたドライなお酒には、都会の景色がよく似合います。


まっこリ〜ナイメージ
まっこリ〜ナ Profile

編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
今月は……「都市の風景。街の灯りを映すジン・ライムのような本」


価格:¥1,680
階段のある風景

東京の階段
著者:松本泰生 / 出版社:日本文芸社


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この本に出会うまで、階段についてじっくりと考えたことなんてなかったのですが、私にも好きな階段がありました! 自分の家の屋根が見える階段です。てっぺんに上ると、あたりの風景が航空写真で撮ったみたいに見えるんです。うちの小さな屋根が可愛いなあって。下から上へ移動するとき、眺望が劇的に変わるのが階段の面白さ。あらためて気づいた階段の魅力です。

著者は階段研究の第一人者。豊富な写真とユニークな解説で、東京都心のさまざまな階段を紹介します。東京は坂の街ですが、階段もすごく多いんですね。「美しい階段」「歩いて楽しい階段」「歴史を感じさせる階段」と見方もいろいろ。「疲労感、景観、スリル、立地」で評価します。スリルが五つ星なのは、そうとう傾斜がきついのでしょう。ぜひトライしてみたいものです。

小さな階段が人の生活手段として役立っているところがいいなと思います。階段の行き来の途中、足を止めて振り返ると、超高層ビルや走る電車が見える。日常が変化する楽しい一瞬です。

子どものころ、「グリコ」「チヨコレート」と言いながら階段を上がり下りして遊んだ思い出も、階段が遊び場だったからこそ。階段のある風景も時の流れとともに移り変わるけれど……。「階段を歩いて得られる感覚は快感であることが多いが、場合によってはザラザラとした違和感のようなものであることもある」こんな著者の言葉に、階段の奥深さを感じました。


価格:¥1,995
美しい団地を再発見する

団地の見究
著者:大山顕 / 出版社:東京書籍


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団地ブームだそうですが、かつて団地に住んだことがある者としてはちょっと複雑。「あのフォルムがかっこいい」なんて聞くとこそばゆい。でも、この写真集は、そういうことを超越してかっこいい。

団地マニアの著者が、約10年に渡り撮りためた高層団地写真の集大成。大判のカメラで撮影した写真がじつに美しく、目を奪われました。写真うつりがいい団地が選ばれているとはいえ、それぞれの団地の見栄えの良さが、最大限引き出されています。高層団地は堂々とまっすぐ正面を向いて、そりゃもうたくさんの人たちの生活を支えている風格に満ちています。

たとえば、バルコニーの形や窓のデザイン、エレベータータワーの大きさに目を向けます。生活のにおいや個人的な思い入れを排除し、団地そのものを見ることで、造形の美しさに価値を見い出された団地が再発見される。廃れゆくイメージのある団地の名誉挽回という気がして嬉しいです、元団地っ子としては。

友人が住んでいた団地が載っていてびっくり。夏は打ち上げ花火が楽しめる見晴らしのいい部屋でした。個人的な思い出やノスタルジーを極力感じさせない写真から懐かしい風景がよみがえるのも、この本の面白いところです。
・フレッシュジュースな本  「フレッシュジュースな本」一覧へ >>


価格:
¥1,260
青春エッセイの輝き

ザ・万歩計
著者:万城目学 / 出版社:産業編集センター


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『鴨川ホルモー』や『鹿男あをによし』などで人気の作家・万城目学の初めてのエッセイ集。本当の素顔が見えそうで見えない、もどかしい感じがいい。学生時代の思い出や旅先の出来事も、そのまま小説世界につながっていくようで、『鴨川ホルモー』の別編のようでもあります。青春エッセイの趣きでしょうか。

最新刊の長編小説『プリンセス・トヨトミ』は、最高に面白かった。よりスケールが大きくなって、物語の醍醐味がたっぷりつまっているのだ。こんなすごい小説の書き手はいったいどんな人なんだと知りたくなる。「奇才」なんて呼ばれてて、しかもまだ30代前半と若い。そんな作家の素顔が伺い知れるといったら、やっぱりエッセイしかない。奇想天外な物語を次々と生み出す頭の中をちょっとのぞいて、驚いたりあきれたりしてみたい。


・カフェオレな本  「カフェオレな本」一覧へ >>


価格:
¥1,680
喫茶店を舞台にした名作が再登場

東京の小さな喫茶店・再訪
著者:常盤新平 / 出版社:リブロアルテ/メディアパル


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作家の常磐新平さんは、人生の長い時間を喫茶店で過ごしてきた。学生時代に上京して以来、東京といえば喫茶店だという。本書には、常盤さんが通った喫茶店を営む人たち、店に集うお客たちの人生が、敬意をもって記されている。

どこも同じサービスを提供するチェーン店や缶コーヒーとは違う、個人経営の小さな喫茶店ならではの魅力はどこにあるか。常連客にとっては、ドアを開ければそこにくつろげる場所があるという安心感。「いらっしゃいませ」と、いつも変わらぬ調子で迎え、心のこもったコーヒーを出してくれること。店主にとっては、大切に守り育ててきた店を愛してくれるお客がいるという自負があることだろう。

ささやかな人生の巡り会いを著者は煙草をくゆらしながら眺めてきた。喫茶店に集う人たちにこんなに濃密なドラマがあるなんて。カフェを舞台にしたフランス映画でも見ているような気がしました。


・日本茶な本  「日本茶な本」一覧へ >>


価格:
¥1,365
丸くて甘そな、メロンパンづくしの本

きょうもメロンパン
著者:ヒヨコ舎 / 出版社:アスペクト


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子どものころから大好きなメロンパン、出かけたついでにあちこちのパン屋で必ず買って帰ります。美味しそうで可愛らしいこのメロンパンガイドに飛びつきました。ビジュアル図鑑というだけあって、106種類写真付き、お取り寄せまで網羅しています。

数あるメロンパンの中で、お好みはどのタイプ? 外生地の食感はサクサクで、中生地はフワフワがいい? それとも、外しっとり、中もっちりのほうが好きですか。味や風味もよりどりみどり。フルーツ味、チョコチップ入り、コーヒー風味……。

メロンパンの本ですが、都内のパン屋さんのガイドとしても便利です。こんなメロンパンが並んでるお店なら、ほかのパンもきっと美味しいに決まってますもんね!


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2012年05月−「謎めいて。芳醇に香るヴィンテージ・ワインのような本」
2012年04月−「自然とともに。白い花のエルダーフラワー・ジュースのような本 」
2012年03月−「散歩日和。春を探しに焼きたてのマフィンをかごに詰めて」
2012年02月−「いにしえの都。若草が香る鶯もちのような本」
2012年01月−「木の話。森で味わう深煎りのコーヒーのような本」
2011年12月−「本の迷宮。エレガントなカフェ・ロマーノのような本」
2011年11月−「空を見上げて。夕焼け色のカンパリ・オレンジのような本」
2011年10月−「キュートな絵本。甘いホット・ファッジ・サンデーのときめき」
2011年09月−「日本のふるさとへ。素朴でやさしい味わいの栗もちのような本」
2011年08月−「今日もふらりと。公園のベンチに座ってソフトクリームでひと休み」
2011年07月−「永遠の夏。昼下がりのライチジュースのような本」
2011年06月−「電車日和。駅のスタンドのコーヒーが旅の始まり」
2011年05月−「かぐわしい夏。絞り立てのマンゴージュースのような本」
2011年04月−「大切な言葉。深い余韻を残すエスプレッソマキアートのような本」
2011年03月−「おみせ大好き。縁日の綿あめのようなノスタルジックな本」
2011年02月−「日本の粋。和の心あふれる桜もちのような本」
2011年01月−「見る喜びに満ちて。心浮き立つシャンパン・サングリアのような本」
2010年12月−「思いを届けて。遥かな国の便りを待ちながらクリスマス・ティーを」
2010年11月−「ラブリー・ガール。甘い夢をのせたカップケーキのような本」
2010年10月−「緑あふれる本。庭の木陰でクリームティーを楽しみながら」
2010年09月−「夜のファンタジー。秋の匂いがするメープルミルクティーのような本」
2010年08月−「少年たちの物語。甘酸っぱいミックスベリーティーのような本」
2010年07月−「見果てぬ夢。眠れない夜にのむ白ビールのような本」
2010年06月−「島のごちそう。夏の午後のパインソルベのような本」
2010年05月−「世界は広い。異国の風が香るミント・ジュレップのような本」
2010年04月−「道を極める本。傍らには気を静めるオレンジピール・ティーを」
2010年03月−「ビバ!ミュージック。泡がきらめくハイボールのような本」
2010年02月−「青春の輝き。夢がはじけるライムソーダのような本」
2010年01月−「ぼくのコレクション。フランボワーズリキュールで至福の時を」
2009年12月−「無償の愛。真っ白なスノーボールクッキーのような本」
2009年11月−「短編をよむ快楽。ビターなチョコレート・ブラウニーのような本」
2009年10月−「地図を広げて。町角でほおばるドーナツのような本」
2009年09月−「たどりつく場所。運命を占うコーヒーのような本」
2009年08月−「光と影を映す版画の世界。スパイシーなチャイのような本」
2009年07月−「大人の寓話。ノスタルジアな思い出がつまったラムネのような本」
2009年06月−「都市の風景。街の灯りを映すジン・ライムのような本」
2009年05月−「小さな島の物語。夏の喜びがつまったマーマレードのような本」
2009年04月−「旅はつづく。乾いた風に混じるチコリコーヒーの匂いを感じる本」
2009年03月−「オーラが輝く人。芳香を放つリモンチェッロのような本」
2009年02月−「Boy Meets Girlのときめき。さわやかなダイキリのような本」
2009年01月−「怖い物語。マシュマロ入りのホットココアでぬくもりを」
2008年12月−「少女の夢。ふんわり甘いマドレーヌのような本」
2008年11月−「聖夜にちなんで。幸運のお菓子ミンス・パイと心温まる本を」
2008年10月−「アメリカの風景。日曜日のチョコレートサンデーのような本」
2008年09月−「水辺の物語。水の波紋のような花茶のゆらめきとともに」
2008年08月−「和を慈しむ。日本情緒あふれるみつまめのような本」
2008年07月−「毎日が夏休み。夏の思い出の味がする、いちごのかき氷のような本」
2008年06月−「自然のインスピレーション。清々しく香るオレンジティーのような本」
2008年05月−「初夏の夜の匂い。新鮮なミントの葉が香るモヒートのような本」
2008年04月−「ファンタジックな贈り物。カフェ・コレットのように深い味わいの本」
2008年03月−「豊かなイメージの喚起。太陽の光を浴びたサン・ティーのような本」
2008年02月−「愛され続けて。バターの風味豊かでスイートなマフィンのような本」
2008年01月−「懐かしい思い出の味。カラメルソースが優しく甘いプリンのような本」
2007年12月−「極上の日本文学に酔う。豊かな芳香に満ちたカルヴァドスのような本」
2007年11月−「大切な人への贈り物に。ハートを描いたカプチーノのように心温まる本」
2007年10月−「北欧から届いた便り。フィンランドの素朴なお菓子・プッラのような本」
2007年09月−「旅心を誘われて。秋の香りを運ぶお酒、ジャック・ローズのような本」
2007年08月−「ハンモックに揺られながら読む。夏の果実のシャーベットのような本」
2007年07月−「さわやかな風に吹かれて。夏の庭で飲む葡萄ジュースのような本」
2007年06月−「もし猫と話せたら。夢溢れる空想の物語はハニーミルクのように優しい」
2007年05月−「愛の言葉の響き。サングリアのように甘く、生き生きとした詩の一節を」
2007年04月−「忘れられない愛。ハート色をしたイチゴのクリームソーダになぞらえて」
2007年03月−「春を告げるレシピ。お祝いの喜びに溢れた復活祭のお菓子のような本」
2007年02月−「昔を知る喜び。傍らには沖縄伝統の真っ白な泡のブクブクー茶を」
2007年01月−「音楽への扉が開く音。それはスパークリング・ワインのコルクの音のよう」
2006年12月−「幸せの予感に満ちて。ビターな香りを運ぶココアカプチーノのような本」
2006年11月−「冬のパリへ。ベビー・シャンパンの生まれたての泡に乾杯」
2006年10月−「叙情溢れる物語。異国的な香りたちこめるアールグレイのような本」
2006年09月−「恋愛のアフォリズム。甘酸っぱさが優しいクランベリーソーダのような本」
2006年08月−「ご馳走の歓び。幸福の味がするヴィシソワーズのような本」
2006年07月−「遠い夏。思い出は懐かしいバニラ・アイスの甘さとともに」
2006年06月−「いつも一緒に。心を優しく鎮めるラベンダー・ティーのような本」
2006年05月−「緑の木陰でひと休み。泡ガラスで冷たい麦茶をどうぞ」
2006年04月−「極上の短編の味わい。それは複雑に香るフルーツ・ティーのよう」
2006年03月−「ピュアな魂の物語。かぐわしい野生の黒すぐりの果汁のような本」
2006年02月−「花の色と香りで春を先取り。心華やぐローズヒップティーのような本」
2006年01月−「日本の良きたたずまいを思う。初春の読書に気持ちも新たにお抹茶を」
2005年12月−「冬の夜の静けさ。深い感動をコーヒー・グロッグの温かさとともに」
2005年11月−「究極の美に浸る喜び。贅沢なミモザのような本」
2005年10月−「自由気ままな旅へ。異国の地で飲む一杯のカプチーノから」
2005年09月−「季節が移ろう気配。メープルプディングで秋の深まりを感じる本を」
2005年08月−「愛と絶望の炸裂。そのきらめきは色が弾けるフルーツパンチのよう」
2005年07月−「私のパラダイス。その心地よさはカフェオレフロートの冷たい舌触り」
2005年06月−「夢と奇跡を巻き起こす。ミラクルな甘さのキャラメルラテのような本」
2005年05月−「楽園の神秘に思いを馳せる。コナコーヒーの深い香りを感じながら」
2005年04月−「果汁の一滴一滴がもたらす愛と美。濃厚なざくろジュースのような本」
2005年03月−「南風が吹き、光に包まれる季節。青空の下の読書には辛口の白ワイン」
2005年02月−「心の奥の記憶が甦る。夏の日のレモネードのような本」
2005年01月−「果実の香りは最高のアロマ。泡が輝くロゼ・シャンパンのような本」
2004年11月−「心からくつろいで。さわやかな香りを運ぶジャスミン・ティー。」
2004年10月−「豊かな人生の彩り。その独特の味わいは、桂花陳酒の香りのよう」
2004年09月−「身を焦がす情熱。カフェ・マッキャートのように濃い、人生の軌跡」
2004年08月−「甘くせつない郷愁。バナナ・ジュースのやさしい記憶に身を任せて」
2004年07月−「空と海と大地に宿る命。体を潤すグアバ・ジュースのような本」
2004年05月−「柔らかく無垢な眼差し。香り高いココナッツ・カプチーノのような本」
2004年04月−「官能的なルビー色の果肉。絞り立てのブラッドオレンジを飲みほして」
2004年02月−「本を開くと溢れる愛。カルーア・ミルクで心に休息を。」
2004年01月−「一匙のジャムは心の癒し。冬の夢へ誘うロシアン・ティーのような本」
2003年12月−「濃厚な甘さとほろ苦さ。あつあつのホットチョコレートのような本」
2003年11月−「待ち遠しいクリスマス。本の傍らには聖夜の定番・エッグノッグを」
2003年10月−「どこか懐かしい蜂蜜の味。とろりと甘いハニーカフェラテのような本」
2003年09月−「見ているだけで幸せ。華やかなハイビスカス・ティーのような本。」



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