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まっこリ〜ナのカフェボンボン
大の本好き&現役編集者の「まっこり〜ナ」さんが、Hon-Cafeで、特別連載をしてくださることになりました! 開くと幸せな気持ちになれる、ラブパワーあふれる本を、Cafeのメニューになぞらえて毎月セレクトしてくださいますよー。更新は毎月第3火曜日。どうぞお見逃しなく!
毎年飾るクリスマスの本

今回セレクトした一冊『本棚』に紹介されている、歌人の穂村弘さんの書棚。古い絵本が並ぶ色鮮やかな本棚が印象的です。配列のセンスが独特なんですね。私も、お気に入りの本や装丁の可愛い本を表紙を正面に見せて並べるのが好き。

『いまはあき』という小さな絵本もその一冊。落ち葉のじゅうたん、かごいっぱいのりんご、木の実拾いと秋の澄んだ空気を運んでくれた本ですが、もうすぐ12月。この絵本はしまって、そろそろマリー・ホール・エッツの『クリスマスまであと九日』を出すころです。

エッツが描いたのは、メキシコのクリスマス。ポサダという行事に初めて参加する小さな女の子の物語です。にぎやかなマーケットやカラフルなピニャータ(くす玉人形)、ポサダのお祝いはとてもエキゾチックで、メキシコの熱気が伝わってきます。毎年この季節になると、クリスマスの本でいちばん好きなこの絵本を飾ります。本の衣替えみたいですね。

そして、今月の月替わりメニューは、チョコレート・ブラウニー。ビター風味なチョコレートのお菓子は、甘さと苦さが絶妙な短編ミステリーを思わせます。最初のひと口できっと虜になります。


まっこリ〜ナイメージ
まっこリ〜ナ Profile

編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
今月は……「短編をよむ快楽。ビターなチョコレート・ブラウニーのような本」


価格:¥882
切れ味抜群のミステリー短編集

クライム・マシン
著者:ジャック・リッチー/好野理恵 / 出版社:河出書房新社


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無防備に読み始めたら、頭にパンチくらっちゃいました。卓抜な設定、ひねりの効いたストーリー、あっと驚く結末。ヒッチコックも絶賛した短編ミステリーの名手ジャック・リッチー、作品のほめ言葉はいろいろあるけれど、あまり先入観なしに読んだほうが、その面白さをダイレクトに味わえると思います。

たとえば、表題作の「クライム・マシン」。殺し屋の前に、自分が発明したタイム・マシンに乗って、あなたが人を殺したのを見たよという男が現われます。突飛な設定に引き込まれ、一気に結末へ。タイム・マシンのそんなデンジャラスな使い方、思ってみたこともなかった。

「旅は道づれ」は、飛行機に乗り合わせた女性2人の会話を描くショートショートの傑作。私がいちばん「やられた!」と思ったのがこの作品です。6ページ足らずの他愛のないおしゃべりに、とんでもない毒が仕込まれていました。

まるで手品を見ているような非日常的なワクワク感。それがジャック・リッチーの醍醐味です。ひと言も見逃すまいと思っているのに、やっぱり引っかかってしまう。巧妙なワナにはまるのが心地よいのです。

「エミリーがいない」「殺人哲学者」「罪のない町」など選りすぐりの14編を収録。『このミステリーがすごい!』(宝島社)2006年版海外編第1位。短編ミステリーの極上エッセンスがつまった名作選をどうぞ。


価格:¥1,575
凝った趣向のリレー小説

9の扉
著者:北村薫/法月綸太郎 / 出版社:マガジンハウス


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人気ミステリー作家によるリレー形式の短編小説集。執筆者が次の執筆者を指名し、「お題」を決めてバトンタッチする。第一走者の北村薫からスタートし、法月綸太郎、貫井徳郎、歌野晶午ら9人がリレーします。辻村深月さんがアンカーというところに魅かれました。手渡されたお題をそのまま平凡に受け取ったりは絶対しないであろうくせ者ぞろい。いったいどんな切り口で見せてくれるか。

ひとつひとつの作品は独立した物語ですが、思いがけない「つながり」を持っています。このつながりのさりげなさが心憎いのです。「こんなとこにタスキがつながってたんだ!」とつい微笑んでしまいました。物語の接点というのは、気が利いていて意外性があって、しかも、すっと納得できるというのがいいですね。

ストーリーの中の軽やかな遊びの要素。鮮やかにピタリとはまるかどうかは作家の腕の見せどころですが、そういうアイデアは練りに練ってというよりは、意外に即興的に生まれるものなのかもしれません。

執筆陣それぞれが個性を際立たせながらも、見事なチームワークで作り上げた一冊。辻村さんのアンカーはやっぱり成功ですね。最後に柔らかな春の光が差したようです。重なり合う9つのカラーを楽しんでください。
・カフェオレな本  「カフェオレな本」一覧へ >>


価格:
¥1,260
昔のアメリカの男の子ってこんな感じ?

ヘンリーくんとビーザス
著者:ベヴァリー・クリアリー/松岡享子 / 出版社:学研マーケティング


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国や世代を超えて愛されている『ゆかいなヘンリーくん』シリーズ。私がアメリカの空気に初めてふれた本でした。小学生なのにアルバイトしちゃうとか、大人に頼らず問題を解決しようとがんばるとか、ヘンリーくんたちの生活スタイルは、子供心にもずいぶん目新しかった。「同級生の男子とは全然違う!」って感じでしたね。今思うと、憧れと違和感の両方があったみたい。

本書はシリーズ新装改訂版の一冊。自転車が欲しくてたまらないヘンリーくんが、自転車資金を貯めるため奮闘します。新聞配達のアルバイトは、最初からトラブル発生。女友達のビーザスが何かと助けてくれるのですが……。憧れの赤い自転車で配達するのを夢見るヘンリーくん。ペーパーボーイが玄関ポーチに新聞を投げ入れる光景は、すごくアメリカ的ですけど、最近は大人が車で配達することが多いそうです。

第一作目の『がんばれヘンリーくん』が出版されたのは1950年。時代も変わります。それでもヘンリーくんが作るピーナッツバターのパンは、今もアメリカの男の子が大好きな味。変わらないものもあることを教えてくれる本です。


・アイリッシュな本  「アイリッシュな本」一覧へ >>


価格:
¥1,575
クリエイターの本棚は創造の源

本棚
著者:ヒヨコ舎 / 出版社:アスペクト


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本好きとして知られるクリエイター15人の本棚が登場です。穂村弘、石田衣良、角田光代、宇野亜喜良、喜国雅彦、みうらじゅんらの本棚を、本にまつわるインタビューとともに紹介しています。

イラストレーターの長崎訓子さんは、『不思議の国のアリス』など一色の線画の挿し絵の入った翻訳絵本が好きだったと聞いて納得です。今は亡き中島らもさんの本棚には、ボードレールや泉鏡花も絵本の『ちいさいおうち』もあって、とくに印象に残りました。

虫眼鏡で見るように本棚を眺めていると、その人がどんな本を大事にしているのか自然と見えてきます。小説家や詩人にとって、本棚というのは創造の源にちがいない。本当のところ、オフィスに並んだ本よりプライベートな本棚をのぞいてみたいな。そっちがほんとの手のうちだと思うから。


・フレッシュジュースな本  「フレッシュジュースな本」一覧へ >>


価格:
¥760
心にしみる人生指南

ぼくの人生案内
著者:田村隆一 / 出版社:光文社


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背が高くってハンサムでダンディな人、田村隆一さん。日本を代表する詩人であり、アガサ・クリスティーなどミステリー作品の名翻訳、また、無類の酒好きとしても有名です。そんな田村さんの人生案内は愉快で大らか。心に響く言葉がいくつもつまっています。

恋愛相談には、「一方的に別れるんなら、彼女を傷つけないことが第一条件さ」「女のコは、追いかけたらつかまえるのがマナーなんだよ」。お酒が飲めずに悩む若者には、「恥ずかしいことじゃないんだ。毅然としていればよろしい」と。酒をこよなく愛した人だからこその温かい言葉ですね。「頭が柔軟なうちに、とにかくたくさん読むこと」は、読書についての答えです。

失意の時、悩んでいる時。心の有り様によって人生案内の受けとめ方も変わるけれど、田村さんの大きな心が発した自由な言葉は、私たちの心にまっすぐ届きます。


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2012年05月−「謎めいて。芳醇に香るヴィンテージ・ワインのような本」
2012年04月−「自然とともに。白い花のエルダーフラワー・ジュースのような本 」
2012年03月−「散歩日和。春を探しに焼きたてのマフィンをかごに詰めて」
2012年02月−「いにしえの都。若草が香る鶯もちのような本」
2012年01月−「木の話。森で味わう深煎りのコーヒーのような本」
2011年12月−「本の迷宮。エレガントなカフェ・ロマーノのような本」
2011年11月−「空を見上げて。夕焼け色のカンパリ・オレンジのような本」
2011年10月−「キュートな絵本。甘いホット・ファッジ・サンデーのときめき」
2011年09月−「日本のふるさとへ。素朴でやさしい味わいの栗もちのような本」
2011年08月−「今日もふらりと。公園のベンチに座ってソフトクリームでひと休み」
2011年07月−「永遠の夏。昼下がりのライチジュースのような本」
2011年06月−「電車日和。駅のスタンドのコーヒーが旅の始まり」
2011年05月−「かぐわしい夏。絞り立てのマンゴージュースのような本」
2011年04月−「大切な言葉。深い余韻を残すエスプレッソマキアートのような本」
2011年03月−「おみせ大好き。縁日の綿あめのようなノスタルジックな本」
2011年02月−「日本の粋。和の心あふれる桜もちのような本」
2011年01月−「見る喜びに満ちて。心浮き立つシャンパン・サングリアのような本」
2010年12月−「思いを届けて。遥かな国の便りを待ちながらクリスマス・ティーを」
2010年11月−「ラブリー・ガール。甘い夢をのせたカップケーキのような本」
2010年10月−「緑あふれる本。庭の木陰でクリームティーを楽しみながら」
2010年09月−「夜のファンタジー。秋の匂いがするメープルミルクティーのような本」
2010年08月−「少年たちの物語。甘酸っぱいミックスベリーティーのような本」
2010年07月−「見果てぬ夢。眠れない夜にのむ白ビールのような本」
2010年06月−「島のごちそう。夏の午後のパインソルベのような本」
2010年05月−「世界は広い。異国の風が香るミント・ジュレップのような本」
2010年04月−「道を極める本。傍らには気を静めるオレンジピール・ティーを」
2010年03月−「ビバ!ミュージック。泡がきらめくハイボールのような本」
2010年02月−「青春の輝き。夢がはじけるライムソーダのような本」
2010年01月−「ぼくのコレクション。フランボワーズリキュールで至福の時を」
2009年12月−「無償の愛。真っ白なスノーボールクッキーのような本」
2009年11月−「短編をよむ快楽。ビターなチョコレート・ブラウニーのような本」
2009年10月−「地図を広げて。町角でほおばるドーナツのような本」
2009年09月−「たどりつく場所。運命を占うコーヒーのような本」
2009年08月−「光と影を映す版画の世界。スパイシーなチャイのような本」
2009年07月−「大人の寓話。ノスタルジアな思い出がつまったラムネのような本」
2009年06月−「都市の風景。街の灯りを映すジン・ライムのような本」
2009年05月−「小さな島の物語。夏の喜びがつまったマーマレードのような本」
2009年04月−「旅はつづく。乾いた風に混じるチコリコーヒーの匂いを感じる本」
2009年03月−「オーラが輝く人。芳香を放つリモンチェッロのような本」
2009年02月−「Boy Meets Girlのときめき。さわやかなダイキリのような本」
2009年01月−「怖い物語。マシュマロ入りのホットココアでぬくもりを」
2008年12月−「少女の夢。ふんわり甘いマドレーヌのような本」
2008年11月−「聖夜にちなんで。幸運のお菓子ミンス・パイと心温まる本を」
2008年10月−「アメリカの風景。日曜日のチョコレートサンデーのような本」
2008年09月−「水辺の物語。水の波紋のような花茶のゆらめきとともに」
2008年08月−「和を慈しむ。日本情緒あふれるみつまめのような本」
2008年07月−「毎日が夏休み。夏の思い出の味がする、いちごのかき氷のような本」
2008年06月−「自然のインスピレーション。清々しく香るオレンジティーのような本」
2008年05月−「初夏の夜の匂い。新鮮なミントの葉が香るモヒートのような本」
2008年04月−「ファンタジックな贈り物。カフェ・コレットのように深い味わいの本」
2008年03月−「豊かなイメージの喚起。太陽の光を浴びたサン・ティーのような本」
2008年02月−「愛され続けて。バターの風味豊かでスイートなマフィンのような本」
2008年01月−「懐かしい思い出の味。カラメルソースが優しく甘いプリンのような本」
2007年12月−「極上の日本文学に酔う。豊かな芳香に満ちたカルヴァドスのような本」
2007年11月−「大切な人への贈り物に。ハートを描いたカプチーノのように心温まる本」
2007年10月−「北欧から届いた便り。フィンランドの素朴なお菓子・プッラのような本」
2007年09月−「旅心を誘われて。秋の香りを運ぶお酒、ジャック・ローズのような本」
2007年08月−「ハンモックに揺られながら読む。夏の果実のシャーベットのような本」
2007年07月−「さわやかな風に吹かれて。夏の庭で飲む葡萄ジュースのような本」
2007年06月−「もし猫と話せたら。夢溢れる空想の物語はハニーミルクのように優しい」
2007年05月−「愛の言葉の響き。サングリアのように甘く、生き生きとした詩の一節を」
2007年04月−「忘れられない愛。ハート色をしたイチゴのクリームソーダになぞらえて」
2007年03月−「春を告げるレシピ。お祝いの喜びに溢れた復活祭のお菓子のような本」
2007年02月−「昔を知る喜び。傍らには沖縄伝統の真っ白な泡のブクブクー茶を」
2007年01月−「音楽への扉が開く音。それはスパークリング・ワインのコルクの音のよう」
2006年12月−「幸せの予感に満ちて。ビターな香りを運ぶココアカプチーノのような本」
2006年11月−「冬のパリへ。ベビー・シャンパンの生まれたての泡に乾杯」
2006年10月−「叙情溢れる物語。異国的な香りたちこめるアールグレイのような本」
2006年09月−「恋愛のアフォリズム。甘酸っぱさが優しいクランベリーソーダのような本」
2006年08月−「ご馳走の歓び。幸福の味がするヴィシソワーズのような本」
2006年07月−「遠い夏。思い出は懐かしいバニラ・アイスの甘さとともに」
2006年06月−「いつも一緒に。心を優しく鎮めるラベンダー・ティーのような本」
2006年05月−「緑の木陰でひと休み。泡ガラスで冷たい麦茶をどうぞ」
2006年04月−「極上の短編の味わい。それは複雑に香るフルーツ・ティーのよう」
2006年03月−「ピュアな魂の物語。かぐわしい野生の黒すぐりの果汁のような本」
2006年02月−「花の色と香りで春を先取り。心華やぐローズヒップティーのような本」
2006年01月−「日本の良きたたずまいを思う。初春の読書に気持ちも新たにお抹茶を」
2005年12月−「冬の夜の静けさ。深い感動をコーヒー・グロッグの温かさとともに」
2005年11月−「究極の美に浸る喜び。贅沢なミモザのような本」
2005年10月−「自由気ままな旅へ。異国の地で飲む一杯のカプチーノから」
2005年09月−「季節が移ろう気配。メープルプディングで秋の深まりを感じる本を」
2005年08月−「愛と絶望の炸裂。そのきらめきは色が弾けるフルーツパンチのよう」
2005年07月−「私のパラダイス。その心地よさはカフェオレフロートの冷たい舌触り」
2005年06月−「夢と奇跡を巻き起こす。ミラクルな甘さのキャラメルラテのような本」
2005年05月−「楽園の神秘に思いを馳せる。コナコーヒーの深い香りを感じながら」
2005年04月−「果汁の一滴一滴がもたらす愛と美。濃厚なざくろジュースのような本」
2005年03月−「南風が吹き、光に包まれる季節。青空の下の読書には辛口の白ワイン」
2005年02月−「心の奥の記憶が甦る。夏の日のレモネードのような本」
2005年01月−「果実の香りは最高のアロマ。泡が輝くロゼ・シャンパンのような本」
2004年11月−「心からくつろいで。さわやかな香りを運ぶジャスミン・ティー。」
2004年10月−「豊かな人生の彩り。その独特の味わいは、桂花陳酒の香りのよう」
2004年09月−「身を焦がす情熱。カフェ・マッキャートのように濃い、人生の軌跡」
2004年08月−「甘くせつない郷愁。バナナ・ジュースのやさしい記憶に身を任せて」
2004年07月−「空と海と大地に宿る命。体を潤すグアバ・ジュースのような本」
2004年05月−「柔らかく無垢な眼差し。香り高いココナッツ・カプチーノのような本」
2004年04月−「官能的なルビー色の果肉。絞り立てのブラッドオレンジを飲みほして」
2004年02月−「本を開くと溢れる愛。カルーア・ミルクで心に休息を。」
2004年01月−「一匙のジャムは心の癒し。冬の夢へ誘うロシアン・ティーのような本」
2003年12月−「濃厚な甘さとほろ苦さ。あつあつのホットチョコレートのような本」
2003年11月−「待ち遠しいクリスマス。本の傍らには聖夜の定番・エッグノッグを」
2003年10月−「どこか懐かしい蜂蜜の味。とろりと甘いハニーカフェラテのような本」
2003年09月−「見ているだけで幸せ。華やかなハイビスカス・ティーのような本。」



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