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まっこリ〜ナのカフェボンボン
大の本好き&現役編集者の「まっこり〜ナ」さんが、Hon-Cafeで、特別連載をしてくださることになりました! 開くと幸せな気持ちになれる、ラブパワーあふれる本を、Cafeのメニューになぞらえて毎月セレクトしてくださいますよー。更新は毎月第3火曜日。どうぞお見逃しなく!
真夏の花

今年も庭の浜木綿(ハマユウ)が咲きました。花の命が短いこともあって、真っ白な花びらは、夜空に散る花火のようです。大きな葉とぐんぐん伸びる茎、清楚な花。力強さとはかなさを合わせ持つこの花が好きです。

庭の浜木綿は、母のふるさとから縁あってうちにやって来ました。何年も前、和歌山県新宮市の商店街の花屋さんで苗を買い、店主のおじさんがおまけにくれた子どものような小さい苗と一緒に持ち帰りました。もともと暖かい地方の浜辺に自生する植物なので、東京でちゃんと育つのか心配だったのですが、冬は軒下に入れたり、よく日光に当てたりと大切に育てたおかげか、元気に育ってくれました。おまけの小さな苗も大きくなって、いまでは親と区別がつかないほどです。

小さな庭に咲く元気な浜木綿が、真夏の海辺の空気を運んできてくれます。

今月の月替わりメニューは、ミックスベリーティー。イチゴやブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリーなどの果実を浮かべた、見た目も可愛らしい紅茶です。ベリーのように甘酸っぱく、さわやかな物語をどうぞ。

まっこリ〜ナイメージ
まっこリ〜ナ Profile

編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
今月は……「少年たちの物語。甘酸っぱいミックスベリーティーのような本」


価格:¥1,365
伝書鳩を育てる少年たちの珠玉の物語

野川
著者:長野まゆみ / 出版社:河出書房新社


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東京郊外の川沿いの町を舞台に、中学校の新聞部で伝書鳩を育てる少年の成長を叙情豊かに描いた感動作。

主人公の井上音和(おとわ)は、中学二年の夏、家庭の事情で都心の学校から転校してきた。環境の急激な変化になかなかなじめずにいるが、川の流れる郊外の町の風景が、都会育ちの音和には目新しい。夏草の揺れる川べりの道、セミの鳴く屋敷森、崖地に立つ校舎……。音和の目線で濃い緑を分け入って行くような感覚が心地よかった。

新聞部に入部した音和は、「鳩の通信」の世界を初めて知る。仲間たちと伝書鳩を育てるうち、音和自身も少しずつ変わってゆく。それにつれて、音和の視界が広い空を翔ぶ鳥のようにぐんと広がり、その心に映る風景も鮮やかさを増していくようだ。

秋へと移ろう武蔵野の自然描写がなんとも美しく、心にしみる。川沿いの静かな町も伝書鳩も少し古風なのがいい。そろそろ夏の終わり。この物語と同じ季節に野川沿いを歩いてみよう。音和の見た風景や匂いを感じたい。


価格:¥630
懐かしい海辺の町へタイムスリップ

海辺の博覧会
著者:芦原すなお / 出版社:ポプラ社


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海辺の博覧会。のどかで懐かしい響き。何か楽しいことが起こりそうな予感がする。1959年の夏の「ぼく」のふるさとも、そんな空気に満ちていたと思う。

四国の海辺の町で、大博覧会が開かれることになった。「ハクランカイちゃ、なに?」「遊園地みたいなものか?」ぼくたちは博覧会がどんなものか知らなかった。なんせ大阪万博が開かれたのはもっとあと、1970年のことだから。いつもの遊び場の砂浜で工事見物をしてはわくわくしてた。そしてとうとう、待ちに待った大博覧会の日がやってきて……。

著者の芦原すなおさんのふるさとは、四国の香川県観音寺市。輝く白砂の松林で遊びくらす日々。楽しみは相撲大会や運動会。この物語のような、素朴な子ども時代を過ごしたなんて、うらやましい。ちょっと変わった大人たちもいたからこそ、毎日が面白くてエキサイティングだったんですね。

そういえば、大林宣彦監督が映画化した『青春デンデケデケデケ』も観音寺市が舞台でした。ちょうど本書の子どもたちが高校生になった頃の話。映画もすっごく面白いのでオススメです。
・日本茶な本  「日本茶な本」一覧へ >>


価格:
¥1,890
明治おんなの心意気

私の台所
著者:沢村貞子 / 出版社:講談社


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女優で随筆家の沢村貞子さんの名エッセイが、装いを新たに単行本で発売された。日々の暮らしを大切に。ていねいに、まめまめしく。近ごろ流行りのフレーズですが、これが本書につづられている沢村さんの生き方そのものなんです。

忙しい仕事の合間に、前かけ、たすき姿で家事をテキパキとこなす。仕事から帰るとすぐに台所に立つ。撮影で遅くなる日には、手製のお弁当をこしらえていく。真夏の夕方、ぬるめのお風呂でサッパリ身体を洗ったあと、気軽な浴衣がけで天婦羅を揚げる。粋なドラマのワンシーンのようだけれど、揚げたての天婦羅は、夏バテに効くという、これもちゃんとした生活の知恵なのですね。

沢村さんの愛した「こざっぱりした暮らし」を少しでも見習いたい。凛とした和服姿の写真も素敵。様々な役を演じ分けた名脇役の、歯切れのいい下町言葉が聞こえてきます。

・カフェオレな本  「カフェオレな本」一覧へ >>


価格:
¥840
海の生き物が大活躍のユーモラスな絵本

あたごの浦
著者:脇和子/脇明子 / 出版社:福音館書店


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予言タコのパウル君が一躍有名になりましたが、ニッポンのタコが活躍する愉快なお話を一冊。タコだけじゃなく、鯛もふぐも大活躍します。

お話はこんな具合です。満月の夜、あたごの浦に、「おたこ」や鯛やそのほかいろんな魚が集まってきて、歌ったり踊ったりの大演芸会をするの。すごい技ありのかくし芸は、絵本を見てのお楽しみ。大道あやさんの楽しい絵に、やわらかな響きの方言の語りがぴたっとはまります。

1909年生まれの大道あやさんは、60歳を過ぎてから独学で絵を描き始めた異色の画家です。犬や猫やにわとりに囲まれて暮らしていたそうです。海の生き物をユーモラスに描いたこのお話は、讃岐地方(香川県)の昔話です。今回は香川の海を舞台にした本が二冊になりました。

・フレッシュジュースな本  「フレッシュジュースな本」一覧へ >>


価格:
¥672
詩ってこんなに楽しい!

ガラガラヘビの味
著者:アーサー・ビナード/木坂涼 / 出版社:岩波書店


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詩人のアーサー・ビナードさんと木坂涼さんが、子どもたちが楽しめる詩のアンソロジーを編んだ。魅力たっぷりなアメリカの詩が66篇。ドキッとするタイトルは、オグデン・ナッシュという人の詩の題名。「お尻はつらいよ」なんていうのも同じ人の詩だ。詩の題材は、季節や花、しぼりたてのミルクやホットケーキ……。どの詩も身近なことについて書いてあるからとっつきやすい。

『おやすみなさいおつきさま』のマーガレット・ワイズ・ブラウンや『ぼくを探しに』のシェル・シルヴァースタインの詩もある。日本でもおなじみの作家の詩には、新しい発見があり興味深い。幅広い時代から選んだというだけあって、イヌイット族など先住民の詩も収録されている。

アメリカ映画には、結婚式やお葬式で詩を朗読する印象的なシーンがある。アメリカ人にとって、詩は、人生の大切な節目に人に伝えたり心に留めるものなのかもしれない。子どものときからこんな詩に親しんでいたら、詩が身近な存在なのも不思議じゃない。

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BackNumber
2012年05月−「謎めいて。芳醇に香るヴィンテージ・ワインのような本」
2012年04月−「自然とともに。白い花のエルダーフラワー・ジュースのような本 」
2012年03月−「散歩日和。春を探しに焼きたてのマフィンをかごに詰めて」
2012年02月−「いにしえの都。若草が香る鶯もちのような本」
2012年01月−「木の話。森で味わう深煎りのコーヒーのような本」
2011年12月−「本の迷宮。エレガントなカフェ・ロマーノのような本」
2011年11月−「空を見上げて。夕焼け色のカンパリ・オレンジのような本」
2011年10月−「キュートな絵本。甘いホット・ファッジ・サンデーのときめき」
2011年09月−「日本のふるさとへ。素朴でやさしい味わいの栗もちのような本」
2011年08月−「今日もふらりと。公園のベンチに座ってソフトクリームでひと休み」
2011年07月−「永遠の夏。昼下がりのライチジュースのような本」
2011年06月−「電車日和。駅のスタンドのコーヒーが旅の始まり」
2011年05月−「かぐわしい夏。絞り立てのマンゴージュースのような本」
2011年04月−「大切な言葉。深い余韻を残すエスプレッソマキアートのような本」
2011年03月−「おみせ大好き。縁日の綿あめのようなノスタルジックな本」
2011年02月−「日本の粋。和の心あふれる桜もちのような本」
2011年01月−「見る喜びに満ちて。心浮き立つシャンパン・サングリアのような本」
2010年12月−「思いを届けて。遥かな国の便りを待ちながらクリスマス・ティーを」
2010年11月−「ラブリー・ガール。甘い夢をのせたカップケーキのような本」
2010年10月−「緑あふれる本。庭の木陰でクリームティーを楽しみながら」
2010年09月−「夜のファンタジー。秋の匂いがするメープルミルクティーのような本」
2010年08月−「少年たちの物語。甘酸っぱいミックスベリーティーのような本」
2010年07月−「見果てぬ夢。眠れない夜にのむ白ビールのような本」
2010年06月−「島のごちそう。夏の午後のパインソルベのような本」
2010年05月−「世界は広い。異国の風が香るミント・ジュレップのような本」
2010年04月−「道を極める本。傍らには気を静めるオレンジピール・ティーを」
2010年03月−「ビバ!ミュージック。泡がきらめくハイボールのような本」
2010年02月−「青春の輝き。夢がはじけるライムソーダのような本」
2010年01月−「ぼくのコレクション。フランボワーズリキュールで至福の時を」
2009年12月−「無償の愛。真っ白なスノーボールクッキーのような本」
2009年11月−「短編をよむ快楽。ビターなチョコレート・ブラウニーのような本」
2009年10月−「地図を広げて。町角でほおばるドーナツのような本」
2009年09月−「たどりつく場所。運命を占うコーヒーのような本」
2009年08月−「光と影を映す版画の世界。スパイシーなチャイのような本」
2009年07月−「大人の寓話。ノスタルジアな思い出がつまったラムネのような本」
2009年06月−「都市の風景。街の灯りを映すジン・ライムのような本」
2009年05月−「小さな島の物語。夏の喜びがつまったマーマレードのような本」
2009年04月−「旅はつづく。乾いた風に混じるチコリコーヒーの匂いを感じる本」
2009年03月−「オーラが輝く人。芳香を放つリモンチェッロのような本」
2009年02月−「Boy Meets Girlのときめき。さわやかなダイキリのような本」
2009年01月−「怖い物語。マシュマロ入りのホットココアでぬくもりを」
2008年12月−「少女の夢。ふんわり甘いマドレーヌのような本」
2008年11月−「聖夜にちなんで。幸運のお菓子ミンス・パイと心温まる本を」
2008年10月−「アメリカの風景。日曜日のチョコレートサンデーのような本」
2008年09月−「水辺の物語。水の波紋のような花茶のゆらめきとともに」
2008年08月−「和を慈しむ。日本情緒あふれるみつまめのような本」
2008年07月−「毎日が夏休み。夏の思い出の味がする、いちごのかき氷のような本」
2008年06月−「自然のインスピレーション。清々しく香るオレンジティーのような本」
2008年05月−「初夏の夜の匂い。新鮮なミントの葉が香るモヒートのような本」
2008年04月−「ファンタジックな贈り物。カフェ・コレットのように深い味わいの本」
2008年03月−「豊かなイメージの喚起。太陽の光を浴びたサン・ティーのような本」
2008年02月−「愛され続けて。バターの風味豊かでスイートなマフィンのような本」
2008年01月−「懐かしい思い出の味。カラメルソースが優しく甘いプリンのような本」
2007年12月−「極上の日本文学に酔う。豊かな芳香に満ちたカルヴァドスのような本」
2007年11月−「大切な人への贈り物に。ハートを描いたカプチーノのように心温まる本」
2007年10月−「北欧から届いた便り。フィンランドの素朴なお菓子・プッラのような本」
2007年09月−「旅心を誘われて。秋の香りを運ぶお酒、ジャック・ローズのような本」
2007年08月−「ハンモックに揺られながら読む。夏の果実のシャーベットのような本」
2007年07月−「さわやかな風に吹かれて。夏の庭で飲む葡萄ジュースのような本」
2007年06月−「もし猫と話せたら。夢溢れる空想の物語はハニーミルクのように優しい」
2007年05月−「愛の言葉の響き。サングリアのように甘く、生き生きとした詩の一節を」
2007年04月−「忘れられない愛。ハート色をしたイチゴのクリームソーダになぞらえて」
2007年03月−「春を告げるレシピ。お祝いの喜びに溢れた復活祭のお菓子のような本」
2007年02月−「昔を知る喜び。傍らには沖縄伝統の真っ白な泡のブクブクー茶を」
2007年01月−「音楽への扉が開く音。それはスパークリング・ワインのコルクの音のよう」
2006年12月−「幸せの予感に満ちて。ビターな香りを運ぶココアカプチーノのような本」
2006年11月−「冬のパリへ。ベビー・シャンパンの生まれたての泡に乾杯」
2006年10月−「叙情溢れる物語。異国的な香りたちこめるアールグレイのような本」
2006年09月−「恋愛のアフォリズム。甘酸っぱさが優しいクランベリーソーダのような本」
2006年08月−「ご馳走の歓び。幸福の味がするヴィシソワーズのような本」
2006年07月−「遠い夏。思い出は懐かしいバニラ・アイスの甘さとともに」
2006年06月−「いつも一緒に。心を優しく鎮めるラベンダー・ティーのような本」
2006年05月−「緑の木陰でひと休み。泡ガラスで冷たい麦茶をどうぞ」
2006年04月−「極上の短編の味わい。それは複雑に香るフルーツ・ティーのよう」
2006年03月−「ピュアな魂の物語。かぐわしい野生の黒すぐりの果汁のような本」
2006年02月−「花の色と香りで春を先取り。心華やぐローズヒップティーのような本」
2006年01月−「日本の良きたたずまいを思う。初春の読書に気持ちも新たにお抹茶を」
2005年12月−「冬の夜の静けさ。深い感動をコーヒー・グロッグの温かさとともに」
2005年11月−「究極の美に浸る喜び。贅沢なミモザのような本」
2005年10月−「自由気ままな旅へ。異国の地で飲む一杯のカプチーノから」
2005年09月−「季節が移ろう気配。メープルプディングで秋の深まりを感じる本を」
2005年08月−「愛と絶望の炸裂。そのきらめきは色が弾けるフルーツパンチのよう」
2005年07月−「私のパラダイス。その心地よさはカフェオレフロートの冷たい舌触り」
2005年06月−「夢と奇跡を巻き起こす。ミラクルな甘さのキャラメルラテのような本」
2005年05月−「楽園の神秘に思いを馳せる。コナコーヒーの深い香りを感じながら」
2005年04月−「果汁の一滴一滴がもたらす愛と美。濃厚なざくろジュースのような本」
2005年03月−「南風が吹き、光に包まれる季節。青空の下の読書には辛口の白ワイン」
2005年02月−「心の奥の記憶が甦る。夏の日のレモネードのような本」
2005年01月−「果実の香りは最高のアロマ。泡が輝くロゼ・シャンパンのような本」
2004年11月−「心からくつろいで。さわやかな香りを運ぶジャスミン・ティー。」
2004年10月−「豊かな人生の彩り。その独特の味わいは、桂花陳酒の香りのよう」
2004年09月−「身を焦がす情熱。カフェ・マッキャートのように濃い、人生の軌跡」
2004年08月−「甘くせつない郷愁。バナナ・ジュースのやさしい記憶に身を任せて」
2004年07月−「空と海と大地に宿る命。体を潤すグアバ・ジュースのような本」
2004年05月−「柔らかく無垢な眼差し。香り高いココナッツ・カプチーノのような本」
2004年04月−「官能的なルビー色の果肉。絞り立てのブラッドオレンジを飲みほして」
2004年02月−「本を開くと溢れる愛。カルーア・ミルクで心に休息を。」
2004年01月−「一匙のジャムは心の癒し。冬の夢へ誘うロシアン・ティーのような本」
2003年12月−「濃厚な甘さとほろ苦さ。あつあつのホットチョコレートのような本」
2003年11月−「待ち遠しいクリスマス。本の傍らには聖夜の定番・エッグノッグを」
2003年10月−「どこか懐かしい蜂蜜の味。とろりと甘いハニーカフェラテのような本」
2003年09月−「見ているだけで幸せ。華やかなハイビスカス・ティーのような本。」



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