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まっこリ〜ナのカフェボンボン
大の本好き&現役編集者の「まっこり〜ナ」さんが、Hon-Cafeで、特別連載をしてくださることになりました! 開くと幸せな気持ちになれる、ラブパワーあふれる本を、Cafeのメニューになぞらえて毎月セレクトしてくださいますよー。更新は毎月第3火曜日。どうぞお見逃しなく!
熱い想いが込められた本

今年も一年間、たくさんの本をご紹介させていただきありがとうございました。例年通り、今年ご紹介した本の中から、とりわけ印象に残った本を3冊に絞って挙げますと……。

最初はロバート・ハリスさんの格言集『アフォリズム』。大震災直後に選んだ本です。ハリスさんが世界中から集め、翻訳したさまざまな格言は、言葉を信じる気持ちを再び取り戻させてくれるものでした。

2冊目は沢野ひとしさんの『山の帰り道』。少年時代から続く山への憧れと熱い気持ちが胸がじんとくる画文集です。そして、力強い言葉と絵が躍動する『空の絵本』。激しい雨が降って灰色になった空がまた青く晴れ渡り、夜空に星が輝くまで……。東北出身の長田弘さんと荒井良二さんの想いが込められた本です。

今年はとくに、自然の本や言葉が心に響く詩の本を選ぶことが多かったように思います。『アフォリズム』は4月、『山の帰り道』8月、『空の絵本』は11月にご紹介させていただいているので、ご覧になってみてください。

さて、今月の月替わりメニューは、カフェ・ロマーノ。エスプレッソにレモンの皮や絞り汁を加えたイタリアの飲み物です。さわやかなレモンの香りが想像力を刺激します。

まっこリ〜ナイメージ
まっこリ〜ナ Profile

編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
今月は……「本の迷宮。エレガントなカフェ・ロマーノのような本」


価格:¥1,995
本棚と背表紙の美しさ

おかしな本棚
著者:クラフト・エヴィング商會 / 出版社:朝日新聞出版


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著者の吉田篤弘さんは、これは本の本ではなく、本棚の本だという。自分が本当に好きなのは、本をおさめた本棚や本立ての方なのかもしれないと。

金曜日の夜の本棚、波打ち際の本棚、遠ざかる本棚など、詩の一節のようなテーマに沿って本が並ぶ。装丁を手がける著者の本の配置は絶妙で、背表紙のデザインの美しさにほれぼれする。時を経た古い本の風合いも渋い。

「森の奥の本棚」は山荘の小さな本棚の想定だけれど、『日本橋檜物町』という本がある。あれ? これ都会の話みたいだけど、と意外に思う。でも、著者が森に持っていきたいのは自然の本というわけではなくて、「山荘で心静かに読みたい本」なんですね。だから、森で退屈したときのためにブレッソンの写真集も置いてある。テーマと本のちょっと虚を突かれるギャップが面白いです。

本棚に好きな本を見つけたときは嬉しい。植草甚一さんの本は「とっておきの本棚」に、杉浦日向子さんの『4時のおやつ』は「声が聞こえる本棚」にあった。ほかにもいろいろ。書棚を巡る本の旅は迷宮のように複雑で飽きることがない。


価格:¥1,523
絵本で見る数学の不思議

壺の中
著者:安野雅一郎/安野光雅 / 出版社:童話屋


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静謐な空気の漂う表紙の青い壺。ふたを開けたら中にはいったい何が入っているのでしょう。

壺の中には波立つ海があって、海には島が1つ、島には2つの国、2つの国にはそれぞれに3つの山……、と続いていきます。小さな壺の中から思いがけない世界が次々に広がる不思議さ。数字が増えていくその先にある無限。数学の階乗の概念を、安野さんは手品師のように見事に表現しています。もし数字だけだったら、私の場合、間違いなく頭がこんがらがってしまいます。

お話はひと巡りしてまた壺に戻りますが、今度はふたを開けてみなくても、波の音が聞こえる気がします。

本書は「美しい数学シリーズ」第4弾です。作者の安野雅一郎さんは光雅さんの息子さんで、このシリーズの企画、編集にも携わっているそうです。足し算と引き算の本『10人のゆかいなひっこし』(安野光雅=作)、順列と組み合わせの本『3びきのこぶた』(森毅=文・安野光雅=絵)などもおすすめです。
・甘いココアな本  「甘いココアな本」一覧へ >>


価格:
¥780
ファンタジックな猫の絵本

空飛び猫
著者:アーシュラ・K・ル=グウィン/村上春樹 / 出版社:講談社


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クリスマスの物語というわけではないけれど、心温まるお話を。主人公は都会生まれの4匹の子猫たち。ふつうと違うのは背中に翼が生えていること。お母さんも子どもたちになぜ翼があるのかわかりませんし、都会のくらしに追われて心配する余裕もありません。うまく飛べるようになって独り立ちした子猫たちは、翼を広げ広い空へ飛び立ちます。

やがてたどり着いた森での生活。地面の土や落ち葉の匂い。小川での魚とり。何もかも都会とは違います。おなかもすくし天敵もいます。4匹の猫たちは困難に直面しながら新しい世界を生きていきます。

翻訳の村上春樹さんは、著者のアーシュラ・K・ル=グウィンの静かで美しい文章を、なるべく読みやすい、耳で聞いてわかりやすい日本語にするよう心がけたそうです。翼のある猫を見てもちっとも不思議でないと思えるチャーミングな絵本です。

クリスマスの夜、小さな子どもに読んであげたら、素敵な夢が見られそうですね。

・カフェオレな本  「カフェオレな本」一覧へ >>


価格:
¥580
珠玉の名作が文庫復刊

ちいさいモモちゃん
著者:松谷みよ子 / 出版社:講談社


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あのモモちゃんシリーズが酒井駒子さんの絵とともに文庫で登場です。

『ちいさいモモちゃん』と『モモちゃんとプー』を収録。モモちゃんが生まれてからもうすぐ学校に上がるまでの日々を瑞々しく描いています。子猫のプーが家族になって、保育園に上がって、コウちゃんと仲良しになって。ママに怒ったモモちゃんが電車に乗って空を飛んでいってしまったこともありました。

表紙のモモちゃんは誰かの声に耳を傾けているみたい。そんなモモちゃんをプーが見上げてる。話しかけているのは大好きなママ? それとも野原のリスかモグラでしょうか。モモちゃんはいつも動物とお話してるのですものね。

家にすみついたコウモリの子を見つけたときのこと……。コウモリが自分はモモちゃんちの悪い蚊や虫を食べてあげてるんだと言うと、モモちゃんは「むし? むしのごはん」と心配そうに聞くんです。得意げなコウモリもおかしいですけど、モモちゃんのやさしい気持ちが愛らしいですね。

やがて小さかったモモちゃんもお姉さんになり、家族のかたちも変化していきます。
続刊もどうぞお楽しみに。

・フレッシュジュースな本  「フレッシュジュースな本」一覧へ >>


価格:
¥1,365
ニャロメ漫画で楽しむ数学

ニャロメのおもしろ数学教室
著者:赤塚不二夫 / 出版社:新講社


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赤塚先生と数学がドッキング!? もうそれだけでワクワクします。アルキメデスやピタゴラスが、バカボンのパパやニャロメと一緒に登場し、数学の世界を案内します。「ニャロメの面積は?」「確実ではなく確立なのだ」なんて調子で、0(ゼロ)の発見、ゼノンのパラドクス、微分・積分などをユニークなたとえで教えてくれます。

本書は1995年に発行された本の改訂版ですが、復刊の要望が多かったようですね。算数が大の苦手だった赤塚先生が、数学の面白さに驚きながら2年をかけて作ったそうです。

赤塚漫画に昔の偉大な数学者が現れる突飛さがたまりません。ニャロメ口調が移った頃には、数学の面白さにハマってる。ハチャメチャなギャグと数学の出会いが待っています!

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2012年05月−「謎めいて。芳醇に香るヴィンテージ・ワインのような本」
2012年04月−「自然とともに。白い花のエルダーフラワー・ジュースのような本 」
2012年03月−「散歩日和。春を探しに焼きたてのマフィンをかごに詰めて」
2012年02月−「いにしえの都。若草が香る鶯もちのような本」
2012年01月−「木の話。森で味わう深煎りのコーヒーのような本」
2011年12月−「本の迷宮。エレガントなカフェ・ロマーノのような本」
2011年11月−「空を見上げて。夕焼け色のカンパリ・オレンジのような本」
2011年10月−「キュートな絵本。甘いホット・ファッジ・サンデーのときめき」
2011年09月−「日本のふるさとへ。素朴でやさしい味わいの栗もちのような本」
2011年08月−「今日もふらりと。公園のベンチに座ってソフトクリームでひと休み」
2011年07月−「永遠の夏。昼下がりのライチジュースのような本」
2011年06月−「電車日和。駅のスタンドのコーヒーが旅の始まり」
2011年05月−「かぐわしい夏。絞り立てのマンゴージュースのような本」
2011年04月−「大切な言葉。深い余韻を残すエスプレッソマキアートのような本」
2011年03月−「おみせ大好き。縁日の綿あめのようなノスタルジックな本」
2011年02月−「日本の粋。和の心あふれる桜もちのような本」
2011年01月−「見る喜びに満ちて。心浮き立つシャンパン・サングリアのような本」
2010年12月−「思いを届けて。遥かな国の便りを待ちながらクリスマス・ティーを」
2010年11月−「ラブリー・ガール。甘い夢をのせたカップケーキのような本」
2010年10月−「緑あふれる本。庭の木陰でクリームティーを楽しみながら」
2010年09月−「夜のファンタジー。秋の匂いがするメープルミルクティーのような本」
2010年08月−「少年たちの物語。甘酸っぱいミックスベリーティーのような本」
2010年07月−「見果てぬ夢。眠れない夜にのむ白ビールのような本」
2010年06月−「島のごちそう。夏の午後のパインソルベのような本」
2010年05月−「世界は広い。異国の風が香るミント・ジュレップのような本」
2010年04月−「道を極める本。傍らには気を静めるオレンジピール・ティーを」
2010年03月−「ビバ!ミュージック。泡がきらめくハイボールのような本」
2010年02月−「青春の輝き。夢がはじけるライムソーダのような本」
2010年01月−「ぼくのコレクション。フランボワーズリキュールで至福の時を」
2009年12月−「無償の愛。真っ白なスノーボールクッキーのような本」
2009年11月−「短編をよむ快楽。ビターなチョコレート・ブラウニーのような本」
2009年10月−「地図を広げて。町角でほおばるドーナツのような本」
2009年09月−「たどりつく場所。運命を占うコーヒーのような本」
2009年08月−「光と影を映す版画の世界。スパイシーなチャイのような本」
2009年07月−「大人の寓話。ノスタルジアな思い出がつまったラムネのような本」
2009年06月−「都市の風景。街の灯りを映すジン・ライムのような本」
2009年05月−「小さな島の物語。夏の喜びがつまったマーマレードのような本」
2009年04月−「旅はつづく。乾いた風に混じるチコリコーヒーの匂いを感じる本」
2009年03月−「オーラが輝く人。芳香を放つリモンチェッロのような本」
2009年02月−「Boy Meets Girlのときめき。さわやかなダイキリのような本」
2009年01月−「怖い物語。マシュマロ入りのホットココアでぬくもりを」
2008年12月−「少女の夢。ふんわり甘いマドレーヌのような本」
2008年11月−「聖夜にちなんで。幸運のお菓子ミンス・パイと心温まる本を」
2008年10月−「アメリカの風景。日曜日のチョコレートサンデーのような本」
2008年09月−「水辺の物語。水の波紋のような花茶のゆらめきとともに」
2008年08月−「和を慈しむ。日本情緒あふれるみつまめのような本」
2008年07月−「毎日が夏休み。夏の思い出の味がする、いちごのかき氷のような本」
2008年06月−「自然のインスピレーション。清々しく香るオレンジティーのような本」
2008年05月−「初夏の夜の匂い。新鮮なミントの葉が香るモヒートのような本」
2008年04月−「ファンタジックな贈り物。カフェ・コレットのように深い味わいの本」
2008年03月−「豊かなイメージの喚起。太陽の光を浴びたサン・ティーのような本」
2008年02月−「愛され続けて。バターの風味豊かでスイートなマフィンのような本」
2008年01月−「懐かしい思い出の味。カラメルソースが優しく甘いプリンのような本」
2007年12月−「極上の日本文学に酔う。豊かな芳香に満ちたカルヴァドスのような本」
2007年11月−「大切な人への贈り物に。ハートを描いたカプチーノのように心温まる本」
2007年10月−「北欧から届いた便り。フィンランドの素朴なお菓子・プッラのような本」
2007年09月−「旅心を誘われて。秋の香りを運ぶお酒、ジャック・ローズのような本」
2007年08月−「ハンモックに揺られながら読む。夏の果実のシャーベットのような本」
2007年07月−「さわやかな風に吹かれて。夏の庭で飲む葡萄ジュースのような本」
2007年06月−「もし猫と話せたら。夢溢れる空想の物語はハニーミルクのように優しい」
2007年05月−「愛の言葉の響き。サングリアのように甘く、生き生きとした詩の一節を」
2007年04月−「忘れられない愛。ハート色をしたイチゴのクリームソーダになぞらえて」
2007年03月−「春を告げるレシピ。お祝いの喜びに溢れた復活祭のお菓子のような本」
2007年02月−「昔を知る喜び。傍らには沖縄伝統の真っ白な泡のブクブクー茶を」
2007年01月−「音楽への扉が開く音。それはスパークリング・ワインのコルクの音のよう」
2006年12月−「幸せの予感に満ちて。ビターな香りを運ぶココアカプチーノのような本」
2006年11月−「冬のパリへ。ベビー・シャンパンの生まれたての泡に乾杯」
2006年10月−「叙情溢れる物語。異国的な香りたちこめるアールグレイのような本」
2006年09月−「恋愛のアフォリズム。甘酸っぱさが優しいクランベリーソーダのような本」
2006年08月−「ご馳走の歓び。幸福の味がするヴィシソワーズのような本」
2006年07月−「遠い夏。思い出は懐かしいバニラ・アイスの甘さとともに」
2006年06月−「いつも一緒に。心を優しく鎮めるラベンダー・ティーのような本」
2006年05月−「緑の木陰でひと休み。泡ガラスで冷たい麦茶をどうぞ」
2006年04月−「極上の短編の味わい。それは複雑に香るフルーツ・ティーのよう」
2006年03月−「ピュアな魂の物語。かぐわしい野生の黒すぐりの果汁のような本」
2006年02月−「花の色と香りで春を先取り。心華やぐローズヒップティーのような本」
2006年01月−「日本の良きたたずまいを思う。初春の読書に気持ちも新たにお抹茶を」
2005年12月−「冬の夜の静けさ。深い感動をコーヒー・グロッグの温かさとともに」
2005年11月−「究極の美に浸る喜び。贅沢なミモザのような本」
2005年10月−「自由気ままな旅へ。異国の地で飲む一杯のカプチーノから」
2005年09月−「季節が移ろう気配。メープルプディングで秋の深まりを感じる本を」
2005年08月−「愛と絶望の炸裂。そのきらめきは色が弾けるフルーツパンチのよう」
2005年07月−「私のパラダイス。その心地よさはカフェオレフロートの冷たい舌触り」
2005年06月−「夢と奇跡を巻き起こす。ミラクルな甘さのキャラメルラテのような本」
2005年05月−「楽園の神秘に思いを馳せる。コナコーヒーの深い香りを感じながら」
2005年04月−「果汁の一滴一滴がもたらす愛と美。濃厚なざくろジュースのような本」
2005年03月−「南風が吹き、光に包まれる季節。青空の下の読書には辛口の白ワイン」
2005年02月−「心の奥の記憶が甦る。夏の日のレモネードのような本」
2005年01月−「果実の香りは最高のアロマ。泡が輝くロゼ・シャンパンのような本」
2004年11月−「心からくつろいで。さわやかな香りを運ぶジャスミン・ティー。」
2004年10月−「豊かな人生の彩り。その独特の味わいは、桂花陳酒の香りのよう」
2004年09月−「身を焦がす情熱。カフェ・マッキャートのように濃い、人生の軌跡」
2004年08月−「甘くせつない郷愁。バナナ・ジュースのやさしい記憶に身を任せて」
2004年07月−「空と海と大地に宿る命。体を潤すグアバ・ジュースのような本」
2004年05月−「柔らかく無垢な眼差し。香り高いココナッツ・カプチーノのような本」
2004年04月−「官能的なルビー色の果肉。絞り立てのブラッドオレンジを飲みほして」
2004年02月−「本を開くと溢れる愛。カルーア・ミルクで心に休息を。」
2004年01月−「一匙のジャムは心の癒し。冬の夢へ誘うロシアン・ティーのような本」
2003年12月−「濃厚な甘さとほろ苦さ。あつあつのホットチョコレートのような本」
2003年11月−「待ち遠しいクリスマス。本の傍らには聖夜の定番・エッグノッグを」
2003年10月−「どこか懐かしい蜂蜜の味。とろりと甘いハニーカフェラテのような本」
2003年09月−「見ているだけで幸せ。華やかなハイビスカス・ティーのような本。」



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