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まっこリ〜ナのカフェボンボン
大の本好き&現役編集者の「まっこり〜ナ」さんが、Hon-Cafeで、特別連載をしてくださることになりました! 開くと幸せな気持ちになれる、ラブパワーあふれる本を、Cafeのメニューになぞらえて毎月セレクトしてくださいますよー。更新は毎月第3火曜日。どうぞお見逃しなく!
冬の朝の子どもたち

寒くて起きづらい季節です。でも、近所の子どもたちの見送りをしているので、絶対寝坊はできません。門の外に出ていないと、子どもたちはピンポンを鳴らしに来ます。小学3年生の男の子は、夏のあいだは昆虫やとかげ探しに夢中だったのですが、今は霜柱を探しては踏んで歩いています。季節は移っても、道草は変わりません。

4歳と2歳の姉妹が保育園に行くのも送ります。この子たちは、お出かけ前に道端の赤い実をとるのが日課です。小さな実を大事そうにポケットに入れて満足そう。これも道草のひとつでしょうね。実をとる順番は必ずお姉ちゃんが先。妹がじっと待っているのがいじらしいです。

ほかにも見送る子どもたちが増えました。ちょっとおしゃべりしたり、大きな声で「いってらっしゃい!」と言うと自然に体が温まります。子どもたちが何度も振り返って手を振るのを見ると胸がキュンとする冬の朝です。

さて、今月の月替わりメニューは、深煎りのコーヒー。森や山の大自然の中のカフェタイムには、粗挽き・深煎りが合います。澄んだ空気とコーヒーの香り。至福の一杯です。

まっこリ〜ナイメージ
まっこリ〜ナ Profile

編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
今月は……「木の話。森で味わう深煎りのコーヒーのような本」


価格:¥1,575
都会のオアシスを探して

プランツ・ウォーク 東京道草ガイド
著者:いとうせいこう/柳生真吾 / 出版社:講談社


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東京の街は実は緑にあふれている。こんな言葉で始まる植物散歩はとても刺激的です。ベランダ園芸を愛する作家のいとうせいこうさんと園芸家の柳生真吾さんが、東京の緑を探して歩き回ります。

都会だからこそ植物がみずみずしく感じられるのではないか。それこそが東京の緑を見て歩く意味だとふたりは考えます。今回は「見るだけ園芸家」という立場に徹してのプランツ・ウォークなのですが、それが借景の文化にも通じるという発想が面白いです。

まずは東京スカイツリーの玄関口、墨田区押上から。この街は路地園芸が盛んなエリア。新名所としておしゃれなスポットも進出していますが、路地裏の花たちは健在でした。年季の入った路地園芸が繰り広げられているのを確認したふたりは、自由奔放に生える植物にも注目。狭さや排気ガスにも負けない都会育ちの強さが光ります。

上野、駒込、表参道、六本木、明治神宮……。植物オタクのガイドさんに連れられて、上を眺めたり下を見たりしながら道草すれば、東京が本当に緑豊かな地だというのがよくわかります。

明治神宮の森は、100年計画で造られた人工林なのだそうです。木はでっかいメモリースティックだから、木を見て歩けば時代をトリップできる。そんなふたりの言葉が心に残りました。


価格:¥987
樹木観察のススメ

樹木ハカセになろう
著者:石井誠治 / 出版社:岩波書店


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「木がどんな姿をしているか、根、幹、枝、葉を描いてみてください」といわれても、自分の家の庭木さえもちゃんと描けるか自信がありません。緑の多い地域に住んでいるのに、公園や通りに名前の知らない木が多いのです。名前を知れば分類や特徴がわかり、見慣れた景色に広がりと奥行きが出るように思います。

樹木医の著者がさまざまな種類の木の特徴や不思議を写真とともに解説します。「触診してみるのが、木との対話の第一歩」というとおり、見るだけが観察じゃない。樹皮や葉に触ってみて初めてわかることも多いのですね。サルスベリの幹はすべすべしていて冷たい手触り。コナラやクヌギは温かい。その理由を知ると木の種類によって生き方が違うのだと実感できます。

地面に落ちたどんぐりはどのようにして育つのでしょうか? 森のドングリのうち1年間生き残るのは1%もなく、多くが動物たちの食料になるそうです。何十年も生き延びるのは奇跡のようなこと。ドングリひとつにもドラマがあり、そのたくましい生命力や工夫に驚きます。

昨年は大地震や台風で多くの木がダメージを受けました。これからの木の再生について考えるきっかけにもなる本です。
・フレッシュジュースな本  「フレッシュジュースな本」一覧へ >>


価格:
¥1,470
新しい世界へジャンプ

せかいのはてってどこですか?
著者:アルビン・トゥレッセルト/ロジャー・デュボアザン / 出版社:童話館出版


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井戸の底にすむ一匹の小さなアオガエルについてのお話です。井戸の中に長いあいだひとりでくらしてきたカエルは、ここが世界の全部だと思っていました。太陽の光や風や花、ほかのカエルがいることさえ知らなかったのです。

井戸の底には冷たい透き通った水があって、食べものになる虫はたくさんいるし、雲が流れる青空の天井もある。夜になればぽっかり丸い天井にお月さま。井戸の中は神秘的な美しさに包まれます。カエルはこれだけでもう幸せでした。

ある出来事をきっかけに、カエルは井戸の外に出ようと一大決心をします。「せかいのはてってどこですか?」となるわけですが、それは絵本を開いてからのお楽しみ。カエルの初めての体験を、デュボアザンは楽し気に描いています。カエルくんと同じまっさらな気持ちで、新しい世界に飛び込んでいきたくなる物語です。

自然の色合いが素晴らしく、ロジャー・デュボアザンの絵本の中でも特におすすめです。

・カフェオレな本  「カフェオレな本」一覧へ >>


価格:
¥1,000
清らかなメルヘン

南桂子
著者:南桂子 / 出版社:玲風書房


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銅版画家・南桂子のポストカードブック。花や鳥、雨の匂いが春の息吹を運んできます。

「草の中の鳥」「2人の少女と花」「時計台」「並木道」と絵のタイトルを見るだけでメルヘンの世界へ。パリに移住した南さんがいつも思い浮かべた場所はどこだったのでしょう? 教会のある風景は眠り姫のいるヨーロッパの町を思わせますし、絵から漂う清らかな空気は日本の北国のようです。

丸や三角のシンプルな線がメルヘンの雰囲気をかもし出します。例えば「少女とシャボン玉」。丸い顔の少女、シャボン玉、こんもりとした木。丸いフォルムが柔らかく愛らしい作品です。南さんは木や鳥などの自然や生き物、そして少女たちを好んで描きました。

懐かしい人や大切な人へ、季節のお便りを届けてはいかがでしょう。2009年8月にご紹介した画集『ボヌール』も、よかったらご覧になってください。

・日本茶な本  「日本茶な本」一覧へ >>


価格:
¥1,200
理想の定食はこれに決まり!

ケンタロウの日の出食堂
著者:ケンタロウ / 出版社:ベネッセコ-ポレ-ション


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人気料理家のケンタロウさんが「もし自分の店を開いたら食べてもらいたい理想の定食」というテーマで作った本。

店の名前は日の出食堂。“子どもが帰ってきたらそのまま店のカウンターで宿題やってるような食堂”が理想だそうです。この気安さがいいなあ。「らっしゃい!」の声が聞こえてきそう。ケンタロウさんの料理はいつも参考にさせてもらってますが、彼のお店を想像するとたまらなく楽しい。

夜の日替わり定食は、ボリュームたっぷり。「ちょっと少なめ……」とがっかりすることも多いから嬉しいですね。冬定食には、旬のたら、豚肉、せりなど具だくさんのチゲ、みそクリームシチューと体の芯から温まるメニューが並ぶ。夏になったら、涼し気な冷やしうどんや栄養満点のおろしステーキ。旬の食材を使うことも、バランスのとれた献立作りも、つまりは食べる人への心遣いだと思う。

季節感あふれる定食に加え、まかないや宴会料理も充実。豚肉と菜の花の炒め物。たけのこを巻き込んだ卵焼き。これは春定食・火曜日の献立。春が待ち遠しい!

オリジナルメニュー一覧へ

BackNumber
2012年05月−「謎めいて。芳醇に香るヴィンテージ・ワインのような本」
2012年04月−「自然とともに。白い花のエルダーフラワー・ジュースのような本 」
2012年03月−「散歩日和。春を探しに焼きたてのマフィンをかごに詰めて」
2012年02月−「いにしえの都。若草が香る鶯もちのような本」
2012年01月−「木の話。森で味わう深煎りのコーヒーのような本」
2011年12月−「本の迷宮。エレガントなカフェ・ロマーノのような本」
2011年11月−「空を見上げて。夕焼け色のカンパリ・オレンジのような本」
2011年10月−「キュートな絵本。甘いホット・ファッジ・サンデーのときめき」
2011年09月−「日本のふるさとへ。素朴でやさしい味わいの栗もちのような本」
2011年08月−「今日もふらりと。公園のベンチに座ってソフトクリームでひと休み」
2011年07月−「永遠の夏。昼下がりのライチジュースのような本」
2011年06月−「電車日和。駅のスタンドのコーヒーが旅の始まり」
2011年05月−「かぐわしい夏。絞り立てのマンゴージュースのような本」
2011年04月−「大切な言葉。深い余韻を残すエスプレッソマキアートのような本」
2011年03月−「おみせ大好き。縁日の綿あめのようなノスタルジックな本」
2011年02月−「日本の粋。和の心あふれる桜もちのような本」
2011年01月−「見る喜びに満ちて。心浮き立つシャンパン・サングリアのような本」
2010年12月−「思いを届けて。遥かな国の便りを待ちながらクリスマス・ティーを」
2010年11月−「ラブリー・ガール。甘い夢をのせたカップケーキのような本」
2010年10月−「緑あふれる本。庭の木陰でクリームティーを楽しみながら」
2010年09月−「夜のファンタジー。秋の匂いがするメープルミルクティーのような本」
2010年08月−「少年たちの物語。甘酸っぱいミックスベリーティーのような本」
2010年07月−「見果てぬ夢。眠れない夜にのむ白ビールのような本」
2010年06月−「島のごちそう。夏の午後のパインソルベのような本」
2010年05月−「世界は広い。異国の風が香るミント・ジュレップのような本」
2010年04月−「道を極める本。傍らには気を静めるオレンジピール・ティーを」
2010年03月−「ビバ!ミュージック。泡がきらめくハイボールのような本」
2010年02月−「青春の輝き。夢がはじけるライムソーダのような本」
2010年01月−「ぼくのコレクション。フランボワーズリキュールで至福の時を」
2009年12月−「無償の愛。真っ白なスノーボールクッキーのような本」
2009年11月−「短編をよむ快楽。ビターなチョコレート・ブラウニーのような本」
2009年10月−「地図を広げて。町角でほおばるドーナツのような本」
2009年09月−「たどりつく場所。運命を占うコーヒーのような本」
2009年08月−「光と影を映す版画の世界。スパイシーなチャイのような本」
2009年07月−「大人の寓話。ノスタルジアな思い出がつまったラムネのような本」
2009年06月−「都市の風景。街の灯りを映すジン・ライムのような本」
2009年05月−「小さな島の物語。夏の喜びがつまったマーマレードのような本」
2009年04月−「旅はつづく。乾いた風に混じるチコリコーヒーの匂いを感じる本」
2009年03月−「オーラが輝く人。芳香を放つリモンチェッロのような本」
2009年02月−「Boy Meets Girlのときめき。さわやかなダイキリのような本」
2009年01月−「怖い物語。マシュマロ入りのホットココアでぬくもりを」
2008年12月−「少女の夢。ふんわり甘いマドレーヌのような本」
2008年11月−「聖夜にちなんで。幸運のお菓子ミンス・パイと心温まる本を」
2008年10月−「アメリカの風景。日曜日のチョコレートサンデーのような本」
2008年09月−「水辺の物語。水の波紋のような花茶のゆらめきとともに」
2008年08月−「和を慈しむ。日本情緒あふれるみつまめのような本」
2008年07月−「毎日が夏休み。夏の思い出の味がする、いちごのかき氷のような本」
2008年06月−「自然のインスピレーション。清々しく香るオレンジティーのような本」
2008年05月−「初夏の夜の匂い。新鮮なミントの葉が香るモヒートのような本」
2008年04月−「ファンタジックな贈り物。カフェ・コレットのように深い味わいの本」
2008年03月−「豊かなイメージの喚起。太陽の光を浴びたサン・ティーのような本」
2008年02月−「愛され続けて。バターの風味豊かでスイートなマフィンのような本」
2008年01月−「懐かしい思い出の味。カラメルソースが優しく甘いプリンのような本」
2007年12月−「極上の日本文学に酔う。豊かな芳香に満ちたカルヴァドスのような本」
2007年11月−「大切な人への贈り物に。ハートを描いたカプチーノのように心温まる本」
2007年10月−「北欧から届いた便り。フィンランドの素朴なお菓子・プッラのような本」
2007年09月−「旅心を誘われて。秋の香りを運ぶお酒、ジャック・ローズのような本」
2007年08月−「ハンモックに揺られながら読む。夏の果実のシャーベットのような本」
2007年07月−「さわやかな風に吹かれて。夏の庭で飲む葡萄ジュースのような本」
2007年06月−「もし猫と話せたら。夢溢れる空想の物語はハニーミルクのように優しい」
2007年05月−「愛の言葉の響き。サングリアのように甘く、生き生きとした詩の一節を」
2007年04月−「忘れられない愛。ハート色をしたイチゴのクリームソーダになぞらえて」
2007年03月−「春を告げるレシピ。お祝いの喜びに溢れた復活祭のお菓子のような本」
2007年02月−「昔を知る喜び。傍らには沖縄伝統の真っ白な泡のブクブクー茶を」
2007年01月−「音楽への扉が開く音。それはスパークリング・ワインのコルクの音のよう」
2006年12月−「幸せの予感に満ちて。ビターな香りを運ぶココアカプチーノのような本」
2006年11月−「冬のパリへ。ベビー・シャンパンの生まれたての泡に乾杯」
2006年10月−「叙情溢れる物語。異国的な香りたちこめるアールグレイのような本」
2006年09月−「恋愛のアフォリズム。甘酸っぱさが優しいクランベリーソーダのような本」
2006年08月−「ご馳走の歓び。幸福の味がするヴィシソワーズのような本」
2006年07月−「遠い夏。思い出は懐かしいバニラ・アイスの甘さとともに」
2006年06月−「いつも一緒に。心を優しく鎮めるラベンダー・ティーのような本」
2006年05月−「緑の木陰でひと休み。泡ガラスで冷たい麦茶をどうぞ」
2006年04月−「極上の短編の味わい。それは複雑に香るフルーツ・ティーのよう」
2006年03月−「ピュアな魂の物語。かぐわしい野生の黒すぐりの果汁のような本」
2006年02月−「花の色と香りで春を先取り。心華やぐローズヒップティーのような本」
2006年01月−「日本の良きたたずまいを思う。初春の読書に気持ちも新たにお抹茶を」
2005年12月−「冬の夜の静けさ。深い感動をコーヒー・グロッグの温かさとともに」
2005年11月−「究極の美に浸る喜び。贅沢なミモザのような本」
2005年10月−「自由気ままな旅へ。異国の地で飲む一杯のカプチーノから」
2005年09月−「季節が移ろう気配。メープルプディングで秋の深まりを感じる本を」
2005年08月−「愛と絶望の炸裂。そのきらめきは色が弾けるフルーツパンチのよう」
2005年07月−「私のパラダイス。その心地よさはカフェオレフロートの冷たい舌触り」
2005年06月−「夢と奇跡を巻き起こす。ミラクルな甘さのキャラメルラテのような本」
2005年05月−「楽園の神秘に思いを馳せる。コナコーヒーの深い香りを感じながら」
2005年04月−「果汁の一滴一滴がもたらす愛と美。濃厚なざくろジュースのような本」
2005年03月−「南風が吹き、光に包まれる季節。青空の下の読書には辛口の白ワイン」
2005年02月−「心の奥の記憶が甦る。夏の日のレモネードのような本」
2005年01月−「果実の香りは最高のアロマ。泡が輝くロゼ・シャンパンのような本」
2004年11月−「心からくつろいで。さわやかな香りを運ぶジャスミン・ティー。」
2004年10月−「豊かな人生の彩り。その独特の味わいは、桂花陳酒の香りのよう」
2004年09月−「身を焦がす情熱。カフェ・マッキャートのように濃い、人生の軌跡」
2004年08月−「甘くせつない郷愁。バナナ・ジュースのやさしい記憶に身を任せて」
2004年07月−「空と海と大地に宿る命。体を潤すグアバ・ジュースのような本」
2004年05月−「柔らかく無垢な眼差し。香り高いココナッツ・カプチーノのような本」
2004年04月−「官能的なルビー色の果肉。絞り立てのブラッドオレンジを飲みほして」
2004年02月−「本を開くと溢れる愛。カルーア・ミルクで心に休息を。」
2004年01月−「一匙のジャムは心の癒し。冬の夢へ誘うロシアン・ティーのような本」
2003年12月−「濃厚な甘さとほろ苦さ。あつあつのホットチョコレートのような本」
2003年11月−「待ち遠しいクリスマス。本の傍らには聖夜の定番・エッグノッグを」
2003年10月−「どこか懐かしい蜂蜜の味。とろりと甘いハニーカフェラテのような本」
2003年09月−「見ているだけで幸せ。華やかなハイビスカス・ティーのような本。」



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