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10代の感性を読む

蹴りたい背中
著者:綿矢りさ / 出版社:河出書房新社


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遅ればせながら今話題の、10代の作者の芥川賞受賞作を読みました。

読んで最初の感想は、これは10代じゃないと書けない小説だな〜、
ということでした。

言葉の選び方、使い方、テーマ、すべてが10代の感性にすごく裏打ちされているような気がします。

読んでいて、自分の高校時代、というかそういう微妙な時期を思い出したりもしたのですが・・。

でも比べるのもお恥ずかしいくらい
私の高校時代は脳天気だった気がします。。

つまんない悩みや、もやもやはあったけれど、私はきっと絹代側の人で、なんの苦労もなく仲間と交わることができていて、たとえちょっとの違和感があったとしてもそれを無視して毎日を送ることができていた人間だったな〜、なんて振り返ってみたり。。


蹴りたい背中、読み終わってなるほどなタイトルです。

こういう微妙な時期で、どう突破口を見つけていいかわからない、出口が見えない主人公の彼女にとっての、にな川の背中は、ひとつの解決の糸口というか世界につながる出口に見えたのかもしれない、、なーんて思いました。

彼女は、背中を蹴ることで何か見えたのかな・・?
エスプレッソな本
[小説・文学] [話題の本]
2004/02/29

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