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Hon-Cafeスペシャルゲスト Hon-Cafeでは、毎月スペシャルゲストをお呼びしています。
4つのテーマで、毎週1冊づつゲスト愛読の「とびきりの1冊」を教えていただきますので、どうぞお楽しみに・・・!
 ■2005年01月のスペシャルゲスト!
ゲストイメージ
河野やえさん (建築プランナー)

今月のスペシャルゲストは、建築プランナーの河野やえさんです!

ブライダル情報誌のディレクター、ギャラリーのキュレーター等を経て、2002年、建築プランナーとして独立。昨年はイデーアールプロジェクトにおいて、古ビルの再生プロジェクト、商業空間のコンサルティング業務に取り組まれていらっしゃいました。

古いビルの新たな魅力を引き出したり、既存商品のコンサルティングをしたり…多く手がけていらっしゃるそういった種類のお仕事について、河野さんはこうおっしゃいます。
「ものも物事も、視点を少し変えただけで、比類なくかっこ良く、お洒落なものになったりする、その視点のとり方と、ものの見極めがセンスだと思うし、仕事をしていてどきどきするところなんです」。

2005年は、かっこいい女性のための不動産サイトを計画中とのこと…!今年のご活躍にも目が離せません♪


東京R不動産


河野さんにとって、本とはなんですか?

持て余した時間のほとんどを、読書に費やした時期もあり(テレビが映らないような田舎に住んでいたこともあったので)、実家のアルミの本棚が、積載過剰で歪んでいます。最近は、仕事上の必読書も多く、本との関係を一言では言えないけれど、混乱したときにはこの本棚の前に、帰りたいと思うんです。

「Hon-Cafe」読者の方に向けて一言をどうぞ

同じ本を読んで、同じ様に涙を流していたとしても、その文字の連なりから想起した情景が、他人と同じってことは、厳密な意味でまずないですよね。本を開けば、想像の世界、つまり感性に個性があって当たり前、大前提として自由なんです。だから、心が動いたときの情景は、刹那のその人だけのもの。ノートを開いて、1行でもいいから書いておくことをお勧めします。
 3週目‥‥河野さんが心奪われたヴィジュアル本、ご紹介いただけますか…?
まるで美しい手習い本!作法もわかる伝統美の本

京ふろしき
著者:久保村正高、宮井宏明 / 出版社:SUIKO BOOKS

 なんてきれい!
 この2日間で学んだのは、衝動買いしたヴィジュアルブックのコメントは、結局それに尽きてしまい、とっても難しい!ということ。
 気を取り直して…。恐らく誰もが持っている、指先の遠い記憶の彼方…。
 古い箪笥の引き出しに、几帳面にたたまれた、しゃっきりと冷たいあの布の本を、最後にご紹介いたします。  

 額装すれば、1枚の絵にもなるふろしきですが、包まれ、生地がたたみ重なった時に、図柄や色の調和がとれて、平面で見た時より輝きを増すのが、その本来の美しさだと言われています。
 つまり、2次元の方形に3次元のイメージが施されている訳ですが、さらに脱帽なのは、品物を渡した瞬間、はらはらとめくられる布から、次々と鮮烈な図柄が展開するように、熟考されているということ。
 言うなれば、贈りものをする「間」のデザインなのです。
 その技術の鮮やかさに舌を巻くのも良し、イラストつきで解説されている「びん包み」や「すいか包み」といった包み方を、実際試してみるのも良し、見てくれ派も実用派も、きっとご満足いただけることでしょう。

 ちなみに「つつましい」という日本語は、我を上手に「つつみ」隠す、心根のゆかしさを称えた、ふろしきの美とも通じる言葉なのだそう。
 うーむ、まずい!
 わがままな私を包むふろしきはどこ?
 伝統美にうっとりで背筋きりり、古都での買い巡りがいっそう楽しくなりそうな、美しくも奥深い一冊です。
2005/01/26
 2週目‥‥寒い日におすすめの“心温まる一冊”、教えてください!
北風と戦う姿にくすっと笑える、コケティッシュな大人の絵本

園芸家12カ月
著者:カレル チャペック / 出版社:中央公論社

 なな…、なんて寒い週末なのでしょう。
 もう一歩も外に出ないと決めた土曜の午後、本棚からふと手に取ったこの本を、2冊目にご紹介いたします。

 この本は、タイトルの通り、園芸家の12か月をひと月ずつ綴ったもので、草花の名前も数多く登場し、園芸入門書としても、十分な知識を提供してくれるものです。
 とは言え、花の名前を知っている必要はありません。
 この本の最大の魅力は、どんな人でも必ずや楽しめる『くすくす笑える園芸書である』ということなのですから。
 
 登場する花たちは、すべてお姫さまのような存在。
 それらの個性豊かな姫君を、美しく花開かせるため、ブラック・フロスト(東欧特有の猛烈な寒波)や真夏の豪雨と戦う、勇敢で心配性なナイト(園芸家)のお話なのです。
 もちろん武器はスコップやシャベル。お付きの兵士は、にょろにょろ蛇のようなわがままホースや、重くて鈍臭い芝刈り機なのですが。
 第二次世界大戦の前夜とも言える険しい時代、ジャーナリストでもあったチャペックが、なぜまあこんなのんびりとした小説を書いたのか。
 
 冷たい北風とスコップで戦う、ユーモラスなナイトの物語。
 兄で画家のヨゼフ・チャペックが描いた、愛らしくコケティッシュな挿絵も加わって、思わずふふふっと笑ってしまう、そして少しだけ考えさせられる、やあ気が付くと花の苗を買ってしまった!?
 こんな寒い日に読んでいただきたい、心温まる大人の絵本です。
2005/01/18
 1週目‥‥河野さんおすすめの、“台所に立つ気持ちがすこし変わる本”…って?
台所美人のすすめ?

台所のおと
著者:幸田文 / 出版社:講談社文庫

 あけましておめでとうございます。
 いよいよ寒くなってきて、野菜を洗う冷たい水に「ひぇぇー」
 思わず手を引っ込めてしまうようなこの季節、台所という空間と、そこに立つ自分が、少しだけ愛おしくなるような本を、1冊目にご紹介します。

 病床の主人公、佐吉は、かつて料理人だったこともあり、妻のたてる台所のおとに、耳を澄まして暮らしています。
 水が飛び出すしゃあっという音、くわいを揚げるさわさわという音…。
 この本には、台所のあらゆる音が、潔い擬音語で表現されているのですが、さらに興味深いのは、主人公が愛した3人の女性の気性までもが、台所のおとで描かれているところ。

 いつもなにかに、欠けるなら欠けても構うもんか、という捨鉢な音をたてさせる、愚鈍な最初の妻。
 ものを指ではじく音と、包丁を突き立てた(!)とっ、という音を残して去った、器用で華やかな二番目の妻。
 そして、病床の夫を気遣う3番目の妻。
 台所のおとが言葉を超えて、いたわりや、優しさを伝えている様子が、とても慎ましく、深淵で、いたく感銘を受けるとともに、女性の所作の美しさを、称えた時代を思います。

 毎日のことだからつい忘れてしまうけど、そういえば、わたしの台所も様々な音をたてていて、それがわたしという気性を奏でているのかもしれない。
 この小説を読んだ後は、台所の道具や、食材たちが急に愛おしく、茶わんを重ねる手が少しだけ柔らかくなるのです。
2005/01/11

スペシャルゲスト バックナンバー
ムギさん(ムギ畑主宰)
〜 2006年02月 〜
中島梨英さん(WEBサイトディレクター)
〜 2005年10月 〜
宰務智子さん(フレンチコロニアルレストラン「Aila」オーナー、レーヴ・ド・ヴィ スタジオ代表)
〜 2005年09月 〜
角田光代さん(作家)
〜 2005年07月 〜
中本千晶さん(出版プロデューサー)
〜 2005年06月 〜
星山玲さん(makalu.inc代表取締役)
〜 2005年05月 〜
高野美穂さん(カラーアナリスト・フリーエディター・フリーアナウンサー)
〜 2005年04月 〜
須子はるかさん(ジャストレード株式会社代表取締役)
〜 2005年02月 〜
河野やえさん(建築プランナー)
〜 2005年01月 〜
佐藤まり江さん(キャスター・ライター)
〜 2004年12月 〜
林るいさん(イラストレーター)
〜 2004年11月 〜
村山らむねさん(「らむね的通販生活」運営・通販評論家)
〜 2004年10月 〜
川口澄子さん(画工)
〜 2004年09月 〜
土屋クミさん(All About Japan 『ForF』プロデューサー)
〜 2004年08月 〜
二松まゆみさん(「夫婦仲相談所」所長)
〜 2004年07月 〜
行武知子さん(日経ホーム出版社 「BRAVA!」(ブラーヴァ)副編集長)
〜 2004年06月 〜
小林のりこさん(エンタテイメント通訳)
〜 2004年05月 〜
込山民子さん(Win-and-Win.net代表)
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青木礼子さん(イラストレーター)
〜 2004年01月 〜
花房美香さん(「おとりよせ.net」お取り寄せコーディネイター)
〜 2003年11月 〜
島田 律子さん(タレント・エッセイスト)
〜 2003年10月 〜
本橋真紀子さん(「おかずのうつわ屋・本橋」女将)
〜 2003年09月 〜
橋本真由美さん(株式会社ハーシー 代表取締役)
〜 2003年08月 〜
坂之上洋子さん(デザイナー、「ブルービーグル(BlueBEAGLE)」代表取締役社長)
〜 2003年07月 〜
林淳子さん(聘珍樓オーナー夫人)
〜 2003年06月 〜
KIMIKOさん(ウォーキング&ポスチャスタイリスト)
〜 2003年05月 〜
酒井 冬雪さん(エッセイスト)
〜 2003年04月 〜
横山 雅子さん(マックス・ヴァルト研究所 代表取締役)
〜 2003年03月 〜
清水 美穂子さん(All About Japanパンガイド、「FAVORITE WORKS」主宰)
〜 2003年02月 〜
大塚葉さん(『やりたい仕事で豊かに暮らす法』著者)
〜 2003年01月 〜
サマンサさん、こと川口葉子さん(「東京カフェマニア」主宰)
〜 2002年12月 〜



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