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Hon-Cafeでは、毎月スペシャルゲストをお呼びしています。
4つのテーマで、毎週1冊づつゲスト愛読の「とびきりの1冊」を教えていただきますので、どうぞお楽しみに・・・!
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■須子はるかさん (ジャストレード株式会社代表取締役)
今月のスペシャルゲストは、『Passion in Action!セクシーに生きる』をモットーに、ジャストレード株式会社代表取締役として活躍される須子はるかさん。
2003年、アメリカのNGOで、チームメンバーと2ヶ月間で300万円もの路上寄付を集めてブラジルへ。
ブラジル東北部で、ストリートチルドレンに関わるボラン ティアに関わった経験をきっかけに、帰国して会社を設立。日本初のコーチ マッチングシステム「ベストコーチ.jp」をリリース。
『個人や組織のコミュニケーションを通じて、ひとりひとりの心を豊かにすること』 をテーマに事業を行う須子さんは、いつお会いしても、キラキラしたパワーにあふれていらっしゃいます!
今月は、そんな須子さんに、コミュニケーションを豊かにするための本などを伺って いく1ヶ月です!
ジャストレード株式会社
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4週目‥‥強さをくれる一冊、教えてください! |
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「ラフラ」とは、仏陀の一人息子の名前であり、また「重荷を背負って歩く」という意味のある言葉。その言葉どおり、彼は生まれたときから様々な不遇や困難にぶつかります。ところが、彼はどんなときもその反骨精神を武器に、自分の力で道を切り拓いていく。そう、まるで「神様は乗り越えられない試練は与えない」という言葉そのままに。
そして、この本はただの闘病記ではありません。日本人とアフリカン・アメリカンの間に生まれたひとりの人間が、ふたつの文化と生活の狭間で迷い、悩み、考えながら自分らしさを追い求めたその姿を表現した記録でもあるのです。
「俺はハーフじゃない、TWICEだ!」
それが彼の口癖。ハーフでもミックスでもなく、TWICE。 ひとの2倍の豊かさをその身に受け継ぐもの。 この言葉の中に、いったいどれだけの想いが込められていることでしょう。
私は何かをやり始めてあきらめそうになったとき。彼のことを思い出します。 自らのアイデンティティも、病気という運命も、決して希望を失わず受け止めきったラフラの強さを。
今日、後悔しない一日を過ごしましたか?
※ブログに掲載した書評 (http://www.himawarhythm.net/blog/archives/2003/10/post_103.html) に、なんと偶然ラフラの母親であり、本の著者である枝口さんがコメントをくださって驚きました。
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3週目‥‥初版1920年発刊の、本質を見抜く力に満ちた一冊とは…? |
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サモア人の酋長、ツイアビが初めてヨーロッパを訪れ、彼らの文明の危うさを故郷の人々に警告したとされる演説集。なんと初版が1920年に発刊されているのですが、南の島に生きたツイアビの先見の明と本質を見抜くその目の透明さに驚かされます。
「パパラギ」とは白人のことを指す現地語ですが、警告の書」のわりには随所に現れる表現が非常にユニークで、サモア風。 例えば 「ちいさなカヌー」=「靴」のことだったりして(笑)。
読みすすめているうちに、自分が裸の王様になった気分がしてきます。
「あわれなパパラギの男たち」−美しい女の体をなぜ太陽の恵みにさらし、皆で愛でないのか?隠すから 男達は欲望の虜になり、振り回されるのだ、と。
「パパラギが神さまを貧しくした」−なぜパパラギは土地やモノを所有したがるのか?椰子の木から実をとること、 すなわち神様の手を握って喜びを分かち合うことは許されても、椰子の木を引き抜くことは神様を貧しくすることだ、と。
「パパラギにはひまがない」−パパラギはひまがないという。けれど、朝起きれば毎日十分に生きていることを楽しむだけの時間が与えられているのに、と。
こんな数々の言葉の中に、自分の身の回りの価値観がすべてではないと気づかされる。表面的な「スローライフ万歳節」に帰結するのではなく、自らの生きる根本は何なのか?何があれば自分は豊かに幸せに生きられるのか、を考えさせられる一冊。
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2週目‥‥人間の強さ、しなやかさに触れる一冊…、教えてください! |
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ナディア・コマネチの名前はみなさんご存知ですよね? ルーマニア出身、わずか14歳で出場したモントリオール五輪で史上初の10点満点を7回も叩き出し、白い妖精とうたわれた体操チャンピオン。そして、国民的英雄として帰国後、政府の監視下でぎりぎりの生活を強いられ、自由を求めて亡命する、という信じられないほどドラマチックな人生を歩んでいます。
そんな彼女の書いた本には世界一になるためのチャンピオンマインドが淡々と綴られています。中でも私の一番お気に入りのフレーズは、「不安から逃れるには、自分の足で不安を踏みつぶすしかない」という一言。誰でもない、自分自身しか結果を出すことができない体操という世界で、常に不安と戦い続けた彼女の言葉だからこそ重みがあるのかもしれません。
そして、この本に一層の深みを与えているのは、彼女が体操選手であるとともに、独裁者チャウシェスク政権下のルーマニアでその人生を翻弄されたひとりの女性だったということ。
自分ではどうしようもできない時代の奔流にもまれながら、それでもそのときにできる可能な限りの努力を重ね、しなやかに自分だけの道を拓き、諦めと現実を一緒にしない強靭さを持ち続けることのできるひとりの人間だった。
その人間としての強さに、しなやかさに、私は惹かれてやまないのです。 彼女が書き記す「生きるための10ヵ条」は、今を生きるすべての女性にぜひ読んでもらいたいと思います。
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1週目‥‥まわりの人と、楽しく、もっと仲良くなるための1冊は? |
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敬愛するコーチングのコーチの方からご紹介いただいた一冊。
「キライな人がいなくなるコミュニケーションメソッド」と齊藤孝氏が豪語する偏愛マップは、一言でいうと「自分がハンパでなく好きなものを書き込んだマップ」です。偏愛マップのポイントは、「なんとなく好き」ではなく「個別具体的にめちゃめちゃ好き」なツボを書き出すこと。
例えば、「パン」よりは「PAULのフルートアンシェンヌの皮部分」「アロマ」よりは「インドで買ったスィートマジョラムのお香」「マンガ」よりは「ガラスの仮面で北嶋マヤがヘレンケラーになるシーン」など、これでもか!というほどひたすら具体的に、果敢に切り込んでいくのです。
こうして作られた自分の偏愛マップをお互いに見せ合ってコミュニケーションを試みると、あら不思議!話が異様に盛り上がってしまうのです。自分が偏って愛しているそのポイントをあますことなく突いてもらえるというのは、例えようもなく気持ちイイものなのですね。
同時に、一見根拠のないように思える「犬好きに悪い人はいない」という ようなフレーズも、自分の好きなものを同じように偏愛する人には無条件で 好意を抱いてしまうという心理の裏返し。
こんな魔法の「偏愛マップ」を、職場で、飲み会で、家庭で試してみると、 身近な人の知られざる一面に共感したり、初めて出会ったアノ人の心に ぐっと迫ることができますよ!
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